ママが『がん』になったら?子どもは?仕事は?完治するケースがずいぶん多くなったけれど、その先の人生を見つめ直さざるを得ない、大きな病気です。乳がん予防はなかなか難しいけれど、早期発見はできるから、検診も、ブレストチェックもちゃんとしたい。今回は、VERYモデルと母親ががん経験ありの方に検診事情を聞きました。
こちらの記事も読まれています
ママががんになったから、伝えたいことがあります
自分をもっと抱きしめよう!
ニット¥9,900(リネイヴ/ネイヴ)コート¥108,900(サクラ/インターリブ)
みんな乳がん検診どうしてる?
仕事や育児に多忙なVERYモデルの結果もまちまちでした
お母様が乳がん経験あり、
病気で亡くされた経験をお持ちの
2人の受診体制は?
「エコーは半年に一度。
35歳を過ぎた頃から
欠かさず行ってます」
◉profile
スタイリスト
安西こずえさん
VERYをはじめ多くのファッション誌で活躍するスタイリスト。カシミアニットブランドとのコラボ「COZ manufactured by WRAPINKNOT」も大人気。インスタ@cozcozrin
母が乳がんを患ったのは私が高校生のとき。片方の乳房を摘出しましたが、自分でちょうどいいパッドを作ってラ ペルラのレースランジェリーを着続けたり、趣味の水泳も諦めない母でした。遺伝とかはそこまで気にしたことないけれど、その頃から適齢になったら婦人科系はきちんと検診に行こうと思い、35歳から乳がん検診は半年に1回。エコー検査は毎回、マンモグラフィは2回に1回。子宮頸がん検診は年1回受けています。
胸に良性の脂肪の塊があると指摘されてもずっと同じ病院で定期的に診てもらっていると、その経過もチェックしてもらえるから安心。次の予約は必ず取ってから帰宅する!というのが鉄則です。フリーランスで仕事をしてきて、もし「がん」になったときに何の保証もないという経済的な心配もあるけれど、それよりまだまだ楽しく仕事していきたいから、万が一の早期発見したいっていうのが理由かな。
「毎年、自分の誕生月に
がん検診を受けています」
◉profile
「Tokyo Flamingo」代表
久林紘子さん
パーティスタイリストとして雑誌撮影や企業イベント、CM等の空間スタイリングなどを行う。VERYの撮影時の装飾などをオーダーすることが多い。インスタ@rohicocco
私が大学生で就職活動をしている頃、母ががんに罹患。1年9カ月の闘病の末、亡くなりました。本人も苦しみ、家族にとっては一瞬で世界が変わりました。その経験から、検診は受けようと心に決め、25歳の頃から行っています。婦人科検診で軽度異形成を早期発見できたこともありました。母親になり、子どもが巣立つ前に同じ思いをさせたくない、という強い思いから、大学病院の人間ドックを受けていたこともあったのですが、今は専門のクリニックで受診。
前年の経過を踏まえて診察してもらえること、専門医に診てもらえるということが私にとっては安心できるポイントになっています。女性のリスクが高いレディース系の乳がん・子宮がんは半年単位で、消化器系の大腸・肝臓・胃カメラは一年に一度、自分の誕生月に行くようにしています。検診の前は、薬を飲んだり、夕ご飯を抜いたりするので、今年12歳になる娘にも大人になったら検診に行くことは当たり前のことだと伝わっているのではないかと思っています。
撮影/来家祐介〈aosora〉 モデル/辻元 舞 スタイリング/岩田槙子 ヘア・メーク/桑野泰成〈ilumini.〉 取材・文/嶺村真由子 編集/藤田摩吏子 検診パート監修/島田菜穂子
*VERY2023年11月号「ママががんになったから、伝えたいことがあります 自分をもっと抱きしめよう!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。