ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。井出武尊さんが家族みんなで手軽に遊べるゲームを教えてくださいました。
「色鉛筆でぐらぐらバランスゲーム」
同じ形・同じ大きさがたくさん揃うものは、積み木やビーズがそうであるように遊び道具に最適です。今日は色鉛筆を使ったバランスゲームをやってみましょう。
この遊びでは、色鉛筆を指先で「つまむ」「運ぶ」そして、優しく「置く」など、たくさんの手の動作が出現します。指先の巧緻性(こうちせい:繊細な動き、器用さ)を高めるのはもちろん、手からたくさんの刺激が脳に送られることで思考力や集中力を育み、また体全体の成長にもつながります。
土台に紙コップなどを置いたら、その上に順番に色鉛筆を重ねていくだけ。自分のターンで崩れてしまったプレイヤーの負けです。色鉛筆は鉛筆やボールペン、使用済みの割り箸などでも代用が可能です。
最初に2本の色鉛筆を平行に置きます。プレイヤーはその上に順番に1本ずつ色鉛筆を置いていきます。相手プレイヤーがやりづらくなるように、あえてバランスの悪くなる場所においたり、平行を崩して置いてみたり。でもやりすぎると自分の番で崩れるから気をつけて!
紙コップに「力持ち」な動物の絵を描いたりすれば、バランスゲームにストーリーが生まれます。「力持ちのゴリラさんが大きなビルを作っています。みんなで手伝ってあげよう!」という感じ。
「次は赤い色鉛筆を乗せてくださーい」と色で指定するのも楽しいかもしれませんね。
みんなで競うのもはもちろん楽しいのですが、プレイヤー同士で協力して「何本の色鉛筆を乗せられるか?」というチャレンジも盛り上がります。相手にとって置きやすい場所を考えながら置いていきます。
最後は成功した色鉛筆の数を数えれば、数遊びにもなります。
形や太さの異なるペンや鉛筆を混ぜると、難易度が高くなります。バランスが崩れやすいのでより一層慎重に!
小さな子どもならば紙コップなどは使わずに、たいらな台の上に井桁に色鉛筆を組んでいくのも、とっても楽しい遊びになります。どこまで高く重ねられるかな?自然と集中して指先を器用に使って細かな作業を楽しめます。
このゲームの醍醐味は言うまでもなく、ハラハラドキドキなところにありますが、2人以上何人でも一緒に楽しめるところも魅力のひとつ。お休みの日には家族みんなで楽しんでみてください。自然とコミュニケーションも増えるのではないでしょうか。
雨が多く家で過ごす時間が増える時期です。じっくり取り組むのにぴったりなバランスゲームで梅雨も楽しく過ごしましょう。ところで、色鉛筆といえば絵を描くための道具ですが、ちょっと変わったお絵描きも楽しんでみたりして。
遊んでみた様子は、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide