手足の冷えや足腰・関節の痛みなど、冷えが気になる季節。12月は温活をテーマにお届けします。寒さは体の「首」とつく部位から入りやすいとされ「首、手首、足首」が冷えないような服装を心がけて。食事では薬膳で分類される「温熱性」の食材を摂るのがおすすめです。今回は揚げ油を使わず、後片付けも簡単!温熱性の鶏肉やかぼちゃを使ったコロッケ。忙しい毎日にはありがたい1品です。
◉調理時間:約20分
◉材料(8個分)
・鶏ももひき肉 100g
・かぼちゃ 1/8個(250g、正味160g)
・玉ねぎ 1/4個
・パン粉 30g
・〈A〉しょうゆ 小さじ1と1/2
・〈A〉砂糖 小さじ1
・オリーブ油 小さじ1
・中濃ソース 適量
◉作り方
①玉ねぎはみじん切りにする。かぼちゃは種とワタをのぞき一口大に切り、皮を落とす。耐熱のボウルに入れ、水大さじ1/2(分量外)を加え、ふんわりラップをして600Wのレンジで3分加熱する。熱いうちにフォークで滑らかになるまでつぶす。
②フライパンを中火で熱し、玉ねぎと鶏肉を加え、鶏肉の色が変わるまで炒める。〈A〉を加えて炒め、水気がとんできたら1に加えて混ぜる。8等分にして丸め、バットに並べる。(この時手につきやすい場合は、手水を漬けて丸める。)
③フライパンをキッチンペーパーでさっとふき、オリーブ油、パン粉を入れて弱めの中火にかける。パン粉を広げてたまに混ぜながら、きつね色になるまで炒める。2のバットに入れ、かぼちゃにパン粉をまぶす。器に盛り、中濃ソースをかけて食べる。
◉レシピのポイント
・かぼちゃがつぶれにくい場合は、レンジの加熱時間を延ばしてください。熱いうちがつぶしやすいです。
・ひき肉は、鶏むねひき肉や豚ひき肉に変えてもおいしく作れます。
◉本日のキー食材
・鶏肉、かぼちゃ…体を温める
・かぼちゃは冬至に無病息災を願って食べるもの。寒い冬におすすめです。
【薬膳における体の寒熱に関わる分類】
☑温熱性…温めるもの(鶏肉、ラム肉、かぼちゃ、ねぎ、しょうが、にんにく、ニラ、唐辛子など)
☑寒涼性…冷ますもの(トマト、きゅうり、なす、レタス、すいか、薄荷など)
☑平性…どちらでもないなだらかなもの(米類、芋類、豚肉、牛肉、など)
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。著書『基本調味料で作る体にいいスープ』が好評発売中。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。