VERY September 2022

VERY

September 2022

2022年8月5日発売

780円(税込)

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青木裕子さん「読み聞かせはあえて淡々と読むことも」

撮影/須藤敬一

2度の小学校受験を経て、この春、下のお子さんも小学校に入学。子育ての階段を一つのぼった青木裕子さんが、実体験からママたちにエールを送ってくれました!子育てについて、しっかりと深く向き合い、いつも全力で取り組む姿に励まされる!という読者も多い青木裕子さん。習い事、読み聞かせなど、気になる子育て事情も聞かせてくれました。

――いつも一生懸命子育てに取り組んでいる印象の青木さんですが、自分の中で「かまへん!」マインドで乗り切ることってありますか?

もしかしたら今までのかまへんエピソードとは真逆をいってしまうかもしれないのですが、私から言えるのは、「今は子育てに一生懸命だってかまへん!」です。最近は、子育てしながらもお仕事もしっかりされている方が増えてきて、私ももうちょっと何かと両立させた方がいいのかな?なんて思うこともあります。でも、どうしても気持ちが子育て優先になってしまって、周りを見て焦ってしまうことも。幸い、私の周りには子育て好きなママもたくさんいて、「子どものために一生懸命になれるこんな時期があってもいいよね!」って言えることに救われています。働いてキラキラしている人って素敵に見えるし、働いている方に向けたメッセージが世の中に溢れているけど、子育てを優先している母親が肩身が狭いと感じているのは少し悲しい。私のように手を抜けない性格とか、考えすぎちゃう性格で(仕事との両立が難しくて)もいい!って言ってもらいたいです(笑)。生き方はそれぞれでいいですよね!
そしてもう一つは「自分の子がほかの子より何かができなくてもかまへん!」。このメンタルはとっても大切だと思います。「あの子、漢字まで読めるんだって!」と耳にすると、やっぱり一瞬焦ったりするけど、そんなに振り回されなくてもいいのかなって。やっぱりやっておけば良かったって思うときが来るのかもしれないですけど(笑)、現時点では我が家はそこに関しては「かまへん!」です。

 

――その考えに至るまでに青木さんが感銘を受けた本や育児法などがあったら教えてください。

本もそうですが、今はネットでさまざまな記事を読むこともできますし、小学校受験のときにも、いろんな方の教育論などを聞かせてもらう機会に恵まれました。その中でも、京都大学教授であり認知科学者の明和政子先生が発信される内容がすごく好きです。なかでも『ヒトの発達の謎を解く―胎児期から人類の未来まで』(ちくま新書)という本がおもしろいです。先生は、子育て論というよりは、ヒトや子どもの発達などについて研究されて、親だけでなく社会で子育てすることなどを提唱している方で、とても影響を受けました。
あとは、幼稚園の先生やママ友とも教育について話すことが多いです。自分も良いと思った情報はシェアしたいと思いますし、いろんな方の意見も聞きたいと思っています。たとえば、私は英語教育にはあまり興味がなかったのですが、教えてもらって楽しそう!と思ったことでサマースクールに参加したことがありました。私は自分の人生しか生きてないから、なにか解決しようと思っても私の経験でしか判断できない。いろんな人の意見を聞くと発見も多いので、絶対これが正しい!と思わず、特に子育てに関しては食わず嫌いにならないように意識しています。

――青木さんがおうちで本の読み聞かせをするときに気を付けていることはありますか?

読み聞かせって、考え方や工夫の方法がすごくたくさんありますよね。小さいときは集中させるために抑揚をつけたり、声色を変えたりしましたが、そうすると逆に親の感情が乗りすぎちゃう気がします。「ここは嬉しいところだよ」「これは悲しいね」って。せっかく毎日読み聞かせるんだったら、毎回違う読み方で工夫をするのも良いかなと思っていて、あえて淡々と読んで子どもが感じるままに任せてみるとか、私もいろいろ試してみています。あとは、文章を端折らないことは気を付けています。子どもがまだ知らないであろう言葉を、わかりやすい言葉に変えたくなる気持ちもわかりますが、あえてそのまま読みます。読み聞かせは、本の内容をわかりやすく伝えるだけが目的じゃないと思うんです。音の楽しさだったり、新しい表現に出合ったり、そういうところも含めて絵本だと思っています。最近は子どもたちの年齢が上がってきたので、絵本を読み聞かせるというよりは、『エルマーのぼうけん』などを、数回に分けて読んだりもしています。

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