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脳にいい「子どもの朝活」が密かにブーム!向いてる子は?どんなことがいい?専門家がアドバイス

ぐっすり眠って疲れがとれた後に行う「朝活」は、脳科学的に効果的! 読者の方が取り組んでる朝活と、専門家が推奨するコツをたっぷりとご紹介します。

【みんなの朝活日記】読書、英語かけ流し、 動画etc.

子どもがイライラしない
朝を読書タイムに

白井みどりさん(公務員・子ども8歳、6歳)

<6:30起き>

「小2になってから朝活を開始。1年生の時は体力が足りず、睡眠時間確保を優先。朝早く起きると自信を持ってうれしそう。二重跳びの練習と、好きな映画のノベライズなど図書館で毎週借りる本を読み切る時間にあてています」

 

家の中でもできる
運動と簡単なお手伝いを

高萩理奈さん(主婦・子ども9歳、5歳)

<6:15起き>

「シンガポールに移住し、天気に左右されることが多いため、朝は家の中でできることに取り組みます。長女は洗濯物たたみや読書、受験を控える次女はゲーム感覚でプリントやケンケンパなどの運動を。受験は意識させず、楽しんでいるかを大切に」

 

RISUタブレット学習や
LEGOでの遊びが日課

深澤彩香さん(主婦・子ども7歳、4歳、1歳)

<6:00起き>

「夫が子どもたちと関わる時間が持てるのが朝活のメリット。7歳長男は毎日学習する習慣をつけるために、数学のタブレット学習やiPadで英語を。4歳長女はやりたいと言ったときだけワークをやらせています。好きなLEGOで遊ぶ時間も」

 

YouTubeかけ流しで
楽しく英語タイム

田所奈緒子さん(主婦・子ども6歳、4歳)

<6:30起き>

「意外と朝の方が時間があることに気づき、継続しやすい“朝の時間=英語タイム”に固定。テレビでSuper Simple SongsなどのYouTubeをかけ流しています。継続が大切な気がするので、5分でも続けていけたらいいなと」

 

朝は英語かけ流しと
少しだけワークも

山田亜利紗さん(主婦・子ども7歳、4歳)

<6:00起き>

「意識すれば時間を作りやすいのは実は朝だったので、英語学習タイムに固定しました。KIDSNEWSのかけ流し、BRAIN QUEST(ワークブック)、NASAのサイトのクラフトなどをやっています」

 

学習は土日にまとめて1時間よりも
毎朝7分で負担減!

八重沢友香子さん(主婦・子ども8歳、6歳)

<6:30起き>

「小2春から、そろばん初段合格を目標に土日3ページずつやる習慣でしたが、30分〜1時間かかっていたのが辛かったようで、“毎朝起きたら1ページ”に変更。7分ほどで終わりストレスも軽減。初段も見事クリアできました」

 

早起きしたら自由時間に!
動画もOK

田辺佳織さん(会社員・子ども8歳)

<6:15起き>

「夜には見ない約束なのですが、朝はYou TubeやAmazonプライムビデオ、Switchでマイクラなど何でもOKにしています。その代わり7時半になったら朝食を食べること、夜は早く寝ることが約束。夜ふかしで悩んでいましたが、朝のご褒美で解決」

 

朝活のメインはお手伝い!
朝食作りが日課です

西郷みどりさん(自営業・子ども11歳、4歳)

<6:45起き>

「毎朝食べる卵料理を長男におまかせしています。ツナやトマトを入れる日もあればゆで卵の日も。徐々に自分でできることが増えました。下の4歳も卵を割るのだけ参加。今は慌ただしいけど、親も楽になるし子の自立のためにも」

 

好きな読書、宿題も朝派!
朝の光で気持ちよく◎

堀越久子さん(医師・子ども9歳、7歳、4歳、7カ月)

<6:00起き>

「年中くらいから図鑑にハマり、図鑑、歴史、百人一首や地図帳などを読んでいます。朝は誰にも邪魔されないと感じているようで、登校や朝食の時間が決まっていてダラダラしないのがいいところ。自分で考えて時間を使って欲しい」

 

コツは五感への刺激を意識して楽しく行うこと!専門家が解説

鈴木みゆき先生
國學院大学人間開発学部子ども支援学科教授。博士(医学)。「早寝早起き朝ごはん」を推進。

以前東京大学で授業をして驚いたのは、コンパにバイトに忙しい3年生が、ほぼ全員朝ごはんを食べ、朝からしっかり勉強をしてきていること。疲れもとれた状態で行う「朝活」は、子どもにもとてもおすすめ。ですが大切なことはやはり、無理に、イヤイヤさせないということ。楽しくできないと意味がありません。そして、「学ぶ」より前に「感じる」ことを大切に、五感をフルに刺激してあげることを意識してみて。窓を開けて風を入れたり、朝の明るい光を浴びたり、顔を洗ったりテレビの音を聴かせたり。五感と言っても、生活の中で感じられるもので大丈夫。お絵描き、音楽をかけて踊ったり、テレビもいいですよ。未就学児なら、読書もいいですが、しりとりのような「応答的なもの」がベター。もう少し大きくなったら、テレビの天気予報を聞いて教えてもらうなども。「気温は何度?」と会話した後に実際外に出ると、見聞きしたことが知識に。お手伝いも最高の朝活です。

いいこと

● ワークより五感の刺激
● 親と応答的にできるもの
● ゲームやテレビは朝が◎

ダメなこと

● 負担感があるものを強いる
● 未就学児に1人でやらせる
● 何ページやる、と決めすぎる

 

脳科学的にみた【朝活のコツ】オススメはズバリ“料理”!

◎しっかり寝ていることが朝活の大原則です

成田奈緒子先生
文京大学教育学部教授。小児科専門医・医学博士・公認心理師・子育て科学アクシス代表。

幼児なら教科書通りなら11時間、せめて5歳で10時間眠れていれば、朝は何をするにしてもゴールデンタイム。勉強も運動も、しっかり寝ているなら何でも効果的です。朝からしっかり活動するためにおすすめなのは、朝風呂。そして朝に料理してしっかり食べること。その代わり夜はお風呂に入れなくても、ごはんも朝の残り物で簡単に済ませてOK。寝る前のお風呂では子どもは暑くて寝付けなくなるので、園帰りにすぐ入るか、濡れタオルで拭いてあげればいい。また睡眠前に大量にエネルギーを摂る必要はなく、我が家は鍋も焼き肉も朝です。その代わり夜は納豆ご飯などで簡単にすませます。子どもの朝活でも、一番おすすめなのは料理なんです。段取り力、手際、想像力、計画性など料理には脳を育てる要素が詰まっています。これは勉強にも将来の仕事にも役立つもので、ワークをやるより脳科学的には効果的だと思います。親とのコミュニケーションとしても最適です。

\最大の難題/
どうすればスッキリ
起きてくれる?

 

● 当たり前だけどしっかり寝ることを最優先にしています。11時間を目標に、園児は最低10時間!(田所さん)

● 朝7時から朝食と固定。朝しっかり太陽の光を浴びると気持ちよく、リズムが作れました。(堀越さん)

● ゲームなど、好きなことからしてもいいルールなのでさっと起きてきます。(田中葵さん・主婦・子ども8歳)

● 早く寝ることが基本。あとはスーパーで一緒に好きな食材を買い、それを朝食べられるようにする!(西郷さん)

撮影/草間智博〈TENT〉(静物) 取材・文/有馬美穂 取材協力/高萩理奈 編集/井上智明
*VERY2024年5月号「おとなりさん、「子どもの朝活」やっていました」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。

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