家事育児は〝手伝う〟から〝シェアする〟時代に。頑張るパパの悩みに応える連載の第7回。RYUCHELL(りゅうちぇる)さんの愛ある叱咤激励と、ジェンダー論のプロ・東大人気No.1講義の瀬地山 角先生の分析を、ぜひ夫婦でシェアしてみてください。
今月の悩めるパパ ⑦
原 和智さん(仮)/34歳。外資系IT企業勤務。趣味は釣りで将来は三浦半島に住みたいと思っている。息子が大きくなったら一緒に釣りに行くのが夢。妻とは高校の同級生で同窓会で再会し、結婚。
リモートワークが増えた自分に対して妻の要求がエスカレートしているのが負担です
コロナ以降、リモートメインの私とリモート不可の職種でフルタイムの妻。3歳の息子がいます。在宅で自由がきくと思っているようで、妻の要求がエスカレートしています。以前は保育園の送りは私、迎えも週1回は行き夕食も準備、掃除や洗い物も担当し、妻から不満はなかったのですが、今はできれば迎えは週3回、夕食ももっと作ってなど要望が増えました。在宅は楽ではないのに、妻は「すき間時間はあるはず」と言います。断ると機嫌が悪くなるのも理解できません。これ以上、負担が増えるのは勘弁してほしいのが本音です。
りゅうちぇるさんの回答
ママって常にマルチタスク。慣れるまでは難しいけど癖づけば自然とできるはず。効率アップを意識して!
働き方が変わったなら
いろんなことを見直すチャンス
家事育児も半々に分けるべき
リモートはリモートでしんどい面もあるからパパの気持ちもわかるけど、週1回のお迎えで充分っていうのは説得力が弱いかな。だって週1回でしょ、それ以外は誰が行ってるの? 誰がごはん作ってるの? 週1回なんて言わずに、半々に分けるべき。働き方が変わったなら、いろんなことを見直すいいタイミングですよね。家事育児と仕事を両方やっている人って、すき間時間をどう有効に使うかずっと考えてるんです。同時に複数のことをこなして、常に先のことを考えて暮らしてる。それをやってこなかった人はすき間時間なんてないって思いがちだけど、時間の使い方をあらためて考えてみて。最初は少し面倒でも癖づいたら簡単なことってたくさんあって、お風呂をためる間に洗濯物を畳んだりトイレを使った時に軽く掃除もしたり、心がけ次第で効率よくできるはず。慣れれば自然とできるようになるし、家事がリモート中の息抜きになったらベストだと思います。無理な時は断るにしても、言い方ひとつで全然違うもの。「今は難しいけど夜に洗濯するから置いておいて」とか「何時から空くからやれることある?」とか、夫婦で気持ちや負担を分け合うのも大事かな。そして、自分の息抜きも忘れないで。リモートが大変、家事も増えたなら、居心地のいいクッションやすごく効く目薬を買ってみたり、自分が頑張るための癒しは疎かにしないこと。慣れないことをするのは大変だと思うから、自分のためだけの時間も大事にしてください。
▶東大人気No.1ジェンダー論講義の瀬地山 角先生からパパへの回答はこちら!
【PROFILE】
RYUCHELL(りゅうちぇる) 1995年沖縄県生まれ。モデル、タレント、歌手、YouTubeなどマルチに活躍。育児セラピスト1級、食育インストラクターの資格も持つ。妻のぺこさんと3歳息子の3人家族。
チェックシャツ¥7,480(フラミンゴ下北沢店 2nd)オーバーオール¥16,500(原宿シカゴ 神宮前店)その他/スタイリスト私物
撮影/杉本大希 ヘア・メーク/megu スタイリング/曽我一平 取材・文/宇野安紀子 イラスト/N.Ryosuke 編集/井上智明
*VERY2022年4月号「りゅうちぇるの「パパの子育て悩み相談室」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。