今月のおうち薬膳コラムのテーマは『キャベツで1品』です。春のおいしいキャベツを使った、簡単に作れる1品をご紹介します。キャベツは大きく売っていることが多いので、バリエーションに悩んだり、使い切るのが難しいことも…そんなときの食卓アイディアにぜひお役立てください。
「キャベツのゆかり浅漬け」
◉調理時間:約10分(塩もみ時間、漬け込む時間は除く)
◉材料(作りやすい分量)
・キャベツ 1/4玉(250g)
・きゅうり 1本(100g)
・塩 小さじ1強(あら塩の場合、精製塩はもう少し減らしてください)
・〈A〉酢 大さじ1
・〈A〉砂糖 大さじ1/2
・〈A〉ゆかり(ふりかけ) 小さじ1
◉作り方
①キャベツは芯を除いて1口大に切る。きゅうりは2~3ミリ厚さの小口切りにする。
②ボウルに1を入れて塩を揉み込み、そのまま15分置く。水気をしっかりと絞る。
③チャック付きの袋に2とAを入れ、よく揉み、そのまま30分以上置いて味をなじませる。
◉レシピのポイント
・塩は野菜の総量の約2%が目安です。
・味がしっかりと馴染むよう、塩もみをしたあとはぎゅっとしっかり水気を絞ってください。
◉本日のキー食材
キャベツ…消化を助け胃の調子を整える、水分代謝をスムーズにする、アンチエイジング
【キャベツの薬膳ポイント】
☑消化を助け、胃の調子を整える
☑水分代謝をスムーズにし、むくみの解消
☑アンチエイジング
キャベツは消化を助け、胃の調子を整えてくれるので、食べ過ぎた時や胃もたれ、食欲の湧かないときなどにもおすすめ。揚げ物の添え物に千切りのキャベツが添えられているのは定番ですが、実はそのような胃に負担の多い揚げ物に合わせることは、まさに理にかなった組み合わせ。また、水分代謝を助けるので、むくみや身体の重だるさにも。薬膳で性ホルモンや老化を司る「腎」にもよいとされており、アンチエイジングにも効果が期待できます。
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。著書『基本調味料で作る体にいいスープ』が好評発売中。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。