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【専業主婦のリアル就活】6社落ちでも諦めず希望のフルリモート職に!どう乗り越えた?

今とは違う働き方に思いを馳せてみても、母として絡むさまざまな制約に、一歩踏み出すことを躊躇しがちなVERY世代。それぞれのライフステージで仕事⇔家庭を天秤にかける中、〝譲れないもの〟をクリアにし、自分らしい働き方を見つけたママたちも。今回は、専業主婦から激戦の保活とリモート就活を乗り越え、再就職を果たしたママの体験談をご紹介します。

譲れないものをクリアにしたら一歩踏み出せた

〝今が一番いい!〟ママたちの
転職&復職エピソード

【譲れなかったもの】

自分の時間&
着たい服を買える甲斐性

伊藤真唯美さん(32歳・長男6歳、次男4歳)

専業主婦

➡︎スタートアップIT企業の
フルリモート勤務

夫の転勤に伴う退職&新天地での育児。激戦の保活とリモート採用試験を乗り越え現職に

【こうして転職】「indeed」や「ママジョブ」を利用。サイトだけでは把握できない会社像を摑むため、Twitterで企業や役員の名前を検索し情報収集もしました。子どもの預け先が確保できず、面談はオンラインOKな企業一択。

夫が転勤族の我が家。20代半ば、自分の地元と近いからという理由でついていき、地元企業にも就職した仙台で第一子を妊娠・出産。その矢先に今度は夫の川崎市への転勤が決まり、やむなく育休終了とともに退社し、専業主婦になりました。身寄りのない川崎市での初めての育児は、元来自分時間を一定時間確保したい私にとってかなり過酷。唯一のストレス発散と言える買物も、収入がないことから夫にいちいちお伺いを立てている現況に違和感を抱き、〝好きなものは自分で買いたい!〟という気持ちを原動力に求職活動を開始しました。

保活が超激戦と言われる川崎市で、1歳児入園は休職ステータスのママにとって絶望的。働きたいのに保育園が決まらない社会の矛盾に落胆し、同時に居場所がなくなったような気持ちになりましたが、6社落ちても諦めずに情報収集を続けた結果、フルリモートかつ裁量労働制と望んだ条件をすべて承諾し、融通を利かせてくれた今のスタートアップ企業に出会い、派遣社員として働き始めました。その後正社員に昇格しマネージャー兼人事総務として勤務。フレックスで自分の時間を確保しやすくなり、夫と生活費も今は折半の対等な関係。子育ても楽しいと感じられるようになりました!

【就職&就労用語豆知識】

スーパーフレックス

企業ごとに定められた月間総労働時間を満たせば、一日のうちにコアタイムなく完全に自由な時間帯に働ける制度。フルフレックスとも呼ばれ、子育て中でも融通が効きやすい。

フルリモート

完全在宅で出社することなく自宅やシェアオフィスで仕事が可能。通勤時間の削減はもちろん、住む場所を問わず夫の転勤などで住居が移る可能性のあるVERY世代にも大きなメリットが。

裁量労働制

実際の労働時間でなく、あらかじめ企業と労働者で規定した時間を働いたものとみなし、その分の賃金が支払われる制度。勤務時間の制限がなくなるため自由度が高い。

取材・文/川原江里菜 編集/引田沙羅
*VERY2023年9月号「〝今が一番いい!〟ママたちの転職&復職エピソード集」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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