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SPOTLIGHT Vol.1 夫婦、親友それとも戦友? 新時代の夫婦共同経営のカタチとは

Vol.1

夫婦、親友それとも戦友?
新時代の夫婦共同経営の
カタチとは

VERYでスポットを浴びるようになって10年を迎えたクリス-ウェブ 佳子さんが「これからは自らの力でビジネスチャンスを切り開く女性たちをサポートしたい、一緒に何かを創出したい」との想いから立ち上げたこのSPOTLIGHT。新時代らしいビジョンを持ち、しなやかに自分らしく、仕事を、そして人生を楽しんでいる女性たちにスポットライトを当て、ウェブさんが実際に会いにいきます。初回はVERY FES.2018でミセスCEO大賞を受賞した平田順子さんに会いに、長崎まで行ってきました!

ウェブさん
クリス-ウェブ 佳子さん

2011年からVERY専属モデルに。モデル業のほか、ラジオでのトーク、本誌巻頭エッセイを執筆し、書籍化するなどマルチな分野で活躍中。2人の娘を持つママ。

spotlight-cross
順子さん
平田順子さん

長崎県で米粉を使ったパンケーキや離乳食、スイーツが楽しめるコーヒースタンドなどを手掛ける『KOMEKOYA』を夫・賢史さんとともに経営。VERY FES.2018に出展、グランプリを受賞。プライベートでは10歳の女の子と4歳の男の子のママ。

過去最大の離婚危機は
夢だったVERY FES.直前

順子さん
SPOTLIGHT
ウェブさん
ウェブさん

お久しぶりです! 長崎を中心にすごく活躍されていると伺いました。

順子さん
順子さん

すべてはVERY FES.に出てから。TVや雑誌などに取り上げてもらったり、女性の働き方についてゲストとして講演させていただいたことも。あの日を境に大きく変化しました、だから今でもすごく感謝しているんです。

ウェブさん
ウェブさん

フェス前日、ご夫婦で熱心に会場を下見していらした姿が忘れられない!

順子さん
順子さん

二人して会場の中を一目見ようとガラスに張り付いて(笑)。私たちの目標だったんですよ、VERY。何年も誌面でVERY FES.のアフターレポートを読んでは「まだまだだな」ってずっと応募する日を思い描いて。

ウェブさん
ウェブさん

米粉を使った商品作りも本当に素晴らしかったです。でも、それと同じくらいご夫婦で懸命に『KOMEKOYA』というブランドを作り上げてきたことが伝わってきて。その働き方やブランドの裏側にあるストーリーこそが大賞に選ばせていただいた最大の理由と言えるかも。ご主人は、順子さんの受賞の瞬間をご覧になっていたんですよね。

KOMEKOYA COFFEE STANDS

長崎にある平田ご夫妻のカフェ、
KOMEKOYA COFFEE STANDSにて。

賢史さん
賢史さん

本当に最高の瞬間でした。でも、実は感動と興奮で携帯を持つ手が震えちゃって、受賞の瞬間を絶対にカメラで収めようと思ったのに、最後の後ろ姿5秒くらいしか撮れてなかった(笑)。

順子さん
順子さん

そんなVERY FES.の直前が実は最大の夫婦の危機だったよね。きっと、二人とも目標だったフェスを控えて、すごく気が張ってたんですよね。ささいなことすべてに不安や苛立ちを感じて「ああ、もうダメだ!離婚する!」って。「私、占いで見てもらってくる!」って飛び出して。

ウェブさん
ウェブさん

なぜ、占いに!?

順子さん
順子さん

占いなんて初めてだったんですけど、もう自分ではこの先どうしていいかわからなくなっていたんでしょうね。家族でも友人でもない人だからこそ話せる気がしたし、委ねてしまおうと。そうしたら、夫が「俺も行く!」ってついてきて(笑)。

賢史さん
賢史さん

それぞれに見てもらったんだけど、あまりにも似たもの同士の二人だからって、最後は一緒に結果を聞くように言われて「離婚しても一緒ですよ」と。妻の離婚という言葉も本心ではなかったのかもしれないですが。

順子さん
順子さん

本心だよ(笑)! でもVERY FES.でグランプリをもらって、なんだかすべてチャラになりました。

  • VERY Fes.2018

    VERY FES.2018の発表。
    大賞発表時はウェブさんも思わず涙。

  • VERY Fes.2018

思いつくのはいつも彼女
それを叶えるのが僕の役割

賢史さん
SPOTLIGHT
ウェブさん
ウェブさん

『KOMEKOYA』って名前すごく可愛いですよね。

順子さん
順子さん

そうですか!? 2011年に私の父がこの事業を設立した際につけた名前だったんですけど、最初はダサい! って思って(笑)。夫と私がすぐに引き継ぐ形になり、ロゴをアルファベットにしたりとデザインを変更したりとブランディングが始まりました。ストレートな名前でいいなって、今はすっかり愛着がわきましたけど。

賢史さん
賢史さん

何かを思いつくのは、いつも彼女なんです。それを叶えるのが僕の役割というか。このコーヒースタンドもそう。米粉スイーツを楽しんでもらえる場所を作りたい、しかもこんなお店にしたいっていう明確なビジュアルまで彼女の中にはあったみたいで。

