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鈴木亜美さん(42)が育児中に「絶対言わないようにしている」言葉

90年代にオーディション番組をきっかけにデビューし、一躍時の人となった鈴木亜美さん。歌手・タレントとして活躍する傍ら、三人のお子さんの母となり、自身のYouTubeでも育児の本音を配信しています。「お手伝いは子どもがやりたがるものだけ」「きょうだいを比べない」「小・中学校受験は考えていない」などブレない子育ての理由は? 今の思いをお聞きしました。

厳しく育てられたからこそ、我が子の子育てで考えていること

──鈴木さんご自身が、兄と妹に挟まれた3人きょうだいの真ん中と伺いました。ご自身が男女3人のきょうだいを育てる中で、生まれ育った家族や親御さんから受けた影響はありますか?

私は比較的厳しい家庭で育ったと思っています。両親は10代で結婚。母が20代前半のころ兄と私を産んだので、「『どうせ若い親だから』と言われてしまわないようにがんばっていた」とあとで教えてもらいました。そのせいか礼儀やマナーに関してかなり細かく言われた記憶がありますが、そのことに今はとても感謝しています。母は専業主婦で、子どもにも「将来のために家事をきちんと教えたい」という思いが強かったようです。料理や洗濯、アイロンがけまで、小学生のうちから叩き込まれました。真冬に洗濯物を干すのが寒くてつらかったなと、今でも思い出します。アイロンがけは好きで、父のワイシャツのシワも丁寧に伸ばしていました。ひと通りの家事を教わったことは本当にありがたく思っています。

 

──ご自身のお子さんは、7歳、4歳、2歳とのことですが何かお手伝いはさせていますか?

私の子ども時代のように家事全般なんでもやらせるということはしていません。子どものほうから「やりたい」と言ってきたことをお願いしています。お風呂掃除と洗濯物の片付け、たまにお料理の簡単な作業を手伝うくらいです。我が家はやってくれたらおこづかいがもらえる制度。お手伝いを始めたばかりの長男に渡すのは一回50円程度ですが、小学生の長男は、お風呂掃除を積極的にやってくれます。お風呂を洗ってお湯を溜めて、使うタオルを準備してマットを敷くまで全部やったら50円渡すようにしています。お手伝い以外では、まだ毎月決まった額のお小遣いをあげていないので、長男はそのお金を貯めて好きなお菓子を買うのが楽しみのようです。

──お金の話について、お子さんとはどんなふうに話をしていますか?

子どもたちには、「パパとママがお仕事をしてお金をもらっているから、買い物ができるんだよ」「だからお金やものは大切に使おうね」と話しています。私が育った家庭は決して裕福ではなかったので、「無駄使いしないように」ということは口を酸っぱくして言われました。欲しいものをすぐに買ってもらえることもなく、お下がりばかりだったので新品の洋服を着ている同級生をうらやましいと思ったこともあります。だからといって、子どもには欲しいものをすぐに買ってあげたり、なんでもかんでもがまんさせるのではなく、働いてお金をもらって、それを使うから生活ができるということを日々の暮らしのなかで伝えていきたいです。

 

子どもは生まれる順番が選べない。だから「きょうだいを比べない」

──上のお子さんは3歳違い。きょうだいゲンカすることはありますか?

 3歳離れていても、長男と次男はやっていることがほとんど一緒なんですよ。遊びの内容も、ふざけるところもそっくり。次男はよく「お兄ちゃんに蹴られた」「おもちゃを取られた」と私に助けを求めてきます。きょうだいならよくあることですよね。ただ、私はいったんその場でそれぞれの言い分は聞きますが、「二人で解決してね」と、きょうだいだけで話し合いができるような場を作っています。私は特に口を挟むことはせず、仲直りするまでの過程を見守るだけ。基本的に仲裁はしません。親がジャッジせず、二人が納得いく形で解決してもらいたいんです。そうやって任せておくと、そのうち二人ともケンカに飽きてしまって、仲良く遊んでいることが多いです。

次男の七五三に家族と(※写真は上下とも鈴木亜美さん提供)

──「ケンカの仲裁はしない」と決めているのは、ご自身が育ってきた環境からの影響でしょうか。

 私が子どもの頃は、きょうだいゲンカすると3人まとめて怒られていたんです。兄が嘘をついて私のせいにするので、それを親に訴えるのですが、ちゃんと聞いてもらえなくて。自分が悪くないのに怒られることに納得できず、何度も悔しい思いをしました。私の両親としては、きょうだいを分け隔てせず、平等に叱っているつもりだったと、今は理解できるのですが…。

厳しく育てられたから、「親に対して口答えをするものではない」と思い込んでいたので、自分の本心を打ち明けられず、思いを溜め込む性格になってしまったとも感じています。だから、子どもに対してはなんでも聞いてあげようと思って。その日の表情を見て、「何かあった?」と聞いてあげると、ぽろっと本音を話してくれることってありますよね。

末っ子の娘はお人形のおむつがえに夢中のです

──複数のきょうだいで育つお子さんの気持ちを考える上で、ほかに意識していることはありますか?

