ママが『がん』になったら?子どもは?仕事は?その先の人生を見つめ直さざるを得ない、大きな病気です。罹りたくはない病気だけど、年々身近になっているのも事実だから……もし隣のママががんになったら、受け止めて、受け入れて。モデルの佐藤弥生さんはステージ0の乳がんで、2021年には左乳房を全摘。術後の生活やブログで公表した理由を伺いました。
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〝9人に1人〟は他人事じゃない
VERY編集部のメンバーも
〝がん〟を経験しています
【がんになったら公表する?】
❝ステージ0でも「がん」は「がん」
情報が少ないことに驚き、
モデルの仕事をしている自分が
話すことで誰かの役に立つなら、
と迷わず発信していこうと思った❞
──モデル 佐藤弥生さん
◉profile
モデル
佐藤弥生さん
元VERYレギュラーモデルとしてエレカ様連載などで活躍。現在はモデルのほか、コアコンディショニング・瞑想の講師や料理教室など新しい分野にも挑戦。
病気がおもしろい人生に
連れて行ってくれたなと
思いたいから、挑戦していきたい
2021年2月左乳房の全摘手術を受けました。その数年前に乳腺症と診断され、年1回の検診は受けていましたが、がん化の可能性は低いと言われていて楽観視。ところが2020年12月の検診で、しこりは見えないものの明らかに白いモヤモヤが増えていて、すぐに精密検査を受けることに。診断はステージ0の乳がん。ステージ0でも全摘がベストと告げられたときは、どこか他人事で受け入れられない自分と、しっかりしなくてはという自分がいました。
不安でいっぱいのまま手術台に向かいましたが、4時間に及ぶ手術は無事成功。術後は直ぐに通常の生活に戻れると聞いていましたが、自律神経の乱れからくるのか傷の痛みや、頭痛などの不調に見舞われました。同じ経験をした人の声を聞きたくてネットで検索しても、リアルな情報は得られませんでした。誰かの役に立つならと思い自身の経験をブログで公表。すると、多くの反響をいただいてビックリしました。今もブログ、インスタ、そしてラジオやこうした取材を通して、自分の経験をお話ししています。
多くの温かいメッセージをいただく一方、同じような辛い現実と闘っている方々からのメッセージもいただきました。数年前まで想像もしていなかった状況の今、仕事や生活にも変化が。コロナ禍や離婚も経験し「誰かが笑顔になる仕事をしたい」と強く思うようになり、自分にできることは何かと模索してきました。「がんになって良かったとは言えないけれど、新しい自分に出会えた感がある」。再発の怖さや術後の傷口との付き合いかた、術後の不調、再建のこと、迷い決断しながらも、〝私の場合は〟というお話を発信していこうと思います。
チームVERYでがんサバイバー会を開催! 信頼できる間柄で病気の近況報告や情報交換ができることは何より心強く、貴重な機会となりました。
(左から藤田、関城さん)(佐藤さん衣装)ニット¥29,700(エレンディーク)
病気がわかるまで&治療の経緯
2020年12月 検診、エコー検査
2週間後 MRI、CT、針生検
2021年1月 乳がんと診断
2021年2月 手術
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撮影/木村 敦 ヘア・メーク/KIKKU 取材・文/嶺村真由子 撮影協力/Podium Cafe
*VERY2023年11月号「ママががんになったから、伝えたいことがあります 自分をもっと抱きしめよう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。