あらゆることに興味を持つ幼児期。“生きる力”の育み方は教育方針によって様々。第二回目の今回はシュタイナー教育をしている幼稚園、“横浜シュタイナー どんぐりのおうち”にお邪魔しました。ここでは日々の繰り返しの流れを大事にすることで、子どもたちの“生きる力”をのばしていました。
毎日の生活に決まった役割を与えることで、自信と想像力が育まれる
「布屋さん〜」「板屋さん〜」と先生に声をかけられると、自然と布や板のおもちゃを片付け始める子どもたち。ここ“どんぐりのおうち”では、規則正しい生活を体で覚えるための習慣作りをとても大切にしているそう。例えば、月曜日にはにじみ絵とおやつは玄米団子、金曜日はお掃除とオートミールなどとアクティビティとおやつが曜日によって決まっており、さらにその時間にやるべきことも明確に決まっている。繰り返しによって子どもたちに、自分が一体何をしたらいいのか、これをやっても大丈夫なのか、という不安を日常の中に持ち込ませない工夫がありました。それによる安心感や心地よさが、創造する時間を生み、彼らが本当に興味のあることを見つけていく可能性を高めていけるといいます。
形の決まっていない遊具が、子どもの創造力を広げる手助けに
その理念は、遊びのなかにも徹底されています。例えば、ここでは公園に行ったら自分のやりたいように、遊びの制限されない砂場が毎日の遊び場。さらに室内遊具の布を結んだだけの素朴な人形は、子どもが表情を想像できるように、遊び方が広げられるようにという意図がありました。さらに、椅子やテーブル、板や布や紐を使い、自由にいろいろなものを創造して行く遊びも特徴的です。シンプルなおもちゃを通しての遊びは、意志力を強め、想像や創造力を育むことにつながるそうです。
横浜シュタイナー どんぐりのおうち
神奈川県横浜市緑区十日市場871-10 ヴィライブ十日市場103号
定員15名
☎︎045-985-7634(受付時間13:30~14:30) www.y-donguri.org