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コロナ休校で増えた学童経費を会社に負担させようとする同僚って

「親に、こんなときに保育園に預けるの?と言われた」「同僚の無神経な言葉にイライラ」「みんなが自粛中に仕事に行く罪悪感」。いろいろな価値観がいつも以上に交錯し、人付き合いに悩むことも多い今の時期、心のモヤモヤの対処には「受け流し力」が必要でした。今回は、コロナ休校で増えた学童経費を会社に負担させようとする同僚にモヤモヤするママの悩みを紹介します。

 

 

Y.Rさん(38歳)の場合

Q.同僚の気持ちもわからなくないけれど…

子どもをあえて費用の高い学童に入れている同僚が、「休校で学童で過ごす時間が長くなったから会社に経費をサポートしてほしい」「子連れ通勤のタクシー代を会社負担してほしい」などと言う。気持ちがわからなくもないけれど辟易してしまう。感情的になって要望だけを押し付ける子持ちワーカーに私もなってないといいな…。

 

A. 同僚の方は、いろいろと不安や不満が高まっている状態なのだと思います。コロナの時期に限らず、不安な気持ちのときには「問題のすりかえ」が起こりがちです。本来であれば、ご自分が不安を感じるという話なのに、これは会社のため、子どものためだからと職場や学校に過度の要求をしてしまう。問題の解決ではなく会社に自分の要求が通るかどうかを重視してしまうことがあるのです。そのため、まず相談者の方は、自分と相手の考え方は違うと切り離して考えることが必要だと思います。ただ、コロナ禍で「育児をする不安や金銭的な負担があることを会社に理解してほしい」という気持ちは同じく子育てをしている同僚として共感できる部分があるはずです。その部分については、「お金のことも心配だよね」と同僚の気持ちを受け止めることができると思います。それでも、意見の強い方の言動に疲れてしまうこともあるでしょう。その際は、少しその場を離れて、他の信頼できる友人や先輩に話を聞いてもらったり、「あの人ならこんなとき、どう対応するだろう」と想像してみたりするなど自分一人の問題としてため込まないことが大切ですね。

アドバイスをくれたのは…
●岩谷由起先生
早稲田大学教育・総合科学学術院助手。公認心理師、学校心理士。同大学大学院在学中に本田恵子教授の元でアンガーマネージメント理論に基づいたカウンセリングを学び、スクールカウンセラーとして教育現場に関わる。

撮影/古本麻由未 取材・文/髙田翔子 構成/湯本紘子
*VERY2020年10月号「ママになったら「受け流し力」。」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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