季節の変わり目は体調を崩しやすい時期、残暑で疲れた体に効く食材で簡単レシピをご紹介!薬膳では疲労の状態を「気」の不足と考え、補う食材として肉や魚、芋類、米などがおすすめです。「気」というと元気、やる気、気が散るなど、身近な言葉でもよく使われるように、薬膳では「すべての生理機能のためのエネルギー、生命の源」として考えられています。今回はお肉でパワー補給!冷凍保存OKで忙しい日にも頼れるおかずです。
【おうち薬膳】
冷凍保存OK!残暑の疲れに
「豚こまの梅しょうが焼き」
◉材料(たっぷり2人分)
・豚小間切れ肉 200g
・玉ねぎ 1/2個
・梅干し 1個(塩分10%を使用)
・〈A〉しょうゆ 大さじ1と1/3
・〈A〉酒、みりん、しょうが(すりおろし) 各大さじ1
・〈A〉砂糖 大さじ1/2
・サラダ油 小さじ2
・付け合わせ用好みの野菜 適量
※今回はキャベツの千切り、ミニトマト、ししとう(フライパンで焼き塩を振って取り出したもの)を使用
◉作り方
①玉ねぎは半分(1/4個)を4等分のくし形切りにする。もう半分はすりおろす。梅は種をのぞいて包丁でたたいてペースト状にする。豚小間切れ肉は、大きければ食べやすい大きさに切る。
②〈A〉と①をすべて合わせて軽く揉み15分置く。
③フライパンにサラダ油を熱し②を炒める。肉の色が変わって玉ねぎがしんなりとし、水っぽさがなくなるまで炒める。器に好みの付け合わせ野菜とともに盛り付ける。
【冷凍保存について】
・②の漬け込んだ時点でジップ付きのフリーザーバックに入れ、空気をぬき厚みを均等にして冷凍(1か月保存可能)。使用する際は自然解凍または一晩かけて冷蔵庫で解凍。
◉レシピのポイント
・梅干しにより塩分が異なるので、お好みでしょうゆの量を調整してください。
◉今回のキー食材
・豚肉…エネルギー補給
・梅干し…暑さ対策
◉疲れを感じたら…
「気の不足」はこんな症状でチェックできる!
《気不足のチェックポイント》
☑︎疲れやすい
☑︎やる気が出ない
☑︎風邪をひきやすい
☑︎声がおなかから出にくい、発声が億劫
☑︎おなかを下しやすい、あるいは便秘気味
☑︎冷え性
☑︎汗が出やすくとまりにくい
気を補う食材を普段から取り入れて、疲れやすい季節を乗り切りましょう!
◉齋藤菜々子プロフィール
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。