VERYwebで毎週金曜日に配信中の「こども遊び研究所」。今週は、井出武尊さんに赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しむ遊びをご紹介いただきます!
赤ちゃんの手遊び
“紙コップ”で毎日の遊びに変化を
赤ちゃんとの遊びにマンネリを感じることありませんか?毎日一緒に長い時間を過ごしているのだから“ネタ切れ”が起きるのは仕方のないことです。そんな時は身近なものを使ってちょっとした変化を加えてみるのはいかがですか?
今回使うのは紙コップ。紙コップは軽く丈夫で怪我等の心配が少なく、遊ぶのにぴったりな道具のひとつ。紙コップの特徴をいかした赤ちゃんの喜ぶ遊びをご紹介します。
1.崩すのが楽しい紙コップタワー
子どもによってばらつきはありますが、1歳半くらいになると積み木を積んで遊ぶようになります。でも多くの赤ちゃんが大好きなのが積んだ積み木を崩す遊び。積むより崩す方が好きという赤ちゃんは少なくありません。これを紙コップでやれば当たっても痛くないので安心ですし、床や家具も傷つく心配もありません。音も積み木よりも優しいですね。積み上げるのはママやパパがやってあげてください。3〜4段で十分に楽しめると思います。
積んであるものが崩れたという因果関係は、赤ちゃんにはまだ理解ができません。赤ちゃんにとっては崩れるということは一瞬で姿・形が変わるようなもの。ツンと触ると一瞬で姿が変わるのだとすれば、楽しいのも納得です。遊びながら力加減や、積むと元の姿に戻るということなどを自然と理解するようになってきます。
2.重ねるのが楽しいスタッキングカップ
今度は紙コップを重ねて遊びます。重ねるだけですがスポッとはまる紙コップの感触は楽しいものです。発達段階によりますが5個くらいがちょうど良さそうです。全部重ねることができたら、ひっくり返してバラバラにします。上下の向きを変えるだけも赤ちゃんにとっては違う遊びになります。
見事に重ねることができたら、「上手にできたねー!」と声をかけてあげましょう。まだ意味は理解できなくても、話しかけることで赤ちゃんも安心することができます。
3.紙コップちゃんのいないいないばぁ
紙コップに顔を描いて紙コップちゃん(紙コップくんでもOK!)を作ります。シンプルに目が点のお顔で十分です。赤ちゃんはママの顔をよくみていますから、顔のあるおもちゃが大好きです。
紙コップちゃんに上からもう一つの紙コップを重ねると…。紙コップちゃんが一瞬にして隠れてしまいました。どこに行ったんだろう?と赤ちゃんは興味を示すと思います。紙コップを重ねたり外したりして、いないいないばぁの要領で遊んでも楽しいですね。
4.紙コップちゃんのお話作り
先程は紙コップちゃんが隠れる遊びでしたが、今度は重ねる側の紙コップにも表情の異なる顔を描きます。コロコロと表情が変わる紙コップちゃんで、お話を作って聞かせてあげましょう。
余ったままキッチンでずーっと眠っている紙コップってあったりしませんか?もしあれば遊びに使うのもアリですよね。紙コップは大きな子どもの工作材料としても使えるとても優秀な素材です。もちろんコップとしても使えますしね(笑)
遊んでみた様子は、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide