ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。井出武尊さんが、夏休みにぴったりの遊びをご紹介。おうちで涼しく遊べます!
遊びながら空間認識力が伸びる
ママパパ・クレーンゲーム
今日はおうちで楽しむ「ママパパ・クレーンゲーム」に挑戦。親子のコミュニケーションが肝心になる遊びです。
クレーンゲームといえば、ボタンでクレーンを操作してぬいぐるみなどの景品ゲットするもの。「ママパパ・クレーンゲーム」では親子どちらかがクレーンになりきり、もう一人が操作します。遊びの理解が進みますから、最初は大人がクレーンゲームになると良いです。子どもは操作する側。
基本の操作方法はこんな感じです。
①紙に大きめにボタンを3つ描きます。それぞれクレーンを操作するボタンで、左右に動かす、前後に動かす、クレーンを下げるボタンです。わかるような絵を描くのも良いです。ボタンは家にあるもので代用しても構いません。クレーンゲームの気分になれればなんでもOK!
②あとは本物のクレーンゲームのように遊ぶだけ!子どもは左右ボタン、前後ボタンを順に押して、ママパパ・クレーンを操作します。景品にはお気に入りのぬいぐるみやおやつなどを置いておきましょう。
③クレーン役の大人は景品が取れたら、用意しておいたカゴなどまで運びます。途中で落とさないように注意して!取れなかったり途中で落としたら再チャレンジです。
たったこれだけの遊びですが親子の会話も自然と増える、楽しくハラハラする遊びです。うまくできたらクレーン役を交代してやってみてください。お互いの気持ちが理解できて「思いやり」も芽生えるかも !?
さらにドキドキのゲームにするならばこんなアレンジも楽しいです。題して「目隠しクレーンゲーム」です。
クレーン役の大人は目隠しをします。子どもはボタンの代わりに声で操作します。「もっと右!」とか「もう少しだけ前!」といった感じで。景品が取れたら、指定の場所まで運ぶのも声で指示します。これなら「右」と「左」も覚えられそう。
見事指定の場所に“ポトン”できたら景品ゲット。景品が手に入った時の喜びを親子で共有できます。連携プレーがカギ。微妙なニュアンスを「言葉」で伝えることができるかな?
この遊びは「言葉で伝える(説明する)」ことや「空間を把握する」という力を使っています。集団生活の中では、子どもたちも自分の言葉で伝えることが求められます。遊びながら自然とできるようになると良いですね。
きょうだいやお友だちと一緒ならば、どっちがたくさんの景品を取れるか競争するのも楽しいですね。クレーン役は1人の大人でもいいし、親子でペアを組んで競っても楽しそう。
他にも利き手と逆の手を使ってみたり、お箸を使ったり、クレーンのアレンジは様々にできます。お箸を使う練習にもなりそうですね。
子どもが「お菓子食べたーい!」とわがままを言うことがあったら、そんな時にもクレーンゲームの登場。「3回やって取れた分だけね」と提案してからチャレンジすれば、子どもはすんなりと受け入れてくれるはず。楽しい遊びのなせる技かもしれません。
遊んでみた様子は、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide