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ママたちの“二人で起業”急増「ワークシェア」を叶えた学生時代の絆

働き続ける女性は増えましたが、働く環境はまだまだ厳しいのが現状。それならば、良い環境を自分たちで生み出そうと考えた女性起業家たち。それも、一人ではなく二人での起業は多くのメリットを感じられるようです。今回は、学生時代の同級生と社会人4年目で起業したママたちのお話です。

 

出産、子育て時代も
働き続けるためには
ワークシェアできる相手が必要でした

シルキースタイル 上田美央さん 山田奈央子さん

上智大学の同級生。上田さんは外資系金融、山田さんは下着メーカーを経て、社会人4年目で体に向き合うための商品を製作・販売したいと思い起業。https://www.silky-style.com/

非効率に見えても
一人の負担を減らすこと

外資系金融で働いていた上田さんがハードワークで体調を崩したことをきっかけに、女性の体に向き合うプロダクトの企画・製作・販売をしたい、と二人で起業。出資者を募らず自分たちだけでスタートしました。

仕事は「ワークシェアリング」という形を選択。NYで目にしたこの働き方は、二人で1・5人分の働きをするというもの。非効率に聞こえるかもしれませんが、一人の負担を減らしてより良いものを作り上げる、リスクを分散させるというもの。これは子育てしながら女性たちが働き続けるためには必要なことだと考え、仕事の分野を分けずすべて共有することに。これは後々、34歳で山田さんが出産したときに功を奏し、決定権のある社長が不在だとクライアントからの信頼を損なう、あるいは仕事が遅れる、断らなくてはならないなどのリスクが生じますが、共同経営者の上田さんがすべて対応できたことで、会社の売り上げを落とさず維持することができました。女性視点を大切にするという企業理念はそのままに、最近では一般社団法人日本フェムテック協会(https://j-femtech.com/)を作り、女性が心地よく働ける環境づくりに乗り出しています。

History

趣味は多彩で二人で熱中したのはダンス、ゴスペルなど。起業後は定期的に女子会を開きマーケティング支援なども。人との繋がりをコミュニティ化してイベントも開催。

起業精神を学んだのはソフィア会で。特に先輩でもあるリバンプ社長(当時)の澤田貴司氏から様々な事柄を吸収しました。最初に製品化したのはマッサージソルトでした。

山田さんには6歳と7歳の男の子、上田さんには3歳の女の子が。仕事を制限することなく、ワークシェアすることで、女性のライフステージに合わせた働き方が可能に。

10年前に作ったデリケートゾーンソープがフェムテック企業としての出発点。

自分たちの女性特有の不調をきっかけに子宮まわりを温める下着「On de miu」を昨年販売開始。

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撮影/オノデラカズオ ヘア・メーク/杉村理恵子、石井織恵 取材・文/金沢由紀子 編集/永吉徳子
*VERY2021年10月号「「二人で起業」は「補い合える」からうまくいく」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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