本誌でも活躍するモデルの神山まりあさんが新著『おしゃれは3色でいい 毎日が今よりもっと楽しくなる50tips』(幻冬舎)を発売。自らを“服マニア”と公言するまりあさん。本に込めた想いや、子育て真っ只中のVERY世代ママたちもすぐに真似ができるファッションテクニックをコッソリ教えてもらいました。記事の最後には新刊の読者プレゼント情報も!
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「乳幼児ママ卒業」でおしゃれに変化が……
編集部(以下、編)息子さんももう7歳。乳幼児・育児期が過ぎて解禁できたおしゃれはありますか?
まりあさん(以下、まりあ) 夜のお出かけファッションを楽しめるようになりました。子どもが乳幼児期は、お出かけといってもママ友とランチが多かったのですが、小学生になるとレストランにディナーに行っても静かに食事ができる時間はグッと伸びました。乳幼児期を過ぎると一緒に入れるちょっと素敵なレストランも増えます。あえて家族で少しだけフォーマルな服で揃えてコーデするのも楽しいです。子どもが成長するまでママはおしゃれは我慢!というのは違う気がします。当然、汚されるリスクは高いし、ヒールの高い靴だと走れないなど避けることが多いアイテムはありますが。ファッションは気持ちが上がることが大事だと思うので、この本が誰かの背中を押せるきっかけになったらうれしいですね。
「オール私服」のリアルなスタイルブックが完成!
編 今回、まりあちゃん初のスタイルブックが発売されました。この本はどんなコンセプトで作られたのでしょうか?
まりあ おしゃれって、どうしても年齢だったり、「私はママだから」という立場や環境に縛られたり、あとこれが流行っているからとトレンドを無理矢理取り入れたり。何となく“自分らしくないな”と違和感を覚えながらも、慌ただしい毎日のなかでやり過ごしてしまっていることって多いと思うんです。でも、本来ファッションは自由なもの。もし違和感がある人がいたら、この本で〝自分の好き〟を見つけてもらえるお手伝いができたらいいなと思って。だから色々なテイストで100体、すべて私服でコーディネートしました。
オール私服で撮影準備中のひとコマ(写真/神山まりあさん提供)
編 今回のコーディネートは100体! スタイル本や雑誌の私服企画で100コーデ組むとなると、私物をメインに、スタイリストさんがブランドから借りてきた最新アイテムを組み合わせてブラッシュアップすることもあるけれど、この本はなんとオール私服&セルフコーディネートです! 大変な作業だったと思いますが、そこにこだわったのはなぜですか?
まりあ 「神山まりあのスタイルブック」として手にとっていただくからにはリアリティを大切にしたいと思いました。ブランドからアイテムを一部お借りすれば、より最新のトレンドコーデに仕上がるとは思いますが、一人の女性のクローゼットにあるリアルなアイテムで表現したかったんです。どんなに流行っていても、素敵なデザインだと思ったとしても買わないものがあったり、逆に今のトレンドとは違うかもしれないけれど着たいものがあったり。オール私服にすることで、より一貫した私らしいコーディネートが伝えられるのではないかと思いました。100体もコーデがあるので、「これはあんまり好きではない」ものもあるはず。その取捨選択こそが自分の好みを再発見してもらえる近道になるのではないかなと思いました。
『おしゃれは3色でいい 毎日が今よりもっと楽しくなる50tips』(幻冬舎)より
「おしゃれは3色でいい」その理由は?
編 まりあちゃんのコーデはシンプルで、ベーシックカラー多めです。そこにほんのちょっとのエッジや遊び心が効いていて、あっ私も真似できるかも!と思わせてくれます。本のタイトルにもなっている「おしゃれは3色でいい」というルールも参考になります。
まりあ 私のおしゃれは母の影響が大きいです。「コーデに3色以上は入れない」も母から教えられたテクニックです。3色をどの位置に持ってくるかバランスを考えるだけで、まとまりが出て簡単にコーデは決まるんです。ベーシックカラーだけではなく、きれい色を着たいときにもこのテクニックは使えるので、最近色ものは着ていないかも、と苦手意識がある人もぜひやってみてほしいです。本の中でも触れていますが、私の敬愛するグレース・ケリー妃も画像を検索してみると実は全身で2〜3色の日が多いカラーミニマリスト。
刊行を記念して書店イベントも行われました(撮影/ライター嶺村真由子)
編 VERY読者さんは乳幼児ママも多いのですが、ママたちからは「子連れのお出かけは、ベビーカーに抱っこ紐、そのほか、子どもグッズで、せっかくおしゃれをしても色合いがガチャガチャしがち」というお悩みの声や、「できるだけ赤ちゃんアイテムはブラックを選んでいます!」という工夫をよく聞きます。そんなママたちにもこのテクニックは使えそうですね。
まりあ その時期は私も3色どころか、ワントーンコーデくらいにシンプルにまとめることを目指していたけど、なかなか難しいですよね。色だけでなくできるだけ“引き算”を心がけてみるといいかも。例えば、顔まわりを華やかにしたくて付けた揺れる大ぶりピアス。それがコーデに「効く」場合ももちろんあるけれど、もしかしたらプチっと小さめの一粒ダイヤやパールピアスのほうが洗練されて見えることもあるかもしれません。
まりあちゃん直伝!自分の気分を上げるTips
新刊は、まりあさんのファッションだけでなく、美容やプライベートのライフスタイルのことまで盛りだくさん!そのなかから、すぐに今日から実践できそうなTipsをご紹介します。
1 きれいな自爪の育成は、高価な指輪を買うよりよっぽど投資価値あり!
常に自分の目にも入るし、相手の目にも留まりやすい手元。〝爪にはその人の性格が出る〟と言われるほど、末端にこそ気を遣える人でありたいなと思っています。私も以前は丸い形に二枚爪がコンプレックスでした。それが自爪ケアもしてもらえるサロン「ロングルアージュ」に出会い、今では自慢の手先に。お手入れした爪に、季節や服のコーデに合ったネイルを。それだけで、気分転換になるし、気持ちが上がります。
2 そのひと手間を惜しまないで!服のシワは清潔感を失わせるもの
ファッションは自由で、その人が着たい物を着てほしいと思っているけれど、おしゃれの基本のキはこれだと思っているくらい気をつけたいのが、服のシワ! そのヨレヨレっとしたシワのせいで、たとえ10万円の服だろうと残念な印象になってしまうんです。もしスチーマーを持っていないなら、ぜひ次の服を買うより前にまずスチーマーを買ってほしいです!!ピンとした服を着るだけで背筋が伸びる気がして気持ちいいんです。
3 忙しい日ほどキラッとジュエリーが助けてくれる!
私、服ほどはジュエリーをたくさんは持っていないんです。慌ただしい朝、ジュエリーまで一つ一つコーデするなんて無理! そこで、シンプルで飽きのこないダイヤやパールの小ぶりなものを、ゴールドセットとシルバーセットで用意しているんです。服がどんなにシンプルでも、どんなにカジュアルでも、それさえあればほんのり自信が持てるジュエリー。“お守りジュエリー”“スタメンジュエリー”的な存在です。ちなみに、ダイアナ妃のカジュアルコーデの日のさりげないジュエリー使いは必見! トレーナーにスパッツ、そこにパールのピアスを一粒。永遠の憧れです。
4 メークがマンネリなら「眉をプロに委ねてみる」
眉毛ってとっても印象を左右するパーツだと思うのですが、リップやアイシャドウはトレンドを意識したり、新しい色を取り入れてみたりする人も多いのに、眉は「元からこういう形だから…」と変えるのが難しかったりしますよね……。おすすめは一度、頑張って眉毛をしばらく剃ったり切ったり抜いたりせず、二週間ほど生やしてみること。もともとの眉の状態に戻ったら、一度プロに見てもらうのがおすすめです。最近はアイブロウ専門のサロンも増えていますよね。顔の骨格に合わせた眉にしてもらうと顔って印象が変わるんです!
新刊『おしゃれは3色でいい 毎日が今よりもっと楽しくなる50tips』(幻冬舎)
大好評発売中のまりあちゃんの新刊をVERYweb読者3名にプレゼント! 詳細は下記をご覧ください。(2024年5月末日応募締め切り)
『VERY』などのファッション誌でモデルとして活躍。1児のママ・神山まりあのスタイルブック最新刊!ALL私服で、セルフコーディネートによる100体とファッション・美容・ライフスタイルのこだわりエッセイを大公開!Instagramで見せる飾らない姿や、ハッピーオーラに包まれた底抜けの明るさで多くの女性たちから人気を集めている神山まりあさん。自他ともに認めるファッションマニアでもあり、その抜群のセンスから、さまざまなブランドとのコラボアイテムオファーが絶えません。まりあさんのおしゃれの秘訣は? どんなこだわりがあるのか? ファッションだけでなく、美容とライフスタイルまでまるっと全部解説。読んですぐにマネできる、コツが詰まっています。
取材・文/嶺村真由子