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【夫婦の家事分担】無関心パパには“まるっとお任せ”するのがコツだった!

子どもをお風呂に入れながら「あ、シャンプーなくなりそう」、片づけをしながら「リモコンの電池どこにしまったっけ?」。ふと気づくと私は我が家のストック大臣になっていた…。これって、ママじゃなきゃダメ?“名もなき家事”を夫婦で分担する方法を考えてみました。

「オムツもうないよ」「トイレの紙切れてたよ」
他人事みたいに言わないで

消耗品のストック管理、
ママじゃなきゃダメですか?

◉profile

立命館大学産業社会学部教授
筒井淳也さん

1970年生まれ。一橋大学社会学部卒業、同大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。主な研究分野は家族社会学、計量社会学。著書に『結婚と家族のこれから 共働き社会の限界』(光文社新書)など。

〝名もなき家事〟に気づいて
もらうには、大ざっぱに
任せてみることも必要

1. 家事の一部じゃなく
全部を任せてみる

名もなき家事を他人事と思ってしまう理由に、パパが無関心でも、家庭が快適に回っているという現状があると思います。それは何かをパパにお願いする時に、「洗濯を取り込んでおいて」等と具体的な指示を与えてしまいがちだから。それがお膳立てになってしまい、周りの庶務(例えば、服に合わせてハンガーを使い分ける、切れた柔軟剤の補充)に気がつかない要因になるのです。ママはきっと、よかれと思って具体的に説明をして、部分的に家事を切り分けてお願いをしているかと思います。でもそれが後々「なんで気づかないの?」というママのストレスになってしまうのだと思います。

パパは気づかないのではなく、「気づけない」んです。家事には色々な作業や思考の繫がりがあるので、分担せずに全部をやってもらう方がいい。プラス、期間を長めに任せてみること。例えば、思い切って「洗濯」担当だったのを「衣類」担当にするとか。洗濯だけではなく、衣類担当とすることで衣替えの作業や防虫剤が必要なことに気づいたり、名前書きの大変さを理解してもらえるかもしれません。ポイントは気づく機会を失わせないこと。思い切って大ざっぱに任せてみる方が、うまくいくはずです。

2. 家事能力を引き出す
コミュニケーションを!

家事について、男性は「ここまでやる」という水準が女性より低いケースが多いことも原因かもしれません。仕事ではできているはずの周りへの配慮が、家庭内ではおろそかになってしまうんです。会社だと、気を使って完璧にやり遂げようとしますが、家事って上司がいないですよね。できなくても嫌なフィードバックや査定評価もありません。人によって響く言い方は違いますが、「すごく仕事ができない人に見えるよ。できる人って周りの負担を減らすために動けるよね?」と嫌みっぽく言ってもいいかもしれません。うまくやってくれたら、逆の言い方にして「さすが、仕事ができる人に見える!」と褒める。

やりはじめさえすれば、男性も効率的に、うまくできるようになる素質を持っている。夫の家事能力を引き出してあげることが大切だと思います。現に、僕自身が妻に「家事能力」を引き出された張本人でもあります。元々は家事への参加割合が少なかったのですが、妻が粘り強く向き合ってくれたおかげで、今は僕の方が家事をする割合が多いくらいです。また、家事をやる目的を「お互いの自由時間を確保するため」とすると、どうすれば相手の負担が減らせるか?と自然と考えられるパパは多いと思います。

自由時間のために、この家事なら僕の方が効率よくできる! そんなコミュニケーションも生まれるかもしれません。「感謝を伝えるのは面倒」「説明するより自分がやった方が早い」。そう考えるママは多いと思いますが、でもその先に、快適な自由時間があると思って、諦めないでほしいのです。感謝の伝え方も、「あなたが〇〇をやってくれたおかげで、お茶の時間が楽しめた!」など、自分にとって嬉しい時間が増えたことを伝えると互いのモチベーションアップにも繫がると思います。諦めずに粘り強くトライしていくこと。これが理想的な家族のかたちを作っていくのだと思っています。

my family’s episode

我が家はこうしています!
モヤモヤ軽減策

気づいた人がすぐ書く!
ストック系はシェアが
我が家のルールです

我が家は冷蔵庫の横にホワイトボードを張っています。なくなったものは気づいた人が書いておき、週1回の買い出し前に最終確認。それをスマホで撮り、写真をチェックしながら買い出しをしています。夫婦で共通認識を持てるので、買い忘れやムダ買いが減りました。娘の離乳食シーズンもこのボードを使って乗り越えました!
(会社員34歳・2歳男の子、1歳女の子ママ)

切らした食材ももちろんですが、単三電池やラップなどのキッチンアイテムもメモすることが多いです。ホワイトボードを使い始めて、「なんで自分だけが把握しなきゃいけないの?」というモヤモヤと買い忘れのストレスが軽減されました。

イラスト/本田佳世 取材・文/須田瞭子 編集/本間万里子
*VERY2023年12月号「名もなき家事・育児の担当は気がつくと私 それ、ママじゃなきゃダメですか?」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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