今月も『1品で栄養満点ごはん』をテーマに一品で汁物やおかずとして、栄養もしっかり摂れるレシピをご紹介します。今回は「牛と大根の韓国風スープ」。春は植物が芽生え、動物も冬眠から目覚めるように、人の体もだんだんと活動的になる季節。冬からの反動で貧血になりやすく、薬膳では血を補う食材を摂ることが大切とされています。血を補う「牛肉」と「卵」を使って、おかずにもなる具沢山なスープ。たっぷり入れる大根も、消化の力を助けてくれます。
貧血対策に!
「牛と大根の韓国風スープ」
◉調理時間:約20分
◉材料(たっぷり2人分)
・牛切り落とし肉 100g
・大根 1/4本(250g)
・長ねぎ 1本
・卵 1個
・白菜キムチ 100g
・〈A〉味噌、しょうゆ 各大さじ1
・鶏がらスープの素(顆粒) 小さじ1
・酒 大さじ2
◉作り方
①大根は縦4つ割りに切り、一口大の乱切りにする。長ねぎは1センチ幅の斜め切りにする。牛肉は大きければ食べやすい大きさに切る。卵を溶いておく。
②鍋に水3カップ(分量外)を沸かし、酒を加える。牛肉を入れ沸かしてアクを取り、大根と鶏がらスープの素を加える。沸いたら蓋をして弱火で10分煮る。
③長ねぎ、キムチ、Aを加えて弱めの中火で5分煮る。強めの中火にし、沸いているところに卵を少しずつ回し入れる。卵に火が通ったら器に盛る。
◉本日のキー食材
・牛肉、卵 … 血を補う
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。著書『基本調味料で作る体にいいスープ』が好評発売中。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。