10月2日21時からTwitter LIVEにて配信される、VERY Academy第2弾「映画『82年産まれ、キム・ジヨン』から考える、夫婦の呼び方、呼ばれ方 〜家庭内の思い込みから自由になるヒント〜」。韓国で130万部を超えるベストセラーを記録し、日本でも大ヒットした話題の映画を題材に夫婦の呼び方など、違和感を覚えつつ見過ごしていたり、無自覚に順応している男女問題についての気づきをシェアする内容になっています。今回は映画を一足先に観たモデルの牧野紗弥さんに感想を聞きました。
モデル牧野紗弥さんも視聴!
「ジヨンの物語は2年前の私そのもの。
自分の感情を言葉にする大切さを知ってもらいたい」
2年前、3人の育児と家事に追われ、つねに頭がいっぱいで子どもと会話する余裕もなくなり、私は笑えなくなっていました。子どもに円形脱毛症が出るという子どもからのSOSで、「家事育児は女の役目」と思い込みから3人の子育てと家事を1人で回していた家庭の状況を見直しましたが、自分の感情を言葉にできないジヨンの姿が当時の自分と重なりました。
ジヨンが夫に「大丈夫?」と聞かれるシーンではまさに、あの頃の自分がフラッシュバッグ。私も夫に「大丈夫?」と心配されると、私が“大丈夫じゃない”と、私の至らなさを指摘されているような気がしてしまって。自分で自分に言い聞かせながら大丈夫と答え、夫に心配されるたびに『もっとちゃんとしなくては』とかえって甘えられなくなっていました。
ジヨンの夫もジヨンを思って行動している、それは私の夫も同じでした。根深く複雑なのは、相手が悪い気持ちで言っているわけではないからこそ相手の言葉に抗えなくなってしまうこと。辛くても夫に「私はどうしたらいい?」と聞いて、自分がどうしたいのかさえ考えることができずにそれに従うだけ。ジヨンと同じように夫の意見ありきになっていました。
どんなことが嬉しくて、どんなことが悲しかったのか思い出そうとしても、子どものことはすぐに思い出せるのに自分自身はなにも思いつかない。そんなママも多いのではないでしょうか。子どものことで頭がいっぱいで自分の感情に目を向けることが出来なくなっていた私は、この1年間、ずっと『子育てから離れたところで自分自身の“楽しい”や“嬉しい”を見つける』というリハビリをしていました。パパと2人でご飯を食べる時もあえて子どもの話題は避けるようにしたり。同時に、子どもに対しても自分の思いをきちんと言葉にして伝えるようにしています。自分の感情を言葉にすることは子どもたちにとっても大切なことだから。
この物語の内容は重たいけれど、ただ暗い話ではない。誰にでも訪れる可能性がある日々を回すのに必死になって自分を見失う時期に、自分を変えるきっかけや希望になるはずです。
奇しくも私はジヨンとほぼ同世代。子育て世代だけでなく、今の子育て世代の女性がどんなことで悩んでいるのか、葛藤を抱えているのかを知る意味でも幅広い世代の方に勧めたいと思いました。
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『82年生まれ、キム・ジヨン』
■あらすじ
結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。そんな彼女を夫のデヒョンは心配するが、本人は「ちょっと疲れているだけ」と深刻には受け止めない。しかしデヒョンの悩みは深刻だった。妻は、最近まるで他人が乗り移ったような言動をとるのだ。ある日は夫の実家で自身の母親になり文句を言う。「正月くらいジヨンを私の元に帰してくださいよ」。ある日はすでに亡くなっている夫と共通の友人になり、夫にアドバイスをする。「体が楽になっても気持ちが焦る時期よ。お疲れ様って言ってあげて」。ある日は祖母になり母親に語りかける。「ジヨンは大丈夫。お前が強い娘に育てただろう」――その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず、ひとり精神科医に相談に行くが・・・。
10月9日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー
配給:クロックワークス
VERY Academyをご覧になった方の中から抽選で劇場観賞券をプレゼント!
前回大好評だったオンラインイベント「VERY Academy」と、映画『82年生まれ、キムジヨン』とのコラボ企画が実現しました。今回のテーマは、「映画『82年生まれ、キム・ジヨン』から考える、夫婦の呼び方、呼ばれ方 〜家庭内の思い込みから自由になるヒント〜」。夫婦の呼称から、夫婦の呼び方など、違和感を覚えつつ見過ごしていたり、無自覚に順応している男女問題について考えていきます。
そこで、この配信をご覧になった方の中から抽選で5組10名様に、「映画『82年生まれ、キム・ジヨン』」の劇場鑑賞券(ムビチケ)をプレゼント!
応募方法と放送日時をご確認の上、ふるってご応募ください。
■日時 10月2日(金)21時~
■視聴方法 VERY公式Twitterにて
■出演者
VERYモデル:牧野紗弥さん
タレント・アーティスト:りゅうちぇるさん
社会学者:田中俊之さん
VERY編集長:今尾朝子
■応募方法
①VERYの公式TwitterまたはInstagramをフォロー
②#verykimjiyoungをつけて、VERY AcademyのコメントをTwitterまたはInstagramに投稿するだけ!
■応募期間
10/2(土)21:00~~10/5(月)23:59まで
撮影/花盛友里 ヘア・メーク/KIKKU 取材・文/増田奈津子