※このコラムはVERY2022年8月号(2022年7月7日発売)に掲載されたものです。
すでにオンラインサロンなどでも報告しましたが、第3子を妊娠しました!実は、前回お話しした結婚パーティの後から、妊活をしていたんです。事実婚ですが、そこは順序を守りたくて。というのは、子どもたちにとって「赤ちゃんができたから彼が家族になる」のは嫌だったから。私と子どもたちと彼、この4人で完成された家族なんだよと説明するためにもパーティは必要な気がして。パーティの後からピルを飲むのをやめ、思っていたより早く授かることができました。年内に出産の予定です!
まだ何があるかわからないけど、できるだけ心配事が少なくなってからにしたくて、子どもたちに妊娠を伝えたのは安定期に入ってから。上の子が繊細ちゃんなので、もしもの時のショックが大きすぎるかなって。伝える時も、パートナーと一緒に、どう言えばいいかリサーチとシミュレーションをしました。翌日に学校だとストレスを感じるかな?金曜の夜に言ったら夜泣きするかな?と想定して、めいっぱい一緒に過ごせる週末の土曜の朝に、伝えました。怒るかな、泣くかな、戸惑うかなと考えていたのに、娘2人とも手放しで大喜びで。慌てて、途中からパートナーがビデオを撮り始めたくらい(笑)。大人の勝手で家族の形が変わっていっているなか、きょうだいが増えることも押し付けちゃいけないと思っていたし、手放しで喜んでくれるとは想像していませんでした。だから本当にうれしかった!結果的に、すごくいいイベントになりました。
3人目の性別は、まだわかりません。もちろん男女どちらでも本当にうれしいけど、上2人は女の子なので、男の子を育ててみたい気持ちもあります。もちろん、上2人が女の子だからといって女の子の子育てがわかったと言うつもりはありません(笑)。よく私の姉(長女)が、「子どものことは全然わからない、だって4人しか育ててないし」って言うんです。そんなスーパークール母ちゃんである姉に、出産前に言われて印象的だった言葉があります。それは「産んだ直後に何にも感じなくても罪悪感を持たなくていいよ」。よくドラマなどで「あなたがお腹にいたのね(涙ポロン)!」っていうシーンを見ますが、姉曰く「産んだ直後は何も感じなかった」と。確かに私も、バースプランでは「すぐ抱っこしたい」と書いていたけど、出産直後は「ちょっと待って、一回回復させて、1人にさせて。すみません、今の何だったんですか?」っていう状態だったんです。妊娠中も、自分の体を乗っ取られている感覚の方が強かったし、赤ちゃんを胸に置かれてもちろん嬉しかったけど、「嬉しい〜♡」というより「ああ、そっか、この子がいたのか」という感じだったのを覚えています。
だから母はすでに産んだ瞬間から母で、産んでない父はだんだん父になるなんてよく言いますが、母も同じだよと思う。母性もだんだん芽生えるものだと思うし、赤ちゃんはもちろんかわいいけど、個人的には新生児より乳児、乳児より幼児の方が断然、かわいい。だから毎日一番今がかわいいと思っています。それは「私っていいママでしょ」という話ではなく、赤ちゃんの頃に戻りたいとは思わないから(笑)。だって寝られなかったし、押しつぶされそうなほどの孤独を感じていたし、それに比べれば会話もできて思い出も積み重なった今の方が断然幸せ!産んですぐかわいいと思えなくても、感激の涙を流せなくても、全然母親失格じゃない。母だって、ゆっくり母になっていくものだと思うんです。
◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。6歳と4歳の娘の母。
親戚のおうちにこんな最高な遊び道具があって、めちゃくちゃ盛り上がりました! 去年のエアリアルを思い出して私も絡まりたい気持ちがありましたが(笑)、グッと堪えて応援に徹してました。
撮影/須藤敬一 取材・文/有馬美穂 編集/羽城麻子
*VERY2022年8月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。