子どもの健やかな成長を願う大切な行事、七五三。子どもの可愛い着物姿が見られたり、両家の祖父母とも会える貴重な機会ですが、リサーチや予約、家族のスケジュール調整、当日の着替えや撮影など、考えることが山積みで正直大変なことも。そこで最近は、慣習にとらわれずに家族に合ったスタイルでお祝いする人が増えています。
今回は一昨年、長女3歳の七五三を経験したVERY専属モデル・申真衣(シンマイ)さんのエピソードをご紹介。シンマイさんと言えば、シンプルでぶれないファッションが人気ですが、ロジカルで効率重視な今どきの思考も注目の的。七五三にもそのシンプルかつロジカルな思考は貫かれていました!
のんびりしていたら12月になったけど結果的に空いていて良かった!
何事においてもロジカルで無駄のない考え方を持つシンマイさん。七五三の準備においても、無駄のないように前もってリサーチと予約をしていたのかと思いきや、「のんびりしていたら11月は予約がいっぱいで」と意外な答え。ただ、時期にこだわらず、当日いかに時短でスムーズに進められるかを重視したシンマイさんらしい選択とも言えます。場所のセレクトも、一ヶ所で全てを終えられるようにとホテルオークラに決めたそう。
当日の流れは
シンマイさん着付け
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パパが車で娘さんを連れてきて着付け
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写真撮影
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着替えて家族だけで食事
という感じだったそう。撮影は着付けをしたホテルの写真室で、撮影後の食事はそのままホテルのラウンジで家族のみでと、移動を省いたスムーズな流れです。
“御祈祷は、天気と子どもの機嫌次第で柔軟に対応
神社での御祈祷は「当日、天気が良くて子どもの機嫌が良さそうなら行こうかなと決めていたので、雨の時点で止めました」と柔軟に判断。食事も、「着物を着たまま食べるのは大変だろうと思い、あえて予約はせず、案の定脱ぎたくなったので着替えてからホテルのラウンジでカジュアルに」と、あくまでも娘さんファーストで考えたそうです。
シンマイさんインスタグラム(@shinmai0728)より
当時、シンマイさんがインスタにアップした写真には、着物を脱ぎたくて限界で、素足でポーズをとる娘さんの可愛らしい姿が。着慣れない着物を脱ぎたがってしまうであろうことを予想し、「御祈祷も食事も当日次第」と考えた柔軟な対応からは、効率重視な思考がうかがえます。ちなみに、シンマイさんの素敵な着物は千總のリユース。娘さんの着物は友達からのお下がりだそう。シンマイさんらしいサスティナブルな選択です。
ただでさえ準備や手配が多い七五三。あれもこれもと欲張って疲れてしまうくらいなら、最優先事項を決めてそれ以外はスッパリ諦めるのがシンマイ流。
「誰のために何のためにやるのかということで、人それぞれですが、全部フルコースでやりきろうとすると親子共々ぐったりすると思います。祖父母のためだったら祖父母との写真、儀式を大切にしたかったら御祈祷、子ども自身の思い出だったらスナップ写真など、優先順位を決めて、それを一番機嫌の良さそうな時間帯に持ってくるのがいいかなと思います」
取材・文/宇野安紀子