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Chara、初の姉妹共作の絵本『LITTLE HEARTBEAT』発売スペシャルインタビュー <後編>

初の姉妹共作絵本『LITTLE HEARTBEAT』発売を記念して行われたインタビュー。後半は、2人の姉弟を育てる母として、お子様が小さいときの子育てを中心に伺いました。

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ワンピース¥116,000(クリスチャン ワイナンツ/ショールーム リンクス)

――Charaさんが子育てをする中で、特に意識していたことはありますか?

Chara 独身のころと違うのは、詞、歌詞はいつどこで見るかわからない。大人になって見るかもしれないし、友達から何か言われるかもしれない。インタビューもそうですけど、ネット社会だし、残るもの。言葉は出したら引っ込まないから、独身のころはそこまで責任はなかったけど、子どもを産んでからは言葉を使う責任がだいぶ変わってきたと思います。
その辺に落ちている言葉でも、子どもをもってからはすごく広い、深いなと思って。若いときはもうちょっと人が使っていない、エッジが効いた言葉を選んでいて、ちょっと反抗しないとなんかイヤだったんですよ(笑)。人と比較されることも多いから。でも、子どもを産んでからは素直になったのかな?日々、子どもが強くてシンプルな言葉を発してくるので、「あれ?シンプルだけどめっちゃ伝わる!」って(笑)。自分が忘れていた言葉も多いけど、すごく伝わるなっていう言葉を使ってくる。(子どもたちは)ピュアなので、ピュアな目線で対応すると、自分の中の枯れていたものがだんだん花開くみたいな感じになるんですよね。小さいころはめちゃめちゃピュアだから、本当に(笑)。母親になったことを通して、シンプルだけど素敵だなという言葉を改めて、使えるようになったことがすごくありがたい。ちょっと大きくなってくると日本語の授業を一から学んでいくのを一緒に横で見られるから、言葉の美しさ、日本語の美しさに余計「おお!」って思うこともあるわけですよ。
授業も小学校になると、私たちのときになかった哲学とか総合とか。総合って地域の皆さんと交流したり、いろんなことをするんです。上の方から教わるものとか、いろいろ地域のコミュニケーションってあるんですよね。

――Charaさんご自身がアーティストであり、もしかしたら俗に言う「普通」とは違う環境で子育てをされてきたと思うのですが、お子様たちが「みんなと一緒がいい」とか「他の家ではこうだよ」などと言ってきたときに、どのように説明してきたのですか?

Chara 普通っていうのがまず何だろうっていう……。保守的って意味なのかな?お母さんだったら、うちの子に危険があるかもしれないって思ったときに、つかまる旗が立っていなくても自分で旗を立てなきゃって自然と立てると思うんですけど、そういうことはありましたね。「はい、旗立ちました!」みたいなのは。つかまる旗がないことが多いんですよ、普通のところって。
長女も長男も小学校、お姉ちゃんに関しては中学までは公立の学校に行ってたんです。保育園、小学校、中学校と公立。なので、それが普通。私が一般の公立出身なんです。そのときの旦那さんも公立出身だったから公立でいいよね、と。
当たり前が違うことはあっただろうけど、それはどの家でもあるんですよね。子どもたちが通っていた公立の保護者のみなさんはとても素敵で楽しかったですよ、そのコミュニティに入ってたときは。ママ友会にも行きましたよ。ただ、今だったらちょっと飲めるんだけど、お酒があんまり飲めないので、行ってもそんなに飲めないことが多かったですね。子どももスポーツとかやってたりするとその当番とかもあったり。絵本の読み聞かせの当番もやっていたので、朝、行って。すっごい緊張するんですよ、あの読み聞かせって(笑)。「声小っちゃいのに、届くだろうか?マイクがない!」みたいな(笑)。「マイク持っていこうかな、ママ。どう思う?」って聞いてみたり(笑)。「それはおかしいよ」って。でも、子どもは喜ぶんですよね。

――髪の色とかで何か言われたこととかは?

