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子育て悩みは「大変です」より「大変だったんです」の方が受け入れられやすい?

※このコラムはVERY2023年9月号(2023年8月7日発売)に掲載されたものです。

今、3人目が絶賛ハイハイ時期。出かけるのが大変になってきました。とくに立って歩けるようになるまでの間って、土足ではない特殊な環境が必要ですよね。気分転換にハイハイさせたいなと思っても、コロナ禍でキッズスペースが廃止されたままのスペースも多いなと感じる今日この頃です。この間は家族で飛行機に乗ったところ、ゲートに入った後でハイハイできる場所が近くに見当たらず困りました。ほんの少しでいいから抱っこ紐やベビーカーから降ろして赤ちゃんを気分転換させてあげられたら、飛行機でのぐずりも少しマシになるのにな、と思ったり。でも、飛行機に乗ってしまえば日系の航空会社のサービスは本当に素晴らしいですよね。手遊び歌が書いてある冊子やおもちゃをくれたり、何よりすぐ声をかけてくれて感激してしまいます。何も言われないと歓迎されていないかもとつい思ってしまいがちな子連れにとって、「何でも言ってくださいね!」という言葉にすごく安心できるんです。

街中でも、ハイハイの子だけでなく子どもたちがのびのび遊べる場所がもっとたくさんあるといいですよね。すごく小さいことだけどレストランのベビーチェアにはどこもベルトをつけていてほしいし(持参したベルトがつかないこともあるので)、ベビーカーや車椅子で動きやすい街やお店づくりを国がもっとバックアップしてほしい。少子化でますます私たち子育て世代はマイノリティになっていきますが、「少数派だから予算をかけてもらえなくて当たり前」と縮こまらなくていい。だってそしたら、車椅子の人も、LGBTQ+の人も、少数派だからいいよね、というのと一緒です。

でも、「当事者が声を上げづらい」というのは、どの問題でも感じています。例えばベビーカー問題にしても、私は第3子出産前の方が声を上げやすかった。今、またベビーカー当事者になると、なぜだか声を上げるのが怖くなるんです。赤ちゃんを抱っこしている今の私が「ベビーカーを優先して!」と言えば「いや好きで産んだんでしょ?」という声が飛んできそうな雰囲気を感じてしまう。「大変なんです!」より「大変だったんですよ!」の方が、受け入れられやすいと感じるのはなぜなのでしょうか。タレントの見え方としても、「大変だったんですよ」の方がなぜかウケがいい気がしてしまう。ジェンダー問題について声を上げる女性をヒステリック扱いしたり、LGBTQ+の主張がわがままだと受け止められることも。当事者が勇気を振り絞っても叩かれる風潮、まだまだありますよね。だから今は、声を上げた当事者を守ることや、当事者以外の人がどんどん「これっておかしくない?」と言っていくことが必要なんじゃないかな。

ジェンダー問題では男性が、バリアフリー問題は健常者が、というふうに。保活問題も小1の壁も、通り過ぎればまた新たな壁が現れて、真っ只中にいる人は忙しすぎて声を上げる暇がない。皆さんもきっと、日々の家事や子育て、仕事などでせいいっぱいなはず。だから、子育てのドタバタを少しでも抜けた人が(とはいえ、いろんな困難は尽きないですが)、Twitterでも何でも、声を上げたり、声を上げた人の背中を支え合えたりできたらな、と思っています。

◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。7歳と5歳と0歳の娘の母。

アレグリア見てきました! 数年ぶりのシルク・ドゥ・ソレイユ、そして大々的なパフォーマンスを生で見るのも! やっぱり最高! みんなでたっぷり刺激を受けました!

撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:羽城麻子
*VERY2023年9月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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