子どもの健やかな成長を祝う行事である七五三。貴重な機会だからこそ、ベストなコンディションで最高の家族写真を撮りたいですよね。七五三のおまいりの前や後に晴れ姿の撮影をしておく前撮りや後撮りは今やスタンダードに。そこで、七五三の前撮りについて詳しく解説しながら、後撮りも含めたおすすめの撮影時期や先輩ファミリーのエピソードもご紹介します。
七五三の前撮りとは?
七五三のおまいり前の別日に記念撮影をする前撮り
七五三の日にちは一般的に毎年11月15日ですが、最近では9月・10月や12月などに七五三詣をする家庭も。その前に記念撮影だけをするのが前撮りです。
七五三の前撮りはした方がいい?
以前は同じ日におまいりと撮影を行うのが一般的でしたが、最近では前撮りやおまいりの後日に記念撮影をする後撮りもスタンダードになってきました。撮影をいつするかは家庭のスケジュールによってさまざまですが、前撮りのメリットはたくさんあります。ぜひ家族の都合に合ったプランで、素敵な写真を残しましょう。
前撮りをするメリット
撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉
七五三のおまいりと別日に記念撮影をするのは、二度手間かと思うかもしれません。しかし実はメリットがたくさんあるんです。ここからは前撮りのメリットを詳しくご紹介します。
七五三当日に余裕ができる
前撮りをしておけば、七五三の当日は時間に余裕ができておまいりや会食に集中できます。小さい子どもとの行事は予想外のハプニングがつきもの。当日のスケジュールに余裕を持っていれば、どんなことが起きても「これも思い出…」と笑顔で受け止められる…かも!?
七五三詣当日の負担が減る
七五三当日に全ての予定を詰め込むと、子どもも途中で疲れてきてしまいます。朝早く起きて準備をするので、午後には眠くなったり飽きたりして、子どもの機嫌が悪くなることも。前撮りをしておくことで当日の撮影の負担をなくすことができます。
撮影だけに集中できる
前撮りをする日は撮影だけなので、気持ちや時間に余裕をもって記念写真を撮れるのも大きなメリット。子どもの貴重な成長の記録と晴れ姿を残すことだけに集中できます。
衣装を着る予行演習になる
普段着慣れない衣装に、子どもは抵抗を感じる可能性もあります。あらかじめ前撮りで衣装を着ておけば、七五三当日は衣装を着る不安や抵抗感を軽減できるかもしれません。また、衣装を着るときに子どもが嫌がるポイントや、グズったときの対処法など、親としても当日に注意すべきポイントに前もって気付けます。
いつ撮影するのがベスト?
撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉
夏前の「早撮り」は日焼け前に撮影できる
前撮りは七五三本番の11月に近づくほど、予約が取りづらくなります。撮影時期のおすすめは夏前の「早撮り」。予約が取りやすく、忙しいパパママや、遠方に住む祖父母との予定も合わせやすいなどメリットが多いからです。また、夏のプールなどで子どもが日焼けをする前に撮れることも早撮りが支持される理由。「早撮り割引」があるところもあるので、前撮りを検討している方は早めにチェックを!
七五三らしい季節感の中で撮影できる秋口
ここ最近人気があるロケーション撮影もプランに入っている前撮りでは、七五三らしい秋の背景を写真に収めることができます。また、直前に衣装合わせができるため、当日までにサイズが変わってしまうというハプニングを避けられることもメリットの1つ。ただし秋は前撮りも混み合うため、早めの予約は必須です。
前撮りを逃したら「後撮り」も◎
忙しくて前撮りができなかったファミリーは、七五三の後に撮影をする「後撮り」という選択肢も。後撮りはだいたい12月から翌年2月頃までがメジャーですが、七五三のピークからズレているので、前撮りと同じようなメリットがあります。フォトスタジオによっては後撮りのプランがない場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
VERYママたちの前撮り・後撮りエピソード
5月の前撮りは気候が最高でした
「長男の七五三時期に次男の出産が重なりそうだったので、出産前に前撮りをしました。私のお腹が目立たないうちに着物を着るため、5月にフォトスタジオで撮ることに。予想通り次男を出産してからは七五三のお祝いどころではなかったので、前撮りをしておいて良かったです。気候が良く、中庭のあるフォトスタジオだったので陽の光もきれいで、すごく素敵な写真が残せました。両家の祖父母も一緒に撮影ができて、いい記念になりました」(齊藤亜美さん/長男2歳)
祖父母とのおまいりと家族の記念撮影を分けて七五三を満喫
「七五三当日は両家の祖父母も一緒におまいりする予定だったので、忙しくなりすぎないように前撮りを選択。同日におまいりも撮影もしていたら『何時までにお昼食べてフォトスタジオに行かなきゃ』『祖父母は暇してないかな?疲れてないかな?』などと気にしてしまったと思うので、家族4人だけでゆったり撮影できたのが良かったです。おまいりは祖父母との思い出に、前撮りは家族で気兼ねなくと、それぞれ七五三を楽しめたので、別日にして正解でした」(山本歩美さん/長男7歳、次男5歳)
前回の反省を活かして写真館で前撮りをしました
「1日でおまいりも撮影もするのは、子どもの気力がもたないと思ったので、七五三本番の1週間前にフォトスタジオで写真を撮りました。実は3歳のときにおまいりと同時にロケーション撮影をしてもらったのですが、早起きして着付け・おまいりをしたので子どもが疲れてすごく大変な撮影になってしまって…。5歳のときはおまいりとは別の日に前撮りをすると決めていました。前撮りで着物を着たので、七五三当日も抵抗なくすんなり着物を着てくれて助かりました」(武藤友美さん/長男5歳)
春に後撮りをしたのが結果的に大正解
「仕事が忙しくて七五三の時期を逃してしまったので、少し暖かくなった4月に後撮りをしました。ピークの時期が過ぎていたので予約を取りやすく、着付けの方にもすごく丁寧に対応してもらえました。ハーフ成人式を迎える長女も着物を着て家族みんなで撮影。いい記念になりました。『春の七五三は最高ですよ』とスタッフさんに言われた通り、当日は程よい気温で、新緑とわずかに残った桜とともに素敵な写真を残せたので、後撮りにして大正解でした」(石坂えりさん/長女10歳、次女7歳)
後撮りでランドセルの撮影も!
「11月まで仕事の繁忙期だったため、12月におまいり、1月に後撮りをしました。おまいり当日の着物レンタルと後撮りがセットのプランを予約しましたが、実は七五三シーズン直後のこのプランがとてもリーズナブルでびっくり。さらには『ついでに…』とお願いしてみた上の子のランドセル撮影も快くOKしてもらい、シーズンオフということもあってかなり柔軟に対応してもらえました。浅草寺でおまいりしたのですが、人も少なくてすごく良かったです!11月にこだわらないご家庭なら、七五三シーズン直後のタイミングはオススメです」(布施由佳さん/長男6歳、長女3歳)
家族の事情に合わせて自由な前撮りプランを
仕事が忙しい時期を避けたい、赤ちゃんが産まれる前に撮影したい、祖父母の予定に合わせたいなど、家庭によって記念撮影のベストなタイミングはさまざま。主役である子どもはもちろん、家族みんなが最高の笑顔で写真を撮れることが一番ですよね。事情に合わせた前撮りプランで、それぞれの家族に合った七五三の形を叶えましょう。
取材・文/都築章子
*本記事に掲載された年齢は取材当時のものです。