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結局、ママたちが知りたいのは「スマホとの上手な付き合い方」

完全なデジタル断ちは難しいからこそ……

車や電車の移動中、外出先での待ち時間にとついつい頼りがちなスマホ。今後はさらに授業への導入など、いよいよ子どもたちにとって避けて通れないアイテムになりそうです。親としては目への影響が心配なところ。3児のママモデル、牧野さんが読者を代表して専門家に疑問をぶつけました!

歯や肌と同じくらい、ママの意識ひとつで未来が大きく変わる

先生は…
慶應義塾大学医学部眼科学教室教授 坪田一男氏
慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表、日本抗加齢医学会理事、日本再生医療学会理事、ドライアイ研究会世話人代表、近視研究会世話人代表ほか。著書に『あなたのこども、そのままだと近視になります。』(ディスカヴァー携書)。

聞いたのは…
VERYモデル 牧野紗弥さん
私生活では小学3年、1年、年少の3児を育てるママ。上2人が通う名門私立小学校では、高学年の児童9割が近視という驚きのデータがあり、子どもたちの目の健康に関しても高い関心を寄せている。

▼from Mama
「切っても切り離せないスマホと子どもの生活。子どもたちの目への影響が気がかりです……!」

紗弥 我が家の小3、小1の子どもたちには、まだスマホは持たせていなく、TVゲームしかさせていないので、今は接する機会が少ないのですが、3歳の末っ子にはスマホをよく見せてしまっています……。子どもたちにスマホを見せるのって、親としてかなり後ろめたいですよね。
先生 スマホで気になることの一つに、ブルーライトの影響があると思います。目が悪くなるのでは?と不安に感じる人も多いようですが、実はブルーライトはスマホやパソコンだけでなく、蛍光灯やLED電球、自然の太陽光にも含まれる光。朝浴びると睡眠を司るホルモン、メラトニンの分泌を抑制し覚醒させ、夜に浴びる量が減少すると逆にメラトニンの分泌が活発になり眠気を催す働きがあります。つまり私たちの体はこの光によって体内時計を整え、さまざまな機能の〈昼の活動モード〉、〈夜の休息モード〉を切り替え、それによって体温や血圧、ホルモンや代謝などのさまざまな働きをコントロールしているんです。
紗弥 なるほど〜、生活リズムを整えるためには大事なものなのですね。
先生 そのとおり。現代人は夜間に明るい室内で過ごし、さらにPCやスマホの画面を見続け、夜間もブルーライトの刺激にさらされるため、私たちの脳は昼間だと勘違いするんです。それにより起こるとされているのが、体内時計の乱れ。睡眠や健康への影響が世界の先進諸国で研究され、多くのデータが報告されています。近年、「目が疲れる」と訴える人も増加し、日本の眼科チームでは疲れ目に対するブルーライトの影響も研究中です。
紗弥 疲れ目にも影響があるんですね!
先生 目が疲れやすい人や乾きやすい人は、昼間の使用時もブルーライトカットのメガネを使用するとよいでしょう。特に子どもはスマホの設定でブルーライトのまぶしさを軽減させるなど、親がケアすることが大切です。

▼from Doctor
「ブルーライト=完全悪ではないんですよ。上手に付き合い、“光をマネジメント”して」

紗弥 実は最近、我が家でも小3の長女に近視の兆候が出始めて!スマホやブルーライトと関係はあるんでしょうか……。
先生 直接ブルーライトが近視の原因とはいえないのですが、近くで物を見続けることは近視のリスクを高めます。これは本も同じで、勉強するときも、見る物を30cm以上目から離すように気をつけてあげてください。
紗弥 なるほど! わかりました。ほかに何か親として気を付けるべきことはありますか?
先生 スマホや本などの近業をしたら、その分外で過ごす時間を増やしましょう理想は 1日2時間(週14時間)以上。紫外線に含まれるバイオレットライトを浴びることで近視進行の抑制が期待できます。普通のメガネだと、このバイオレットライトもカットされてしまうことが多いので、目に良いとされるバイオレットライトが取り込めるレンズを選ぶと良いと思いますよ。
紗弥 以前この連載でバイオレットライトのことをお聞きし、キャンプなどいっそう外で過ごす時間を意識しています。
先生 それはぜひ続けてください!子どもの生活とスマホを完全に切り離すのは難しいからこそ、上手に付き合う方法を知ることが重要です。ブルーライトや、バイオレットライトについてなど、親がきちんと知識をもって「光のマネジメント」をすることが必要な時代になってきたと思います。
紗弥 子どもたちの目の健康について、親ができることってたくさんあるんですね!

牧野さん:メガネ(LUF-18S-174 27)¥8,000(JINS)ニット¥25,000(スローン)パンツ¥27,000(トラデュイール)ピアス¥29,000ブレスレット¥48,000(ともにスタージュエリー/スタージュエリー表参道店)

子どもとスマホのベストな付き合い方3カ条

2018/12/JINS09_mv001.jpg

パーカ¥6,900(ザ・パークショップ/こども ビームス)パンツ¥2,500(グローバルワーク/アダストリアカスタマーサービス)その他/スタイリスト私物

夜、特に寝る前は使用を控え、見せる場合は時間の管理を

夜、スマホによって過度にブルーライトを浴びると、脳はいまが昼間だと錯覚し、体内時計が乱れる原因の一つになるとされています。夜はなるべく使用を控えるか、見せる場合は、親が「□時□分まで」と時間を管理して。

見るときは、ブルーライトカットメガネを

スマホやタブレットから発せられるブルーライトのちらつきやまぶしさは、疲れ目の原因となります。また、子どもは水晶体の透明度が高く、網膜まで届く光の量が大人より多くなります。長期の目の健康を配慮してブルーライトカットメガネを取り入れるなど、親がケアしてあげましょう。

画面から顔を30cm以上離して見ること

読み書きでも同じですが、30cm以下で見続ける“近業”は近視を発症するリスクも高まるので必ず目から30cm以上離して! また長時間の近業は目に良くないので、定期的に遠くを見る習慣をつけ、一日2時間以上の外遊びで目の健康に良いとされるバイオレットライトを浴びることも重要です。

お問合わせ先/JINSカスタマーサポートセンター 0120-588-418 https://www.jins.com/jp/

撮影/松永 望〈Super Continental〉 スタイリング/大泉陽子 ヘア・メーク/秋山 瞳〈PEACE MONKEY〉モデル/牧野紗弥、トゥウィッチェル モネ 取材・文/沼田珠実 デザイン/平岡規子 協力/AWABEES

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