VERY December 2021
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December 2021

2021年11月6日発売

890円(税込)

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東原亜希さん「いじめ経験、受験失敗。それでも明るかった少女時代」

いつも笑顔のイメージが強い東原亜希さん。母であり、井上康生さんの妻であり、「Mother」を切り盛りする経営者でもあります。スタッフとの何気ない会話から、彼女ならではのエピソードをピックアップしました。順風満帆そうに見えて、意外と波乱万丈な東原さんの半生とは!? 全5回でお届けします。

 

原点は実家。たくさんの人に囲まれて育った幼少期

幼い頃、母親も手伝う祖母の精肉店によく通っていたという東原さん。そこは兄の友人や、バラエティに富んださまざまなお客さんたちが集う場所だったと言います。実家も同じくにぎやかだったそうで、「家に帰ると家族じゃない人がいるのが当たり前。だから、それが嫌とか一人になりたいなんて思ったこともありませんでした。兄の友達も兄がいないのに遊びにきてご飯だけ食べていったり、泊まっていったり。うちの母はまるで寮母のようでした(笑)」。東原さんのおおらかさは、そんな環境で育まれたもののようです。

 

そんな東原さんですが、小学校時代にはいじめにあっていたそう。しかし、学校に行きたくない、やめたいとは一度も思わなかったとのこと。「学校でいじめられていても、 家に帰れば楽しかった。2つは別の世界で、学校がすべてじゃないと思えたんです。母は近所の人から聞いて知っていたようですが、『いじめられてるって聞いたけど大丈夫?』って、軽く一度聞かれただけ。あとは何もなかったかのように、いつもと変わらずのにぎやかな家。それがありがたかったですね

 

自分の母の真似をすることは難しいかもしれないけれど、学校がすべてじゃないことだけは、子どもたちにも教えたい」という東原さん。習い事などで仲良くなった学校以外の友達、おじいちゃんやおばあちゃん、親戚、パパやママの友達も。新しい世界を開くためのサポーターは、いっぱいいるのだと子どもたちに伝えているそうです。「あと、いじめに負けなかったもうひとつの理由は、祖母の店に集っていた兄の友人たちなどを思い浮かべて、いざとなったら、数じゃ負けない!”って(笑)」。すでにたくましさの片鱗が見えていたようです。

 

陽気な中学生時代!から一転
まさかの高校受験失敗

いじめは、小学校卒業と同時に終わったそう。中学生になると、東原さんの陽気さが全開に。部活動も盛んな学校で、東原さんが選んだのは軟式テニス部でした。その決め手は「サッカー部の隣だったから♪」というシンプル(?)な理由。サッカー部にときめきながらも、勉強もしっかり頑張っていた中学生の東原さん。高校受験では、塾からもトップクラスの高校に〝合格確実〟と太鼓判を押されるほどの優等生でした。結果、2つの高校で悩み、自分に合いそうな校風の公立校を選んで単願受験をしました。

 

すでに塾の講師から合格生コメントと写真撮影を依頼されていた東原さんは、何事も早めの行動が信条なだけあって、多忙になる卒業式前にはコメントの準備も写真撮影も完了。あとは卒業式で感動の涙を流すだけ……と思っていたら待ち受けていたのは、まさかの不合格通知。塾の講師も親も驚き、何よりも自分が一番びっくりしたと言います。

 

先生も絶対受かると言ってくれていたので親も私も〝じゃあ、受かるんだ〟って。お気楽すぎますよね。最初から私立には行くつもりがなかったので、本当にそこしか受けていなかったんです。卒業式の時点で、行く高校が決まってないという思いもよらなかった事態になってしまって。しかも合格する前提で、卒業式のピアノ伴奏を引き受けていたんです。『旅立ちの日に』を弾いているのに、私、旅立てないよ……って(涙)

 

さすがの東原さんも、この大どんでん返しには落胆。結果的に二次募集をしていた私立校に無事合格し、入学しました。当初は不本意ながら通い始めた高校も、通ううちに長所を見つけたり、楽しく過ごせたりできるのが東原さんの強み。キャビンアテンダントになるという夢もあり、勉強にも引き続き注力したと言います。

 

そうして高校2年生の夏、学校の先輩に誘われて観に行ったライブで、現在の所属事務所にスカウトされた東原さん。それまでは芸能界なんて遠すぎる世界だと、まったく興味がなかったそう。「そもそも東京にすら行ったことがなかったくらい、地元・横須賀という小さな世界で暮らしていたので。ただ、話を聞いたり“自分ごと”として改めて考えてみると、芸能界は可能性のかたまりで、素直に楽しそう!と思えたんです」。

 

直感を大切に、ひらめきを得たら即決する東原さんは、CAから芸能界へと一気に夢をシフト。在籍していた高校は大学進学率100%とも言われる進学校でしたが、大学には行かない道を選びました。両親も反対しなかったと言います。「父は口出しをしない人。 母は『じゃあ、やってみたら』と。今、自分が母親になって、改めてうちの親はすごいなと思います」。こうして高校受験失敗から一転、芸能界入りを果たした東原さん。次回は、夫・井上康生さんとの出会いから結婚生活のお話です。

 

取材・文/櫻井裕美 再構成/馨都

※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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