皆さんは、子供がなかなか次の行動へ移ってくれない時どうしますか?
子供達の通う香港の学校カウンセラーから学び実践している子育てのヒント、今回は
「言う事を聞かない子供をどうやって動かすか」についてです。
子供も親も、空腹や怒り、孤独、疲れなどが背景にあると、より反発が強くなるので、まずはそうした障害をできるだけ減らします。
その上で、私が意識しているのが、
『CONNECT TO CORRECT』
指示を出す前に、子供に寄り添い心をつなげると、話を聞いてくれやすくなるという考えです。
例えば、指示を出す前に、
「寝る前の読書は楽しいね。もっと読みたいって思う気持ちわかるよ。」と共感した上で、
「でも寝る前は2冊って一緒に決めたよね。ルールを変更したいなら、明日話し合おう。だから今は寝ようね」と指示を伝えます。
子供は常に親の愛情を感じたいので、まず子供に共感することで心を満たしてあげると、親の話にも心を開いてくれやすくなります。
大人の世界でも、頭ごなしに注意されるより、いいところを褒められてから、指摘される方が、素直に受け止められますよね。
子供が不機嫌な時や、元気がない時、
それはきっと…(辛かった)でしょうね。
あなたは…(寂しい)と感じたでしょう。
あなたが…(腹が立つ)と感じたのは、私もよくわかる。
など、相手に共感する語りかけで、心を開きやすくします。
手を握ったり、ハグしたり、体に触れると、子供は安心感が増し、より心を通わせやすくなります。
もちろん、毎回うまくいくわけではありません。
何度言っても強く反発され、親が声を荒げて怒ってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、子供と一緒に
「お互い熱くなっているから、一緒にお腹に手を当てて深呼吸をしてみよう。」
と気持ちを落ち着けてから話しをします。
子供は、親がどうやってトラブルを解決するかも見ているそうです。
ちょっと言いすぎた時は、素直に子供に謝りましょう。私は、子供に謝ることに、以前は抵抗がありました。しかし、小さい子でも、子供扱いせず一人の人間として尊重すると、子供がしっかりと向き合ってくれ、とても大切だと感じました。
さらに、ユーモアやゲームを取り入れて、歌のテンポを変えながら部屋の片付けをするなど、楽しみながら目的を果たすのも効果的です。
もちろん、多すぎたり、難しすぎたりする要求は逆効果です。
まとめて指示するのではなく、子供自身が、これなら簡単にできそうと感じられるくらい、量を少なく分けてリクエストするのがお勧めです。
4歳の娘には、「部屋を片付けなさい」と言うより、「ぬいぐるみを棚に並べてくれる?」とお願いした方がスムーズに動いてくれます。
少しでも取り掛かり始めたら、思いっきり褒めてあげると、さらに頑張ってくれます。
家族で過ごす時間が増える冬休み、子供と心を通わせて親子の絆を深める機会にできるといいですね。
と、原稿を書いているそばで、兄弟喧嘩の末、駄々をこね続ける6歳の次男。30分以上なだめ、心を通わせようと試みましたが、何も語らず。一体何が不満だったのか、甘えたかっただけなのか…私から離れたとたん、遊んでいます。
親には特にわがままになる子供達。
主導権はどうやら子供にあるようです。
さて、今年の冬も帰国が叶わず、香港での年越しとなりました。コロナ規制が厳しくなり、香港入境時に3週間政府指定ホテルで隔離検疫となったためです。徹底した水際対策の成果で、香港内の新型コロナ感染者は2ヶ月余りゼロの日が続いています。
クリスマスのイルミネーションが輝きとても華やかな香港で、子供達は、スポーツやアートを楽しみながら冬休みを過ごしています。