Chara 髪の色はどうかな?って思って気にしたこともあったんです。結局、むこうもわかってるんですよね。逆に言ったら、コスプレみたいに見えちゃうんです、私がカツラをかぶって。だからあまり肌が露出しているとかは極力避けるけど、ある程度の範囲かなと思うので学校へ行ったら、子どもに「スカート短すぎ!」って言われるので、「本当に~?」って言ってみたり(笑)。「もうちょっとお母さんぽい格好がいい」って言われたから、「ああ、わかった」って、フランスの、パリのお母さんっぽくしよう、って花柄のワンピースで行ったら「はぁ……」とまたこういう(あきれたような)顔をされて。「何着ていけばいいねん」って思ったけどそれも会話を楽しむみたいになるし、しまいには「なんでもいい」って言われて、「でしょー!」って。
ファッションも子どもに高価なブランドものを着せるような家じゃないので、逆に古着とかスリフトショップとか本当に安いものをミックスして、とかよくやってたので、ちょっと個性的な服を、誰ともかぶらない服を保育園へ着ていくといじめられるんです。でも、いじめられてるつもりはないの。子どもって変わってると「変」って言うんです。それがわかってるから、その対応はよくしてました。「みんなが着ているようなああいう服が着たい」って言われて、「いいよ~、じゃあ買いに行こうか!」って見に行くと見ているうちに「やっぱりイヤだ」って言うんですよ。だからキャラクターも全然ダメっていう方いるじゃないですか。でも、その中でも選んであげる。これは可愛いな、とか、デザイン的に。シッターさんが、すごい素敵な方が来てくれたんですけど、その方3人お子さんがいて、あるとき、キャラクターについて「(本当は好きではないんですけど、(欲しがるなら与えるのは)いいですよね?」って相談したんです。そうしたら「いや、全然いいんですよ。実はうちの息子が小っちゃいときに全然そういうのを触れさせなかったら、年取ってから昔買ってもらえなかったので……みたいになって」って。「ある年になったら離れるから大丈夫。いいと思うわよ」って話を聞いたり。やっぱり先輩に聞くとね、すごい参考になるから大事にしたい。意外と地域になじもうと努力していたかもしれないけど、でも無理はしない。無理は無理。

――お子様お2人とも女優、モデル、俳優などアーティスティックな世界に進んでいらっしゃいます。どうやって、子どもの芸術面を伸ばしたんですか?

Chara アーティスティックかなぁ。息子は結構アーティストっぽいんですけど、お姉ちゃんは見た目が目立つからね。お姉ちゃんもやってたけど、特に息子は音が好きで、ピアノで自由に弾いてもらって、それに伴奏するようにっていうのはよくやってたんですよ。あとで聞いたらそれが親子のコミュニケーションで脳にすごくいいって聞いたんです。自然にやってたんですけどね。子どもがビョンビョンって音を出してるのに寄り添ってセッションする。それが素敵になる可能性を「こうやると素敵でしょ」っていうある一つの提案をちょっとずつ刻んでいくというか。「そうやって弾くんだ!」っていうのをちょっとずつ。あとは、例えば運転していると、ゼロから始まって作って、デモの音を聴いて曲ができていく様を自然に知っていく。人とお母さんがセッション、コミュニケーションをとってレコーディングしているとかは知っているんじゃないかな。
小っちゃいころはよく(私の)ライブに連れていってたし、よく息子も始まるときに「あと〇分だよ、遅れちゃいけないよ」みたいな(笑)。お母さんがステージに立つっていうのはおもしろいと思うんですよ。すーちゃん(長女)も連れていってたんですけど、よくステージに出てきちゃってて(笑)。あんな大きくなってね。すーちゃんには何だろう?優しくしてたと思う。お母さんって、優しい役割が大事じゃないですか。優しくなっちゃいますよね、好きだと。ね、大切だから。すーちゃん、可愛いんですよ。いい子でね。本当にいい子なんですよね。

――ママにそういってもらえるのってうれしいですよね。

Chara 確かにね!うちの母がそこまで言ってたかな?っていうと違うかもしれませんが、でも、たぶん好きだと思うんですよね、うちの母親も私のこと(笑)。

『LITTLE HEARTBEAT』

著者:綿引美和、綿引光子
発行:株式会社ビームス
価格:¥5,000

絵本の世界を体感できる『Chara Art Living Room「LITTLE HEARTBEAT」』を開催!

「LITTLE HEARTBEAT」の刊行を記念した巡回展の大阪イベントが決定!絵本の世界観をインスタレーションで楽しめるほか、実の妹・綿引光子氏の描いた原画も見られます。
日時:2019年2月9日(土)~3月17日(日)
場所:THE BLEND INN
   大阪府大阪市此花区梅香1-24-21
※要宿泊。15:00~20:00は、1回の展示のみ宿泊以外のお客様も鑑賞できます。

約1年半ぶりのニューアルバム「Baby Bump」も発売中!

初回限定版(2CD) ¥4,000 (UNIVERSAL MUSIC)
通常版(CD) ¥3,000  UNIVERSAL MUSIC)

「愛を身ごもる」をテーマにした歌詞の世界観に共感するChara育ちの読者の方もきっと多いはず。Charaらしい「Soul」「Dance Music」を家事のテーマソングに、通勤のお供に、ぜひ聴いてみて。NEWアルバムを引き下げたツアー「Baby Bump」を2/16(土)まで開催中。

撮影/相澤琢磨
スタイリング/岡部俊輔<UM>
ヘア・メーク/杉田和人<POOL>
衣装協力/ショールーム リンクス ☏03‐6416‐0559

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