ママやパパが子どもと一緒に楽しめるおうち遊びを毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。
今回は、井出武尊さんによる楽しいごっこ遊び。2〜3歳児の成長に最適な、指先を使う遊びをご紹介いただきます!
2〜3歳児の指先遊びに最適!
洗濯バサミでお手軽ボウリング
2〜3歳の頃の特徴といえば、真っ先に「イヤイヤ期」を思い出すはず。「いや!」というのは、はっきりとした意思の表れ。この時期は言葉や記憶、身体の操作など、大きな成長のタイミングでもあります。
今回はそんな成長のタイミングにぴったりの指先を使う遊びをご紹介します。使うのはどこのご家庭にもあるであろう洗濯バサミ。これが主役です。
紙と洗濯バサミでモンスターを作ります。ストーリーを伝えて一緒に遊びましょう。「モンスターがやってきた!〇〇ちゃん(くん)の靴下ボールでやっつけよう!」という感じ。どうやっつける? 靴下ボールってなんだ!? というのは後でご説明します。
作る過程も楽しい遊びです。指先を使うことが今回の遊びのポイントなので、できるだけ子どもにやってもらいたいところ。
まずはハサミで紙を適当な大きさ、形に切ります。ハサミは子どもの手の大きさにあったものを選んでください。幼児用のやさしいハサミも大型の文具店等で販売されています。
切った紙にモンスターの顔を描きます。こわ〜い顔にしておくと後で “やっつけがい” があります。でも怖いのは嫌いという場合には動物のお顔でも構いません。「動物にごはんをあげましょう」というストーリーでも楽しい。ご家庭でアレンジしてください。
顔には洗濯バサミを2つつけます。これで完成。あっという間です。2つの洗濯バサミが脚になって立つはずです。
洗濯バサミはモノによっては少し硬いかもしれませんが、子どもにつけてもらいましょう。取る・つまむ・はさむといった細かな作業をすることで、脳もたくさん刺激されますし、鉛筆やお箸を上手に使うことにつながっていきます。
洗濯バサミをつけたり、外したり、繰り返し遊ぶのも楽しいのですが、ここは「VERYこども遊び研究所」です。モンスターを使った別の遊びに発展させてみます。
モンスターを1mくらい離れたところにおいたら、丸めた靴下を軽く投げて、ボーリングの要領で倒して遊びます。これが靴下ボール。
1体でも十分楽しいですが、たくさん作って並べると一層盛り上がります。もちろんご家庭にボールがあれば、ボールでやっても楽しいですね。兄弟で競っても良さそう。小学生でももちろん楽しい。
靴下(ボール)を投げるというのも、細かな作業と同じように身体の発達を促します。大きく成長する時期だからこそ、たくさん遊んでいろんなことを経験したいですね。
遊んでみた様子を、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide