気温の低下とともに皮膚も乾燥し、風邪をひきやすい季節。そんな時期に薬膳では「辛味(しんみ)」という少しピリッとした刺激のある食材(ねぎ、ニラ、しょうが、など)を摂るのが良いとされています。体が温まり毛穴を開かせ、じわりと発汗するようなものが多く、体表に侵入しようとする病原をはじいて体のバリア力を高めてくれるそう。今回は忙しい日の夕飯にぴったり!ニラを使った中華レシピです。
「にら玉甘酢あんかけ」
◉調理時間:約10分
◉材料(2人分)
・卵 3個
・カニ風味かまぼこ 50g
・ニラ 1/2束
・塩 ひとつまみ
・こしょう 適量
・ごま油 大さじ1
《甘酢あん》
・水 200ml
・ケチャップ、しょうゆ 各大さじ1
・酢、砂糖 各大さじ1/2
・片栗粉 小さじ1
◉作り方
①鍋に甘酢あんの材料をあわせて、片栗粉の沈殿がなくなるまでよく混ぜる。混ざったら中火にかけ、絶えず混ぜながら加熱する。沸いたらそのまま30秒~1分とろみがつくまで加熱する。
②ニラは3センチ幅に切る。カニかまはほぐす。ボウルに卵を溶いてニラとカニかまを入れ、塩こしょうで味を調える。
③フライパンにごま油を強火で熱し、煙が立ってきたら弱火にし、2を一気に加える。ゴムベラで外から内へ大きく混ぜながら丸く成型し、全体が半熟になったら皿にスライドさせて一度取り出す。皿の上にフライパンをかぶせてひっくり返し、裏面もさっと焼く。皿に盛り、熱々に温めた1をかける。
◉今日のポイント
・一度皿に取り出し、それごとひっくり返すことで、半熟の卵も失敗なく裏返すことができます。
・片栗粉はあらかじめ加え、絶えず混ぜながら加熱することでだまにならずに作れます。
◉本日のキー食材
・ニラ…体を温める、免疫力を高める、デトックス
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。著書『基本調味料で作る体にいいスープ』が好評発売中。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。