VERY October 2022

VERY

October 2022

2022年9月7日発売

890円(税込)

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東大人気教授「夫が妻への敬意を持たない限り夫婦関係は維持できない」

家事育児は〝手伝う〟から〝シェアする〟時代に。頑張るパパの悩みに応える連載の第11回。RYUCHELL(りゅうちぇる)さんの愛ある叱咤激励と、ジェンダー論のプロ・東大人気No.1講義の瀬地山 角先生の分析を、ぜひ夫婦でシェアしてみてください。

▶︎りゅうちぇるさんからのアドバイスはこちら!

今月の悩めるパパ ⑪

水野信二さん(仮)/38歳。広告代理店勤務。趣味はゲームと観葉植物を集めること。妻の知らぬ間に観葉植物を増やすので、家中が植物だらけに。3歳年下の妻とは合コンで知り合い結婚。

妻と意思の疎通がうまくいかず喧嘩ばかりです。時には暴言めいたことも言ってしまい…娘への悪影響がないかも心配です

「娘2歳、妻はフリーランス。妻と言い争いが多く疲れます。土日に娘を預けて外出したいと言われて返事をしていなかったら妻に勝手に予定を入れられた、妻が僕に頼み事をする時にミスがあり、結局うまく事が運ばなかった等でお互いに責めてしまいます。娘の前で喧嘩してしまうこともあり、悪影響がないか心配です。正直、毎日終電まで働いていて土日は休みたいし、家のことは妻にまかせたいです。収入も私のほうが多いですし、それではダメなのでしょうか? 育児に興味がないわけではなく、教育には強い関心があります。自分が国立大学出身なので娘にもできれば国立を目指してほしく、小学校も国立小を受験する予定。ご縁がなければ中学受験に切り替えますが、公立小の学区選びなどでまた妻と揉めるのではと心配です。」

ジェンダー論のプロ・瀬地山さん
から悩めるパパへのアドバイス

暴言も問題ですが
妻の人生への敬意がない
その姿勢を改めるべき

「それではダメなのでしょうか?」と言われたら、「ダメです」としか言いようがないですね。暴言に関しては子どもに聞かせないに越したことはないですが、聞かせてしまったら「ごめんね、怖かったよね」とちゃんとハグしてあげてください。喧嘩自体は必要なコミュニケーションだと思います。何も話さないよりは喧嘩のほうがずっといい。ただ、弁が立って暴言になって相手を押し潰してしまうのはNGです。これではモラハラと言われても仕方ありません。子どもへのケアも必要ですが、妻に対してもきちんと謝るべきですね。また、暴言云々とは別に、妻が何を求めているか気づいているのでしょうか。そのズレが深刻かもしれないので、擦り合わせを考えてください。そもそも「働いて家のこともすべてやれ」という夫側の言い分を通すのは不可能です。解がない状態に〝解がない〟と言っているのに、その上暴言で潰されたら妻は生きた心地がしないはずです。自分の要求には解がないということをまず自覚してください。妻が働いている以上、家のことをすべてまかせるという解はないし、自分だけ毎日終電まで働くという解もありません。妻のキャリアや人生に対する敬意がないのが最大の問題です。稼ぎは自分の方が多いから、と妻に自分のサポートばかりさせようとするその姿勢を改めてください。妻への敬意を持たない限り、夫婦関係は維持できないと思います。あと、国立大学に行くために国立小というのは何の意味もないです。親がレールを敷いても子どもは外れていくものです。妻と子どもを自分の支配下に置こうとしているようにも感じます。相手への敬意を持ちましょう。


瀬地山 角先生
東京大学大学院総合文化研究所教授。専門はジェンダー論で、東大での人気講義No.1と評判。2児の父として10年間保育園の送迎をし、現在も普段の夕食作りを担当。近著に『炎上CMでよみとくジェンダー論』(光文社)。

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人気連載をまとめ読み!

撮影/杉本大希 ヘア・メーク/megu スタイリング/曽我一平 取材・文/宇野安紀子 イラスト/N.Ryosuke 編集/井上智明
*VERY2022年8月号「りゅうちぇるの「パパの子育て悩み相談室」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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