新型コロナウイルスという脅威を前に、日々の暮らしも家族の笑顔も守っていかなくてはいけないママたち。世界のママたちは今、新型コロナウイルスとどう向き合っているのか、6カ国のママたちをオンラインでインタビュー。今回は、フランスのファッションブランドで働くママ・Lena Onoeさんです。
▼フランスの今の状況は…
「ロックダウンの終焉は、私たちの生活を大きく変えました。 漠然とした恐れがなくなり、新たなルーティンを再び見つけるのは小さな楽しみです。幼い三つ子も、家以外のどこにでもマスクを着用する習慣は身についてきました。早速マスク着用で、友人、家族、いとこ等と会うことができ、昼食や夕食を一緒に過ごせたのは、とても大きな進歩でした。
この期間を振り返ると、皆が目の前の困難に柔軟に対応できると示せたことを誇りに思うわ。自宅で効率的に仕事をし、更に三つ子の面倒までもみちゃいました(笑)。
最後に、子供たちと24時間無休で3ヶ月間滞在できたことを嬉しく思います。 この期間子供たちは、急成長を遂げ、それを間近で見守ることができました。
また、生活の質への考え方も変わりました。より良い生活を求め南仏へ移動することも、家族で考え始めました」(2020年8月取材時点)
Lena Onoeさん33歳。夫と三つ子ちゃん(3歳)とパリ郊外在住。ファッションブランドのセールスマネージャー。※2020年4月当時
▼2020年4月取材時の状況は…
こういう時だからこそ、
子供たちに教えられる大切なことが
あることに気づかされました
三つ子の世話をしながら在宅勤務は不可能ね(笑)。両手と膝で娘たちを抱えながら、テレビ会議に出席しています。我々の近所には高齢の方々もたくさん住んでいるので、その方々の感染リスクを抑えるために、近所のみんなで協力して買い出しを代わりにしたり、食事を作って届けたりなどしています。こういう時こそ、お互いに当たり前の協力をする時ですよね。娘たちも張り切ってお料理等のお手伝いをしてくれていて、助け合いを学ぶ良い機会になったなと思っています。幸いにも家に小さな庭が付いているので、天気がいい日には積極的に子供たちを外に出し、運動不足予防、ストレス解消を心掛けています。3人いて大変なこともたくさんありますが(笑)、3人で一緒に遊んでいる姿を見ていると寂しい思いをさせずに済んでよかったなぁと、いつもはゆっくり見守れない子供たちの成長をこの機会に目に焼き付けています。毎日8時になると、医療従事者へ感謝の気持ちを込めて2分間窓から拍手をしています。医療従事者の方々は、家に帰宅し家族に感染させることを恐れ、1カ月以上も病院に寝泊まりし、自分の家族を抱きしめられずにいます。想像するだけで胸が苦しくなります。尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。多くのフランス企業も支援の輪を広げており、消毒で傷んだ手を和らげるために無料のハンドクリームを配布したりと一丸となり、1日も早い日常を取り戻すために、頑張っています。(2020年4月15日取材)
VERY2020年6/7月合併号「Me&My Life 番外編 世界中のママたちは新型コロナとどう向き合ってる?」より。
▼ブラジルでの自粛中の過ごし方を写真で紹介
取材・文/yukari、有馬美穂 編集/鈴木恵子
*掲載中の情報はすべて取材当時のものです。地域により状況が異なる場合があります。