空気の乾燥が目立ってきて、いよいよ気になる「風邪」。手洗い・うがいなど予防の基本は徹底しつつ、日頃から免疫力を高める食事をしっかりとっておきたいものですよね。
そんな風邪に焦点を当てて超簡単なおうち薬膳をご紹介している11月、第3週目は「冷えの風邪」をひいてしまったときにおすすめのレシピ。そもそも風邪には「熱の風邪」と「冷えの風邪」の2種類があって、それぞれ対応する食材が異なるので、どんな症状なのかをしっかり見極めることがポイントです!
◉熱の風邪をひいたときのレシピはコチラ!『たっぷりもやしの酸辣うどん』」
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◉冷えの風邪ってどんな症状?
以下の症状が強いと、冷えが原因となる風邪です。冷えの風邪の特徴は「寒さ」「水っぽさ」です。普段から冷えの強い方や、だんだんと気温の下がる今の時期に発症しやすいのがこちらの冷えの風邪です。冷えは、水はけのわるさや、こわばりを引き起こします。水がたまるとお腹の調子も悪くなったり、寒い時は体が自然とぎゅっと縮まるように体内の動きも悪くなるので、血行不良などが起こり、風邪と同時にひどい頭痛や肩こりを引き起こす場合もあります。
■冷え風邪症状チェックリスト
□寒気が強い
□節々が強く痛む
□顔色が悪い(青白い)
□鼻水が透明で水っぽく、多い
□肩こりや頭痛がともに起きることもある
というわけで、冷え風邪は体を暖める食材を使ったレシピで「気」を補いましょう!お鍋一つですぐ作れます♪
鶏とカボチャのチーズぞうすい
◉材料(1人分)
ご飯…1杯分
鶏ももひき肉…80g
かぼちゃ…100g
たまねぎ…1/4個
粉チーズ…大さじ2
おろしにんにく…少々
オリーブ油…小さじ2
〈A〉水…250ml、コンソメ(顆粒)…小さじ1
塩、粗挽き黒こしょう…各適量
パセリ(みじんぎり)…お好みで
◉作り方
- かぼちゃは70gの皮をむき、一口大の薄切りにする。残りの30gは皮つきのまま5mm幅の一口大にする。玉ねぎは薄切りにする。
- 鍋にオリーブ油とにんにくを熱し、香りが出てきたら玉ねぎを炒める。しんなりしたら鶏ももひき肉を加え色が変わるまで炒める。
- 皮をむいたカボチャと〈A〉を加え、沸いたら蓋をして弱火で5分煮る。かぼちゃを粗くくずす。
- ご飯と粉チーズを加え、塩こしょうで味を整える。器に盛り、好みで粉チーズ、黒こしょう、パセリをトッピングする。
■このレシピのポイント
・かぼちゃは切り方を2種にすることで見栄えにメリハリがでます。
・お好みで、チーズを加えるタイミングで牛乳や豆乳を加えてもまろやかになっておいしいです。
■キー食材はこれ!
鶏肉…体を温める、気を補う
かぼちゃ…体を温める、気を補う
★かぼちゃは「冬至」に食べられるもの。実は夏野菜なのに冬に食べる習慣があるほど、体を内から温めます。
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。
教室情報はInstagramにて。Instagram@nanako.yakuzen