8月25日、快晴の日曜日に東京・代々木公園で「東京2020パラリンピック1年前カウントダウンイベント」が開催され、クリス-ウェブ 佳子さんと中学2年生の二女・紅ちゃんも参加してきました!
初めて間近でパラアスリートと触れ合った感想とは……?
パラリンピック開催1年前イベントで
レーム選手のジャンプを生で観戦!
マルクス・レーム
ドイツ/31歳
2003年、ウェイクボード練習中の事故により右脚膝下を切断。陸上競技転向後、才能が開花。2012年、2016年パラリンピック金メダリスト。世界記録保持者。
ウェブさんの二女・紅ちゃんが
レーム選手へインタビュー!
紅さん(以下、敬称略)さっきの走り幅跳びを観ていて、すごいビッグジャンプだったので、着地の砂場が足りないんじゃないかとヒヤヒヤしました。
レーム選手(以下、敬称略)あはは(笑)、ありがとう。
今後は、砂場をもっと伸ばす計画があるみたいだよ。
紅どうして跳躍競技で、しかも走り幅跳びを選んだのですか?
レーム14歳で事故に遭い、足を切断し、その後さまざまなスポーツを試してみて、走り幅跳びに手応えがあったんだ。コーチも「才能がある!」と背中を押してくれて。
紅義足は何本持っていますか?
レーム数えられないくらい持っているよ。自宅の地下室には競技用のものを20くらい取ってあるかな。若い人が義足でスポーツをやってみたいと思ったときに貸しているんだ。去年、世界記録を出したときの義足は、幸運なことにドイツ・ケルンにあるオリンピックミュージアムに展示されているんだよ。僕は、スポンサーと協力してブレード(競技用義足の先端部分)のデザインもしていて。自分の経験を踏まえていろいろなアイデアを出すのは楽しいよ。
紅試合の日は何種類の義足を持っていきますか?
レーム今日はウォームアップ用の義足と、走り幅跳び用の義足を持ってきたよ。来年のパラリンピックには、スペアも含めるとたくさんの義足を持ってくる予定なんだ。
紅ライバルはいますか?
レームオランダには強い選手が多いんだ。最近は、僕の母国、ドイツの選手も伸びてきているよ。どんな選手が調子が良さそうとかしっかりチェックしている。僕のヒーローはずっとマイク・パウエル選手(健足の世界記録保持者)だね。健足・義足関係なく、人間がどれだけ遠くに跳べるかというテーマがあるから、繰り返し動画を観ているんだ。
紅パラリンピック東京大会と過去の2大会の違いはありますか?
レーム初めて出場できたロンドン大会は、事故以来困難なこともたくさんあったから、本当に感情的に高ぶったけど、リオ大会は楽しむことができた。東京大会は、自分のパフォーマンスを世界中の人たちに観てもらいたいという気持ちだね。
紅今回の東京滞在、エンジョイしていますか?
レーム6日前に来日したけど、毎日毎日PRイベントやメディア対応で忙しいんだ。でも実はもう2回もカレーうどんを食べちゃったよ。おいしかった! 来日するたびに、期待が高まっている感じがするね。
紅ありがとうございました!
昨年、レーム選手が自ら更新した世界新記録8m48cmぶん並べられたヤカン。紅ちゃんが大股ジャンプで挑戦してその距離を体験して彼の凄さを実感。
世界的なジャンパー、そしてパラリンピアンに会うのは初めて。ドキドキでした。レーム選手はとてもフレンドリーで優しく、私の質問にもずっと笑顔で答えてくれました。来年、全力でレーム選手を応援します!
「学生時代に陸上競技をしていたので、走り幅跳びで8m超えのジャンプをするアスリートの跳躍力のすごさは知っていましたが、今日初めてパラリンピアンであるレーム選手のジャンプを間近で観て、改めて人間の可能性に感動しました。私の隣にいた二女も「そのまま飛んでいきそう!!」と大興奮。レーム選手へのインタビューを通じて、二女のパラリンピックへの興味は一気に高まったと思います。彼女が生まれてから4度目、私が生まれてからは11回目の本大会。今回は再び開催地が東京ということもあり、オリンピックとパラリンピックを親子一緒にリアルタイムで100%楽しむためにも、身近な解説者として競技ルールや選手について学びたいと思います。」
レーム選手の走り幅跳び、パラアスリートによる100mスプリントのデモンストレーションのあと、リオ・パラリンピック銀メダリストの山本篤選手による「ランニングクリニック」に紅ちゃんが参加。ウォームアップから股関節の上手な使い方などを教わりました。最後は、山本選手と一緒にダッシュ!
たくさんの子連れファミリーが
イベントを満喫していました
競技体験プログラムや、各協賛会社ブースでパラスポーツの道具に触れられるコーナーも多く、家族で楽しんでいる方々が多く見受けられました。「『TOKYO 2020 ID』からイベント情報が届いたので参加しました」というママや、「別のイベントで代々木公園に来たけれど、こちらのほうが楽しくてずっといます」という親子連れも!
パラリンピックのチケット購入前に、ID登録を!
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撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/菊池かずみ 取材・文/嶺村真由 デザイン/Permanent Yellow Orange