  • オリジナルコーヒー
  • オリジナルコーヒー

    米粉スイーツにぴったりのオリジナルコーヒーは大人気。

順子さん
順子さん

嘘みたいな本当の話なんですけど、VERYのファッションページに出てきた小さなコーヒースタンドがすごく素敵で。ああ! 長崎にもこんなコーヒースタンドを作りたい! って思って。二人ですぐに東京まで行って、実際にお店にもお邪魔してきました。

ウェブさん
ウェブさん

雑誌からそんな発想が生まれるなんて、面白い! すごくアイデアが柔軟で自由ですよね。

賢史さん
賢史さん

そうなんですよ。彼女がお友達からハワイのお土産にとパンケーキミックスをもらった時も「米粉でこれを作れないかな」って言い出して。

順子さん
順子さん

そのパンケーキミックス、お水だけで作れたんです。忙しい朝にお水さえあれば、美味しい朝食が用意できるっていいなぁ、米粉で作りたいなぁって。美味しさを求めて、長崎に当時一軒しかなかったバターミルクのメーカーを探し出したり試行錯誤を重ねてできたのが米粉のパンケーキミックス。試作品は娘と息子も厳しくジャッジしてくれました。

賢史さん
賢史さん

彼女はひらめきを日々ぽんぽん落とす人、それを拾うのが僕の仕事なんですよ。『KOMEKOYA』は彼女がいないとダメだと僕は思ってます。

私たちが一番
恵まれていたこと
それは人と出会う力

順子さん
SPOTLIGHT
ウェブさん
ウェブさん

二人のバランスがすごく良いですよね。夫婦で仕事を円満に続けるコツは?

順子さん
順子さん

「絶対こうなりたい」っていう目標やビジョンが幸いなことにいつも二人同じなんです。だから小さなことでぶつかることはあっても、温度感や目指す方向性で意見が食い違うことがなかったんですよね。でも、二人きりだったら、きっと続かなかったはず。

賢史さん
賢史さん

そう、例えばこのお店のバリスタである恭平くん。僕らがヒートアップした時も、彼が良い差し水になってくれて。彼は『KOMEKOYA』の初社員なんですけど、もはや家族ですね。

くったくなく笑い合う順子さんと恭平さんは、確かに姉弟のよう。

順子さん
順子さん

なんでも知っているよね、私たちの占い騒動も(笑)。恭平くん然り、いつも私たちのそばには誰かがいて、手を差し伸べてくれたんです。VERY FES.に出展した後、お祝いにとプレスリリースを作ってくれたデザイナー&ライターご夫婦のお客さん、離乳食のパンフレットのモデルを快く引き受けてくれた常連さん親子、店内のBOOKスペースに本を提供してくれている地元の人気本屋さん⋯⋯本当にたくさんの人との出会いに恵まれて今日があるという感じ。

(写真右上)店内の本を見立ててくれるのは長崎でも
有名な「ひとやすみ書店」(長崎市諏訪町5-3-301)

ウェブさん
ウェブさん

二人の人柄だからこそ! 周囲を巻き込みながら、ビジネスを通じて良い流れを生み出していくのって素晴らしいですよね。街の人との距離感がすごく近いのも、お店としても事業としてもすごく魅力的です。

賢史さん
賢史さん

僕たちは就労支援の事業所も運営しているんですけど、みんなで携わってできるものっていいなと心から思っていて。一人で作り上げられなくてもいい。線を引く人、折る人、たたむ人、それぞれができることを重ねて完成にたどり着けばいいんです米袋をアップサイクルしたトートバッグもこの事業所で作っています。

ウェブさん
ウェブさん

フェスではそのアイデアと可愛さを絶賛したけれど、そのストーリーを聞いてさらに惹かれました。お二人の“forじゃなくてwith”な感覚で事業を起こせるのって本当に素敵。従来の共働きとは違う、共に生きるという新しい共働きの形にもすごく共感します。これまでを振り返ってお互いのことをどう思いますか?

賢史さん
賢史さん

親友であり、妻であり。

順子さん
順子さん

戦友かな(笑)。向かい合って見つめ合う夫婦じゃなくて、隣に並んで同じ方向を見続ける夫婦でいられたらと思っています。

創業当初は店舗として使用し、今は作業所となっている思い出の場所で。

長崎県の米粉屋さんのパパとママが生み出す
「美味しいね!」の輪

KOMEKOYA(コメコヤ)

米粉を使ったこだわりのフードやオリジナル焙煎のコーヒーなど幅広く展開。パックタイプで持ち運びに便利な米粉の離乳食や水だけで作れるパンケーキミックス、米粉袋をアップサイクルしたPVC トートなど、どれも食べる人、使う人のことをとことん考えたまっすぐなプロダクトでありながら、ビジュアルはとてもキャッチー。眺めて可愛い、食べて美味しいアイテムたちは、家族や友人と一緒に楽しむ自分用にはもちろん、お世話になった方へのプレゼントにも最適です。

撮影/髙橋智英 取材・文/関城玲子

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