そろばんや公文などお勉強系の習い事は、難しくなればなるほど子どものモチベーション維持も大変!そこで、「やめたい」と言い出した子どもにどう対応するべきか、専門家の先生に伺いました。
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習い事をする意味って?
親の“心構え”を教えてください!
5歳男の子ママ
そろばん
Q.数字が好きでそろばんを習い始め、上達すれば喜び、本人の自信になっている様子で、集中力もメキメキ向上。ただ級が上がり難しくなる度に「こんなのやりたくない!」と泣き、大荒れ。絶対にできるよ、となんとか鼓舞して隣で励まし、結果的には毎回乗り越え大喜びしてやる気アップ、を繰り返していましたが、級が上がる度にストレスを感じている子どもを見て何度も「やめてもよいのでは」と悩みました。
この子は完璧主義度が高い子ですね。できるとホッとするけど、新しいことには恐怖心を強く感じる。できるようになったページを見せて思い出させてあげながら、漠然とした難しさを具体的に絞り込んで安心させてあげましょう。
教えてくれたのは…
教育家/見守る子育て研究所®所長
小川大介先生
教育家。子ども本来の力を見つけ出す「見守る子育て」を提唱し、講演、人材育成、文筆業と多方面で活動。
5歳男の子ママ
公文
Q.息子に公文をやらせていますが、やめたいとは言わないものの本当はやりたいわけではないのは見え見えで、過去には適当に答えを全部埋めていて激怒、なんてことも…。「やめグセ」をつけたくないのと、必ず身になると思って続けさせていますが、親のエゴでしょうか。
「あきらめるクセ」「やめグセ」なんてものはつきません。それは俗説です。本当は何回やめたって問題ないのですよ。何か新しい興味が出てきたら、それをまた始めればいいんです。
教えてくれたのは…
小児科医/お茶の水女子大学名誉教授
榊原洋一先生
医学博士。発達障害研究の第一人者であり、現在でも、子どもの発達に関する診察、診断、診療を行っている。
取材・文/八重沢友香子 編集/清水 環 画像/AC
*VERY2025年4月号「習い事スランプ期の向き合い方」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。