冬休み明けの1月、仕事や学校が始まって何となく落ち着かない毎日。いつものリズムを取り戻すためには、日々の食事に薬膳効果のある食材を取り入れてみるのもおすすめです!身体の内側から体調を整えていきましょう♪
1月は食べ疲れ、消化を助ける薬膳レシピをお届けしています。今回は子どもも好きな味!オレンジを使った一品です。オレンジは消化を助けてくれる食材。柑橘類のように香りの高いものは全身の「巡る力」をアップしてくれます。柑橘類と甘辛たれは相性も抜群なので、果汁もしっかり使ったフライパンひとつで簡単&華やかなメニュー。ジューシーに鶏肉を焼くコツもあわせてご紹介します!
子どもも大好きなあれが隠し味!
チキンのオレンジソテー
◉材料(2人分)
鶏もも肉 1枚(約300g)
オレンジ 1/2個
薄力粉 小さじ2
〈A〉オレンジの果汁、白ワイン、みりん 各大さじ1 ※白ワインはなければ酒でも可
〈A〉しょうゆ 小さじ2
〈A〉ケチャップ、砂糖 各小さじ1
〈A〉おろしにんにく 少々
塩、こしょう 適量
オリーブ油 小さじ2
◉つくり方
- オレンジは皮をよく洗い2枚スライスし、残りは果汁を絞る。〈A〉をすべて合わせておく。鶏もも肉は余分な脂身を除いて縦半分に切り、切り込みを入れて厚みを均等にする。鶏もも肉に塩こしょうを振り、薄力粉をまぶす。
- フライパンにオリーブ油を熱し、温まったら鶏もも肉を皮面から入れる。強めの中火でこんがりと焼き色がつくまで焼く。裏返したらオレンジのスライスを入れ、蓋をして弱めの中火で4分焼く。
- オレンジを取り出す。〈A〉を入れて加熱し、とろみがつくまで鶏もも肉を時々裏返しながら絡める。器に肉とオレンジを盛り、タレをかける。
◉このレシピのポイント
・スライスを入れるのでオレンジは国産を選びましょう。なければスライスは省いて果汁のみ使っても大丈夫です。
・ケチャップを入れることでオレンジとしょうゆだれのつなぎとなり、お子さんも好きな甘いバーベキューソースのような味に!
・鶏肉は、裏面は蒸し焼きにして火を弱めることでジューシーに仕上がります。
◉今週のキー食材はこれ!
・オレンジ…消化を助け、巡りを良くする
◎食べ過ぎてしまったとき ―消化を助け巡りのよい体に!
年末のパーティーや新年の集まりなどでごちそうが多く、1月はなんだか体の重い方も多いのではないでしょうか。今月はそんな「食べ疲れ」を解消するレシピをご紹介します。
◎食べ過ぎるとどうなる?
パワーの源である「食事」は、摂りすぎてしまうと体の中で余分な「熱」または「湿」に変わります。摂ったもののさばききれなかったものが体に停滞するのです。なので、食べ過ぎたあとは吹き出物(熱の表れ)やむくみ(湿の表れ)が多くみられます。
ついつい食べ過ぎてしまった…そんなときは、体を少しクールダウンさせ巡りをよくするような食材を中心にとりましょう。味の濃いものや油ものは熱がこもるので禁物です。
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。
教室情報はInstagramにて。Instagram@nanako.yakuzen