昨年大好評だった美術展「Immersive Museum(イマーシブ ミュージアム)」が今年も開催されています。「Immersive Museum」は、芸術作品が壁面と床面のすべてに投影され、特別な音響効果により、目、耳、そして肌と、全身でアートを体感できる特別な美術展。絵画を観る側が、名画の世界に入り込み、まるで画家になったかのような視点で作品に触れられる特殊な体験ができます。 ベビーカーでも入ることができ、子どもも一緒に楽しむことができるので、ママになって美術館から足が遠のいているという人にもおすすめの大注目イベントなんです。
「Immersive Museum」の魅力とは?
「Immersive Museum」では、デジタル技術によって、画家たちが描く独特な世界へと私たちを誘ってくれます。ゴッホが見たダイナミックに揺れ動く天空、スーラが体験した繊細な光の粒子が舞う空間、ゴーガンが見た色鮮やかな南国の情景などを、ぜひ追体験したり、ポスト印象派の作品を現代的に解釈した、映像による新たな世界観を楽しんでみてください。
美術展「Immersive Museum」が子連れで楽しめる理由
親子で予習してImmersive Museumに行ってみよう!
──ポスト印象派は、印象派とどう違う?
印象派とポスト印象派は、いずれも19世紀後半にフランスで起こった影響力のある芸術運動。ポスト印象派は、印象派のあとを継ぐものではなく、影響を受けつつも自分で新しいスタイルを確立していった画家たちを指します。
──ポスト印象派ってどんな人たち?
ポスト印象派と呼ばれるのは、印象派のあとに登場したゴッホ、スーラ、ゴーガン、セザンヌといった画家たち。彼らは、印象派を学びながらも、印象派を超えて、新しい世界観や価値観を創造。
ゴッホは、ぐるぐると渦巻く空や天体を、まるで生き物のように。
スーラは、きらきらと目にまばゆい光の粒子をひとつひとつ逃さずに。
ゴーガンは、「見えるまま」の色ではなく、自分が好きな色で風景を。
セザンヌは、さまざまな角度から対象を見ては、各視点を重ね合わせるように。
ポスト印象派の画家たちは、自分が見ている世界を、独自の技法を駆使して、自由に再現しています。
モデル辻元舞さんとキッズアーティストConocaさんもImmersive Museumを体験、感想をお伺いしました
「すごく引き込まれました。床にも映像が映っているので、絵の中に、自分がいる気がして楽しめました。VERYと共同開発されたという絵本も今までこういうの見たこともないです。本の中で、先生たちに絵を教えてもらうなんてすごくいいですね」──Conocaさん
「鳥肌が立ちました。絵画を〝見た〟というより〝感じた〟体験でした。絵に対する感覚が変わりました。息子たちにもアートに触れて欲しいという気持ちは強いのですが、今まで美術館に連れて行ったことはないんです。普通の美術館や展示会って子どもが走り回ったり騒いだりするのが気になって、子連れで行きにくかったりしますが、こちらの『イマーシブ ミュージアム』には、ぜひ連れて行きたいと思いました。絵本は文字も大きくて、子どもたちも楽しめそう。この本を通してアートをより身近に感じてくれそうです」──辻元舞さん
なお、去る7月26日(水)に、VERY読者限定のスペシャルイベントを開催、このおふたりもご出演していただきました!抽選でご当選された親子50名様を無料ご招待し、VERYモデルの辻元 舞さんと天才キッズアーティストとして知られるConocaちゃんとの「アートから考える、子どもの好きを伸ばすには?」をテーマとしたトークショーを実施。
トークイベントについては後日公開いたします。
「Immersive Museum TOKYO 2023」
開催期間:2023年7月7日(金)~2023年10月29日(日)
場所:日本橋三井ホール(中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1の4階)
チケット料金:小学生以下無料、大人2500円、大学生1800円、中高生1500円
昨年の印象派に続き、ゴッホやゴーガン、スーラ、セザンヌらを代表的作家とするポスト印象派の芸術作品に焦点が当てられています。19世紀後半に巻き起こった印象派の多大な影響を受けながらも、自分自身のスタイルでアップデートを試みたポスト印象派の画家たち。今回、影響を与え合い切磋琢磨した作家同士の関係性にも着目しながら、それぞれの作品の特徴的な技法や創作プロセスを、デジタル技術によって没入型体験コンテンツとして楽しむことができます。
撮影/木村 敦 ヘア・メーク/YUMBOU〈ilumini〉モデル/辻元 舞 取材・文/沼田珠実