スペシャル対談!ラグビーを通して子供に伝えたいこと。 【元ラグビー日本代表・廣瀬俊朗さん×東原亜希さん】
元ラグビー日本代表・廣瀬俊朗さんと、お子さんにラグビー経験のあるVERYモデル・東原亜希さん。2人が考えるラグビーの魅力── いろんな体格・性格・国籍の選手がひとつのチームになってそれぞれの良さを活かした活躍ができることなんだとか。
ファミラグ2023をチェック!
ラグビーを始めたのは5歳から。
小柄でめっちゃ弱かったです
東原 絵本を拝見させていただきました。足の速いキツネ、水の中ではワニ、暗闇ではコウモリなど、それぞれの動物が自分の特技を活かしてボールをつなげているお話は、ラグビーというスポーツをすごくわかりやすく描いていて感動しました! 廣瀬さんは何歳からラグビーを始められたのですか?
廣瀬 5歳から始めました。当時は小柄でめっちゃ弱かったんですが、野球でもなくサッカーでもなく、自然とラグビーを選んでいたような気がします。足は速かったので、体格の大きな選手の間をくぐり抜けながら走り抜くポジションでした。
東原 ラグビーって体格が大きい人しかできないんじゃないかというイメージですが、それぞれに合うポジションを見つけられるのだと息子のラグビー経験を通して知りました。息子はタックル担当。寝技に行くときの動きに似ているので、柔道経験も活かせるポジションでした。我が家は4人の子どものうち男の子が1人だけなので、公式にタックルしていいことが、彼のストレス発散にもなったのではないかなと思います(笑)。
みんなで勝利につなげていく
ラグビー体験って
学べることがたくさん!
東原 廣瀬さんのお子さんもラグビーをされていますよね?
廣瀬 小学生の息子がラグビーを始めて今年で3年目。どちらかというと家で過ごすことが好きな性格なので、最初の頃は練習に行くことを嫌がっていたのですが、続けていくうちに自分の居場所ということを認識したのか、今はラグビーだけは楽しんで行くようになりました。
東原 グラウンドに行けば仲間がいるのは子どもにとって大きなことですよね。息子の場合は、チーム競技であるラグビーを通して、自分だけが活躍すればいいわけではないことを体験したことも良かったです。自分の苦手な分野 例えばスピードは、足の速い子にフォローしてもらったり、みんなで勝利に向かってつないでいくことを学べたと思います。
廣瀬 足が遅くてもいいし、もちろん速くてもいい。勢いで進む性格や慎重な性格など、それぞれでいいのがラグビーの特徴。怖がらず突進してくれたことでチームを助けることもあれば、慎重だから見えることもあるし。
東原 そんなバラバラな人たちをキャプテンとしてどうやってまとめていたんですか? これって家族をまとめることにも通じますよね。
廣瀬 代表レベルで初めてキャプテンになった高校生の頃は、各校のトップが集まり、そのうえ難しい年頃だったこともあって大変でした。1人1人の話を聞きすぎてしまって、自分のことをきちんと伝えられませんでした。軸となるところは共有し、あとは本人を信じて任せるようにしたほうが信頼関係も育まれ、チームがまとまることを自分なりに学びました。
東原 さまざまな個性をもったプレイヤーが集まるラグビー、ということで言うと、外国籍の選手にはどう接していましたか?
廣瀬 彼らの陽気な性格に助けられたことも多かったですね。また、先を見据えたビジネスやプランについて、しっかり考えている選手が多く、そういった点はとても参考になりました。
一体感を体験できる
ラグビー観戦!
東原 2019年ワールドカップの際は贅沢にもスコットランド戦をスタジアムで観戦!本国から来た本格的なバグパイプの応援団を間近で見ることができたり、勝っても負けてもみんなで盛り上がる一体感を経験できてお祭りみたいで本当に楽しかった!
廣瀬 観客席が敵味方関係なくミックスなところもラグビーの特徴。贔屓のチームが勝つほうがもちろんうれしいけれど、両チームの応援で一体感が生まれてくるところもラグビー観戦の良さだと思います。体を張っている姿やボールをつなげていく姿を見ることで、何かを学んでくれたり、人を応援する気持ちを学んでくれたらうれしいです。
東原 家族で楽しめることもラグビー観戦の良さ。我が家は形から入って全力で応援。たとえばテレビの前でもジャージーに必勝のハチマキして応援します!
(敬称略)
【東原さん】トップス ¥25,300(メヤメ/ソークロニクル)スカート ¥39,600 ※8月入荷予定(イレーヴ)ピアス ¥55,000 ブレスレット ¥85,800 右手リング ¥33,000 左手リング ¥35,200(すべてヌゥ ユゥ/アイネックス)【廣瀬さん】ジャケット ¥70,400(TEATORA/ROOTS to BRANCHES)シャツ ¥30,800 ※9月入荷予定〈イレーヴ〉パンツ ¥29,700 ※9月入荷予定〈Y〉(ともにイレーヴ)
題材にしたのは
廣瀬さんが監修した
『ぼくラはばラばラ』(ロクリン社)
2羽のことりが見つけた「行きたいところがある」木の実。目的地へ連れて行ってあげるため、さまざまな動物がそれぞれの特技を活かして木の実を運んで 。個性豊かな動物をラグビー選手のさまざまな役割にあてはめ、多様性の大切さを伝えてくれる絵本。
さく・岡林ちひろ え・村田善子 監修・廣瀬俊朗
Profile
廣瀬俊朗さん
大阪府出身。ラグビー元日本代表、株式会社HiRAKU代表取締役。5歳からラグビーを始め、慶應義塾大学、東芝ブレイブルーパスでプレーし、東芝ではキャプテンとして日本一を達成。日本代表選手に選出され2012〜13年にはキャプテンを務める。近著は『相談される力』(光文社)。
Profile
東原亜希さん
VERYカバーモデルとして活躍しながら、子育てライフに合わせたアパレルやプロダクトを発信中。長男が小学生の頃にラグビーを体験。前回の日本大会では家族でジャージーを着て、顔にペインティングもして観戦。今年のフランス大会も家族で楽しみにしているそう。
ファミラグ2023をチェック!
ファミラグ2023をチェック!
お問合わせ先/公益財団法人
日本ラグビーフットボール協会
https://www.rugby-japan.jp/
撮影/YUJI TAKEUCHI〈BALLPARK〉 ヘア・メーク/福川雅顕 スタイリング/安西こずえ〈Coz inc.〉 取材・文/鍋嶋まどか デザイン/安藤恵美