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子宮頸がんはHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)で予防できるがんです。実際、HPVワクチンを打った世代では今後、子宮頸がんが9割減少することが期待されています。また子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、中咽頭がんや肛門がんといった男性もなるがんの原因になっているので、HPVワクチンは男の子にとっても有益性あるワクチンなのです。
海外では男性も当たり前にHPVワクチンを接種しています。オーストラリアでは男性の8割以上が接種しており、子宮頸がんの撲滅がすでに視野にはいってきています。
そもそもHPVは、性交経験を通して男女のほとんどが一生に一度は感染する〝ありふれたウイルス〟。基本的に性交渉で互いにうつし合うウイルスですから、公衆衛生学的にも一定人数の人がワクチン接種をして抗体を獲得しないことには、流行を抑えることができません。新型コロナウイルスと同じですね。だから女の子だけでなく、男の子もHPVワクチンを接種することが望ましいのです。ちなみに私は娘と息子どちらにも必ず、HPVワクチンを接種させるつもりです。
日本国内におけるHPVワクチンの現状では、小学校6年生から高校1年生の女の子が、2価か4価、いずれかのHPVワクチンを公費で打つことができます。さらに今年2月から9価ワクチンという新しいワクチンが承認され、女の子のみ、自費で接種することができるようになりました。
男の子では4価ワクチンが承認され、9歳以上の男の子が自費で接種することができます。
ワクチンの種類に「2価・4価・9価」とありますが、数字が増えるほど予防効果が高くなるので、今現在のベストは「9価ワクチン」になります。ただこの場合は自費となり、3回で約10万円で、男の子の接種は対象外のため、現時点では女の子だけになります。今後、9価が公費で打てるようになる可能性もありますが、性交渉前に打つのがベストなので、タイミングは考えていただきたいところです。
国内では2013年から定期接種となったHPVワクチンですが、その数カ月後に副反応の報道がなされたことで、国は現在まで積極的な推奨を差し控えています。つまり、HPVワクチンはBCGや4種混合ワクチンと同じ定期接種にもかかわらず、「積極的な推奨を差し控え」ているために、対象年齢になっても予診票やおしらせのハガキが家に送られてきません。現在、日本国内のHPVワクチン接種率は1%にとどまっており、「知らないままきてしまった」という方が少なくありません。
副反応については、いわゆる「名古屋スタディ」という大規模調査の結果、HPVワクチン接種の有無にかかわらず、副作用とされている症状が出る頻度は変わらない、という結果が出ています。
そういった意味でも女の子は初潮を迎えたら婦人科クリニックに行ってもらって、ホルモン療法とともにHPVワクチンの接種スケジュールも相談してほしいなと思います。
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