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最近、VERY世代でも当たり前になってきた「推し活」。推しとは、何かと厳しい現実社会に疲弊したメンタルを一瞬で潤わせてくれる心の美容液のようなもの…! ライター本人もここ数年でK-POPにどハマりし、日々元気をもらっています。
BTSからK-POPに興味を持ったけど、他にどんなグループがあるの? 新しい推しを探したい!という方におすすめしたいのが、超大型オーディション番組『I-LAND』を勝ち抜きBTSと同じ事務所から2020年にデビューした7人組、ENHYPEN(エンハイプン)。ハイレベルなダンスと美形揃いのビジュアルに定評のある彼らが気になった方に、ファン目線でお送りする推し曲5選。YouTubeでMVを見始めたら、きっとそこが沼の入り口!
高いスキルとビジュアルが
際立つ代表曲
Drunk-Dazed
「ENHYPENといえば一糸乱れぬ激しいダンスとダークなコンセプト」、この印象を決定づけた一曲。スピード感のあるポップロックナンバーで、中毒性が高い! サビで7人同時に跳躍した時、高さと着地タイミングが完璧に揃っているのが驚異的。
デビューからなぜかヴァンパイア少年の設定を背負っている彼らですが(謎設定はK-POPあるある)、そのストーリー性が存分に盛り込まれたMVも見応えあり。個人的見どころは、可愛い担当ソヌの妖艶な表情、元フィギュア選手ソンフンの美しく儚い舞い(とそこに降る大量の血)。ストーリー性の高いMVは、彼らの先輩BTSの過去曲にも通じます。
こんなデビュー曲ある?
だいぶ暗いけどそれがいい!
Given-Taken
本当に新人アイドルのデビュー曲ですよね?って疑うくらい、曲が暗い(笑)。でもそれが刺さる! 何か複雑な事情を抱えたらしいヴァンパイア少年たちの険しいストーリーがここから始まりました。超過酷オーディション番組『I-LAND』を勝ち抜いてようやく夢を掴んだ彼らの、これからの光の裏にある闇を強く描写した歌詞。衣装はフリッフリのフリルブラウス。デビューから個性ゴリゴリです。
無難じゃないのはMVも。初っ端から鼻血を流すジョンウォンが衝撃的。その後の展開も正直もはや西洋ホラー映画(笑)。でも映像と彼らが美しくて、込められたストーリーももっと深読みしたくて、何度も見てしまいます。
海外ファンにも刺さった
セクシーな一曲
Fever
リリース当時、メンバー全員10代。デビューしたての若き少年たちにこんなに色っぽいR&Bを選ぶことも、それを見事に消化するメンバーも、どちらもすごいなとライターがK-POPの面白さを実感した曲。若い=元気、可愛い!だけじゃないのです。ローなテンポ感でねっとりと盛り上がっていく曲調はまさにFever=恋煩いによるこもった熱、という感じ。
特に、日本人でマンネ(末っ子)のニキに注目! 当時15歳とは到底思えない色気の表現力に目を奪われます。天才少年では…? たった1年前の『I-LAND』ではまだあんなに幼かったのに!?と、ニキの異様な急成長を親戚みたいな気持ちで見守り始めたらあなたもファン。
アイドルらしく楽しくノれる
レトロHIPHOP
Paradoxxx Invasion
ダークなコンセプトの曲が多いENHYPENですが、ちゃんとアイドルらしい曲もあります(笑)。今年7月に発売された彼らの最新ミニアルバムの中の一曲。少年から青年に変わってきた彼らの精悍さが眩しい。
今K-POPではY2Kや90年代のリバイバルがトレンド。この曲も90年代のヒップホップを彷彿とさせて、VERY世代には馴染みやすい。ENHYPENには他にもレトロ調の曲がいくつかあって、どれも聴きやすくオシャレな仕上がりです。Not For Saleもおすすめ。
カッコよくイキってるジェイから始まるMVはカラフルで楽しい仕上がり。血も出てこないし悲壮感もありません。自然体で笑顔を見せる彼らを安心して眺められるMV、貴重。
恋愛リアリティショーの
挿入歌にどうですか?
Polaroid Love
カップリング的な立ち位置でMVがないのですが、韓国でファン層以外にも広く聴かれ、良曲として親しまれている曲。写真にフィルターをかけるのが当たり前の時代に、ポラロイドカメラみたいな補正なしの少年の恋を歌っています。クセ強楽曲多めのENHYPENの中では際立つ、万人に愛される可愛いポップソング。
この曲は歌い出しのジェイクの優しい声が印象的。歌詞も誠実なジェイクによく似合う! ENHYPENのメインボーカル、ヒスンの甘い高音にも癒されます。
文/西原章