今年は沖縄には行けないかなぁ…なんて思っていたとき見つけた『ちゅらうみのサンゴ』。3姉妹と1匹の猫が美しい海を取り戻すために奮闘する冒険ファンタジー絵本です。ちょうどSDGsについて習ってきた小学2年生の息子と一緒に、夏休みに環境問題を考えるきっかけにも、と。
温暖化が生き物や地球に与える影響や、沖縄の美しいサンゴについては、ドキュメンタリーや本で知っていた息子ですが、今回ストーリー仕立てで読んでみると、共感したり感情移入できる部分があったよう。でもそれ以上に良いなと思ったのが、音源がついていたこと!
音源はSMAPや嵐、修二と彰などの楽曲も担当しているShusuiさんが手がけていて、沖縄の夏っぽいきらきら感があって、どこか旅気分になれるんです。ページをめくりながら、小学生の息子と、1歳になったばかりの娘と一緒に南国気分に浸りました。
保育園で、「音楽に合わせて踊るようになりました」なんて報告をもらっていた娘も、『サンゴのタンゴ』や『フカヒレロック』でリズムをとって楽しそうに踊っていました!
読み聞かせナレーションと4曲がついていて、CDではなくQRコードを読み込んでのストリーミング再生なので、スマホでさっと聞かせられるのも手軽。
CDだと面倒なので聞かなくなっちゃうことが多かったのですが…これなら、お出かけ先や帰省時にも使えそう。
きれいな海を取り戻すために頑張る、勇気のある子どもたちが3姉妹というのもなんだかうれしい。今年「今読みたいのは『ふつうの女の子』が主役の絵本」(2021年4月号掲載)という記事を担当したのですが、そのリストにも追加したい一作です!
『ちゅらうみのサンゴ』
原案/Shusui 絵/佐々木一聡 文/RUI
内容:オリジナル4曲&読み聞かせ音源付
定価:1,650円(税込)
M-1/マングローブの森
M-2/サンゴのタンゴ
M-3/フカヒレロック
M-4/シマヌククル
M-5/ちゅらうみのサンゴ 読み聞かせ
M-6/マングローブの森 DJ GOMI Remix
「海をよごしてしまったのは、私たち大人。モーちゃんたちのような勇敢な子どもたちの力で、またキレイな海を取り戻せるはずです!」と、木村佳乃さんも推薦。色彩豊かな海の中で、3姉妹と猫が「サンゴのふりかけ」を探す大冒険に出ます。ストーリーに合わせた4つのオリジナル楽曲と読み聞かせ音源付きのミュージック絵本。
取材・文/有馬美穂