新千歳空港から車で約1時間、北海道を代表する名湯・登別温泉から車で約15分の場所にあるのは、工場と庭園がひとつになった広大な複合施設「ナチュの森」。大きな遊具や動物との触れ合い、工場体験、大人の学び場やエステまで、子どもも大人も1日中遊び尽くせるコンテンツが満載の場所にライターが遊びに行ってきました! 北海道への家族旅行計画に、ぜひ組み入れてみてください。
旅育にぴったり!遊んで学べる北海道の穴場スポット
北海道・登別駅から車で約15分、ナチュの森は「ママ&キッズ」で有名なスキンケアメーカー・ナチュラルサイエンスの自社工場に併設された複合施設です。低刺激用のスキンケアを作るにあたり、肌にいちばん優しい水にこだわり探し続け、全国の湖沼で水質No.1に輝いたこともある倶多楽湖の地下水が湧くこの地にたどり着いたそう。ナチュの森を構成するのは、スキンケア製品を作る「ファクトリー」、大きな遊具や乗馬体験のできる「ガーデン」、植物や花を栽培する「ファーム」、自然と科学をテーマにしたミュージアム「森の工舎」の4つのエリア。ガーデンではポニー乗馬をしたり、夏はクッタラ噴水で水遊びをしたりと子どもたちにとって1日楽しめる遊び場です。
廃校になった中学校をリニューアル! 大人も楽しめる実験も
廃校になっていた中学校の旧校舎をリノベーションした「森の工舎」は、中学校で使われていた教室や机などもそのまま残し、新旧が融合した空間に。そのノスタルジックな雰囲気に、ワクワクが止まりませんでした。昔の技術室が生まれ変わった「蒸留実験室」では、当時の理科室にあった教材を使ったポプリ作りなどのワークショップも開催。本格的な蒸留器での蒸留も運が良ければ間近で見られるかも!?
フレグランスデザイナー監修の「香りのラボ」では、数々の香りが用意されたパフュームバーで、1つ1つ匂いをかぎながらお気に入りを見つけられます。香りがブレンドされていく過程を学べたり、あえて臭い匂いが用意され、そこにハーブを加えるとどんな変化があるのかを体験できる遊び心のあるコーナーでは、大人も大はしゃぎ。
ひと休みには、俱多楽湖の湧水を使った自家製ドリンクや軽食を味わえる「蒸留カフェ&ショップ」がおすすめ。理科の実験器具を使って湧水で淹れた水出しコーヒーや、季節のレモネードなどを味わえます。森の工舎はサイエンスの要素が随所に散りばめられているから、子どもはもちろん、大人も夢中になれる場所でした。
自由研究にも!工場見学や期間展“縄文にであう展”は必見
GWや長期休みでの旅育としてはもちろん、夏休みに向けての自由研究もまかなえるのが「ナチュの森」のすごいところ。月に数回開催している工場見学では、実際にナチュラルサイエンスとナチュラルアイランドの化粧品ができる流れを見学した後、作られた製品のお試しをしたりと、1時間半から2時間のコースをたっぷり堪能。最新の機械と、熟練した人の手で丁寧にこだわり作られている過程を実感することができます。
見学時には、子ども用から大人用までのサイズが用意された白衣を着て、作業員の方々と同じ工程で体の汚れを落とすエアシャワー体験も。子どもたちも大興奮のポイントです!
さらに「森の工舎」のギャラリーでは、期間限定の企画展も開催。9月30日(月)までは“ナチュの森で縄文にであう展”として、縄文人のサステナブルなライフスタイルについて学べます。昔から豊かな自然の恩恵を受けてきた北海道。縄文時代の人々も狩りや漁、木の実の採集などをすることで、なんと1万年以上もの長い間定住をしてきたそう。さらに縄文時代の途中で温暖化になってからも工夫しながら上手に賢く暮らしていたことなど、驚きの情報満載です。
当時の鹿穴猟を再現したブースでは、実際に矢を打ってみたり、鹿のかぶりものをかぶって穴に入り、鹿の気持ちになれたり(笑)。当日参加していた子どもたちも楽しそうに体験していました!
子どもの“知りたい”欲求を満たしてくれて、大人も童心に帰れる「ナチュの森」。1度訪れたらまた来たくなるこの場所を、旅行や週末の予定に入れてみるのもおすすめです。
ナチュの森 Natural Skincare Garden
住所:北海道白老郡白老町虎杖浜393-12
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水・木 ※祝日は営業、年末年始休み
公式HP/「ナチュラルサイエンス」
取材・文/はなむらあや