きょうだいを比べないこと。「お兄ちゃんだからこうしなさい」「年下なんだからがまんしなさい」とは絶対に言いません。これは、私が兄と妹に挟まれていた影響が大きいかも。兄とケンカしては「下なんだから仕方ない」、妹とケンカしては「お姉ちゃんなんだからがまんして」と言われ続けてきたので。でも、きょうだいの何番目になりたいかなんて、自分で選んで生まれてくることはできません。たまたま兄、弟になってしまっただけ。だから、今までもこれからも、子どもたちを年齢で比較することはないと思います。

──厳しかったというご両親ですが、お孫さんに対してはいかがでしょう?

その実、甘々ですね(笑)。一方で、やはりマナーには厳しくて。食事中に子どもが立ち歩いてしまったりすると、ちゃんと注意してくれます。何も言わずに甘やかすのではなく、孫たちがこれから成長してもちゃんとやっていけるように気をつけて見てくれる。その気持ちはとてもありがたいです。

 

小・中学校受験は現在のところ考えていません

──お子さんたちは、鈴木さんのお仕事をどんなふうに理解していますか?

長男は一時保育が利用できない時に収録現場などに連れて行くこともあったので、私の仕事を理解するのも早かったです。部屋の中にカメラがたくさんあって、その前にママがいて、今は「シー」する時間だから騒いじゃいけない、みたいな(笑)。一番下の長女はまだ小さいので難しいですが、次男もようやくわかってきたところです。仕事の詳しい内容まではわからなくても、3人とも私の仕事は応援してくれていて、私が地方に泊まりがけで仕事に行く時は「がんばってきてね」と送り出してくれます。留守番しているパパからはビデオメッセージも送ってもらえて、仕事の合間にそれを見るとホッとします。

──お子さんに対して、芸能界に入ってほしい、もしくは入ってほしくないと考えることはありますか?

 そもそも、「こんな職業についてほしい」と思ったことすらないんです。勉強をたくさんしてほしいといった気持ちもないですね。自分が好きなことをやってくれたらそれでいいと思っています。

 

──上のお子さんはもう小学生ですが、小学校受験などは考えなかったのですか?

まったく考えませんでした。将来子どもが「スポーツをやるために強豪校に行きたい」「留学したい」などと言い出したらそのための協力は惜しみませんが、それまでは家から近くて通学しやすい公立校に通うのが親にとっても子どもにとってもベストだと私は考えています。受験という場所に立つのは私ではなく、子どもです。私自身、高校在学中からこの仕事を始めて、大学進学はせず、ずっと芸能界でやってきましたが、その決断に対して後悔したことはありません。自分の好きなことをやってきてよかったと心から満足しているから、子どもに対しても「人気校に行かせたい」とか「将来の進路が心配」などという気持ちが芽生えないのかもしれません。

──自ら決意してオーディションを受け、勝ち進んできたという、鈴木さんの意志の強さを感じます。

私はラッキーなことに自分の夢をつかめましたが、誰もがそううまくはいかないことは理解しています。でも子どもの夢を一番身近で応援してあげられるのは親だから、子どもが自分の人生を責任持って選択するのであれば、最後の最後まで応援してあげたいと思っています。

PROFILE

鈴木亜美(すずきあみ)

1982年生まれ。オーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京)に出演し、1998年『love the island』で歌手デビュー。その後、結婚、出産を経て三児の母に。2022年には11年ぶりの単独ライブを開催するなど多方面で活躍中。自身のInstagramやYouTubeなどで、育児のリアルや趣味の激辛グルメなど積極的に発信。

 

取材・文/樋口可奈子 撮影/堺 優史 ヘアメーク/小松胡桃(ROI) スタイリスト/山本有紀

ニット¥8,800ビスチェ¥7,700(ともにラエミューズ)パンツ¥19,800(CREDONA)ピアス¥14,300〈サローネ サーティ〉バングル¥13,750〈エイチアッシュ〉左手リング¥19,800〈イットアトリエ〉(以上すべてフォーティーン ショールーム)ブーツ¥28,600(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)※その他は本人私物

 

【衣装お問合わせ先】

CREDONA 03-5770-9334

ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005

フォーティーン ショールーム 03-5772-1304

ラエミューズ  

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