ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。今回は、いつでもどこでも、ちょっとした隙間時間に子どもとコミュニケーションがとれる簡単な遊びをご紹介します。
記憶力が試される
おかしな「親子で間違い探し」
今回は「間違い探し」のちょっとおかしなアレンジです。「自分で作るの?大変そう」と思うかもしれませんがご心配なく。道具は何も使いませんし、時間も全くかかりません。
題して「親子で間違い探し」です。親子で出題者と解答者に分かれて遊びます。出題者の「間違い」に解答者が答えます。
最初は大人が出題者。適当なポーズを決めます。子ども(解答者)は決められた時間の間、出題者のポーズなどをしっかりと観察し、記憶します。ここでは観察の時間を10秒としました。
10秒数えたら、子どもに後ろを向いてもらい、出題者である大人は自分自身にちょこっと変化を加えます。手始めにポーズを少し変えてみます。
「もういいよ」で子どもに振り返ってもらったら、後は間違いを探すだけ。とっても簡単で楽しい身体を使ったゲームです。
出題者は、間違いだとはっきりと認識できる変化を加えることがポイント。「立っている場所が1cm動いた」などでは微妙すぎてわかりません。
今度は少し難易度を上げてみましょう。間違いは一箇所、わかりますか?
正解は髪の毛の分け目でした。非常に難しそうですが、子どもたちは本当によくみています。
この遊びはちょっとした隙間時間などにもできるお手軽なものですが、時間に余裕がある時は、あらかじめサングラスや帽子、アクセサリーなどを手元に置いておくと一層楽しめます。10秒数えて振り返ると、ママが急にサングラスかけているなんて、それだけでおかしくて笑ってしまいます。
座って行うとまた間違いのニュアンスも変わります。組んでいる足が逆、という間違いにすると、「なーんか違うけど、何が違うんだろう?」と一生懸命に考えるかもしれません。
どこがどう違っているのか言葉で説明をするということも、学びにつながるだろうと思います。
他にも間違いの例としては、
・アクセサリーを外す/つける
・着替える
・左右を逆にする(例えば腕時計などを逆の手に付け替える)
・ポーズを変える
・手に何かを持つ/持たない
・ボタンをあける
という感じ。
出題する側にとっても程よい難しさの変化を考えるのは、頭の体操にもなってよさそうです。
慣れてきたら、出題者と解答者の役割を親子でチェンジ。子どもが考える間違いはとってもユニークです。
よく観察することと、記憶する力が求められるこの遊び。記憶力というと学習にも必要不可欠な能力の一つ。これならば楽しく遊びながら記憶力を伸ばせるかもしれませんね。
何よりこの間違い探しは、親子で大笑いすること間違いなし。勝ち負けを競うのではなく、ヘンテコな間違い探しを楽しんでください。
遊んでみた様子は、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide