産院から退院したその日から必要な赤ちゃんの寝床。安心・快適に過ごすには、やはりベビーベッドが必要です。場所をとるアイテムなので、部屋やライフスタイルに合ったサイズ、機能を備えたベッドを慎重に選ぶことが必要。出産準備中の方々の参考になるよう、選び方のポイントやおすすめベビーベッド、ベッドに後付けするオシャレグッズをご紹介します。
ベビーベッドはなぜ必要?
●まだ首が据わっていない赤ちゃんが落下するのを防止
まだ首が据わらず寝返りがうてない小さな赤ちゃんでも、上下に少しずつ移動してベッドから落ちてしまうということもあるよう。そういったことを防止するためにも、柵付きのベビーベッドが安心です。
●寝ている時、親が赤ちゃんにぶつかってけがをさせないため
親子が一緒の布団で寝ると、親の体が赤ちゃんに当たったり、赤ちゃんを下敷きにしてしまう可能性が。また、赤ちゃんがうつ伏せになってしまった場合、大人用の柔らかい布団だと顔が埋まって窒息してしまう危険性も否めません。赤ちゃん用の布団が敷かれたベビーベッドならそのような心配がありません。
●床から離れているのでほこりやダニから防げる
床や低めのベッドで寝かせると、どうしてもほこりの影響を受けやすくなります。繊細な赤ちゃんをほこりやダニから守ってあげられるという点でもベビーベッドがあると安心です。
●おむつ交換がラク
ベビーベッドは赤ちゃんのおむつ替えスペースにもなります。床でのおむつ換えは屈むのでママやパパの腰への負担がありますが、高さのあるベビーベッドの上でなら立ったまま行えます。寝ている赤ちゃんを抱き上げるのもベビーベッドのほうが断然楽。おむつ替えは毎日数時間ごとに何回も行うことなので、ベビーベッドの必要性を感じるシーンのひとつです。
●収納スペースやベビーサークルとして利用することも
ベッドの下が収納になっているベビーベッドなら、その部分がおむつやおしり拭きなどのお世話グッズの収納スペースに。また、ベッドとしての役割を終えた後はおもちゃ入れとして使ったり、ベビーサークル代わりにしたりと、意外と長く活躍させられるものも増えています。
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ベビーベッドはいつからいつまで使うもの?
●退院後から取扱説明書にはだいたい生後24カ月まで
退院したその日から赤ちゃんの寝床は必要なので、それまでには用意しておきましょう。通常サイズのベビーベッドの取扱説明書には、生後24カ月までと書かれていますが、ベビーベッドで寝てくれるか否かは、個人差が大きいのでこればかりはなんとも言えないのが現実です。
●つかまり立ちを始める8カ月ごろに辞めるという人も
つかまり立ちを始めると、立っても落ちないようにベッドを一番低くする必要があり、そうなるとベビーベッドのメリットを感じられにくくなるため、使わなくなる人が多いようです。もっと早い段階で、赤ちゃんがベビーベッドを嫌がり、親と一緒に寝てしまうほうが楽だからと使わなくなるケースも。
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ベビーベッドの選び方
●「PSCマーク」と「SGマーク」が両方ついているか
「PSCマーク」は、国の定める技術上の基準に合格した製品に付けられるマークで、これがなければ販売できません。また、「SGマーク」は製品安全協会が定める基準に合格した製品に付けられるマーク。万が一、欠陥による人身損害が発生した際に、賠償措置が実施される可能性もあります。赤ちゃんが安全に使えるように、購入前には必ず「PSCマーク」と「SGマーク」の有無をチェックしましょう。海外製品の場合は、その国の安全基準を満たしているかを確認して。
●ベッドに使用されている素材が安全か
ベビーベッドは赤ちゃんが触ったり舐めたりするものなので、素材や塗料もチェック。木製のベビーベッドの場合はひび割れやささくれになっていないか。また、ニスなどの塗料が安全なものかも確認しておくと安心です。
●サイズ感が寝室に合うかどうか
レギュラーサイズのベビーベッドは120cm×70cm。寝室の広さに対して大きすぎる場合はミニサイズのベビーベッド(90cm×60cm)を選ぶのが賢明です。ミニサイズは使える期間は短くなりますが、その頃には親のベッドでも寝られるので、無理やり大きいサイズを入れなくていいでしょう。最近の住宅事情から、通常サイズよりミニサイズを選ぶ家庭が多いようです。
●ベッドの高さがお世話をするのにラクか、もしくは調節できるか
ベビーベッドにはハイタイプ、ロータイプと高さもさまざまあります。高さがあるほうが腰への負担は少ないでしょう。また、座ってお世話するならロータイプがベター。大人のベッドと並べる場合は、ベッド同士の高さと合っているほうが便利だったりもします。お世話する人の身長によっても違うので、高さを調整できるタイプを選ぶことをおすすめします。
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「多方向に開閉する」おすすめベビーベッド
多方向に開くと回り込まなくていいので、おむつ替えや抱き上げるときに便利です。ベッドの手前側と足元側が開くツーオープンのものが定番ですが、なかには両側面と足元が開くというスリーオープンタイプもあり。
YAMASAKI スリーオープンベッド b-sideDX ¥48,400
赤ちゃんとの添い寝に便利なベビーベッド。両面スライド開閉のスリーオープンになっているので、赤ちゃんをベビーベッドに寝かせてあげるときや、抱き上げるときに便利なのはもちろん、パパとママのベッドの間にベビーベッドを置いて使うことも可能です。
YAMASAKI コンパクトベッド ツーオープン ミニベッド ¥41,800
床板の高さを70cm・45cmの2段階に調節できる日本製ベビーベッド。楽な姿勢で赤ちゃんのお世話ができるハイタイプで、用途に合わせて、ベッドの手前側と足元側、2カ所の柵を開閉できます。コンパクトサイズなので部屋の移動もできて便利。
「高さ調節ができる」おすすめベビーベッド
多くのベビーベッドが高さ調節可能。使う人の背の高さや子どもの成長につれて高さを変更できます。高さを一番下まで下げたら、ベビーサークル代わりになるものも。
カトージ ベビーベッド ハイポジション アーチ ¥29,480
シンプルなデザインと買いやすい価格で読者にも被り率の高いカトージのベビーベッド。あまり腰を曲げずにお世話ができるハイタイプのベビーベッドは、床板を約75cm・70cm・65cmのハイポジションで微調整できるので、背の高い人も低い人もちょうどいい高さで使えるのが特徴。赤ちゃんがつかまり立ちをはじめたら、床板の高さが43cmのロータイプベッドにも変更できます。
カトージ ミニベビーベッド ハイポジション アーチ ¥28,380
床板の高さを55.5cm・47.5cm・23.5cmの3段階に調節できるミニサイズのベビーベッド。頻繁におむつ替えをする時期は上段に、つかまり立ちをはじめたら下段にと、赤ちゃんの成長に合わせて長く使えるのが特徴。狭い部屋にも置けるサイズ感も◎。
ファルスカ ベッドサイドベッド 03 ¥25,850
赤ちゃんとの添い寝に適したベビーベッド。手前側の柵を外せるうえ、床板の高さを9段階に細かく調節できるので、大人用ベッドに近づけて設置可能。大人用ベッドとベビーベッドを固定できるセーフティベルトも付属しています。
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「変形してキッズベッドにもなる」おすすめベビーベッド
赤ちゃん〜キッズ、ジュニアまで使える変形型のベッド。大人とは別に寝かせる家なら、ベビーベッドの次に子ども用ベッドが必要になるので、1つで長く使えるのは魅力です。
ストッケ スリーピー ベッドセット V3 ¥150,260
ストッケの楕円形のベビーベッドはママたちの憧れ。付属のキットでミニベッドに組み替えができ、別売りのジュニアベッドキット¥22,000を取り付けると、10歳頃まで使えるジュニアベッド(画像3枚目)に組み替えできます。マットレスの高さは4段階に調整可。
ホップル ベベッド ベビー¥86,680
添い寝ベッド、ベビーサークル、キッズベッドなど、1台で6役使える新しいスタイルのベビーベッド。高さは3段階の調節が可能。ベベッドのシリーズ「newborn」または「desk」と組み合わせれば、ジュニアベッドにもなります。
リエンダー ベッド・マットレス ¥181,500
子どもの成長に合わせて形を変えて使うことができるリエンダーのベビー&ジュニアベッドセット。高さを変えたり、柵を取り外したり、また長さを変ることもできるので、小さいうちはベビーベッドとして、そして成長してからはジュニアベッドとして使えます。※価格は大型送料込み
「折り畳めるタイプ」のおすすめベビーベッド
旅行や祖父母の家に頻繁に行くような場合、折り畳みベビーベッドという選択肢も。コンパクトなぶん、使える時期は限られています。
アップリカ ココネルエアー¥28,600
大人1人で簡単に折り畳める人気のベビーベッド。ベッドの柵は、赤ちゃんの手足が当たっても安心のやわらかいメッシュガード仕様。床板の高さを下げればベビーサークルとしても使用可能で、折り畳めば車のトランクにも収納できるコンパクトサイズにまとまり、旅行や帰省先へ持ち運ぶこともできます。
カトージ ミニベビーベッド 折りたたみアーチ ¥30,580
ホワイトカラーがオシャレな、ミニサイズのベビーベッド。折り畳むと厚さ14.5cmにまでコンパクトにできるのが特徴。使っていないときには家具のすき間などに収納できるため、部屋を有効活用できます。
ひと味ちがう、こんなベビーベッドもあります
10mois プレイハウス付き 5wayミニベッド ¥60,500
あたたかみのあるナチュラルカラーのディモワのベビーベッドは、人気の“おうち”型の屋根付きでインテリア性も抜群。さらに、ベビーサークルやキッズデスク、プレイハウスにトランスフォームする5way仕様なので、ベッドとして使わなくなってからも活躍。愛着たっぷりなインテリアとして子ども部屋の主役になれるはず。
イケア MYLLRA/ミルラ ベビーベッド 引き出し付き, ペールピンク ¥39,990
あのイケア(IKEA)にも数種類のベビーベッドが。なかでもこちらは、ありそうでなかった引き出し付きです。ベッド部分は高さ調節ができ、成長と共に最下段にして片側の柵を外し、キッズベッドにもなります。ベッドの長さは120cmあるので、小学生になる頃まで使えそう。ペールピンクのほかにホワイトも。
こども ビームス Charlie Crane / KUMI Baby Crib Mesh ゆりかご ベビーベッド ¥59,400
パリ発の実用的でおしゃれなベビー家具ブランド「Charlie Crane」のベビーベッド。繭をイメージしたフォルムは、赤ちゃんが安心して眠れるやわらかな曲線を描いています。横部分は柵の代わりにメッシュ素材の布で覆われていて、通気性が良いだけでなく、ママやパパから赤ちゃんの寝顔が見える安心感も。重量約9Kgとベビーベッドとしては軽いので、家の中で移動させやすい嬉しい特長も。
無印良品のベビーベッドを「レンタル」という手も
無印良品 ベビーベッド・オーク材 ¥69,900
無印良品のベビーベッドはどんなインテリアにも合うシンプルなデザインが魅力。サイズは95×66cmとミニサイズよりひとまわり大きめです。購入することもできますが、月額3,600円(※1年6カ月契約した場合)〜でレンタルすることも可能。ベビーベッドを使う期間は限られているので、レンタルは賢い選択かも。
▶︎月額定額サービスについて詳しくはこちら
「ベビーメリー」でベビーベッドをオシャレに
オルゴールなどの優しい音楽が流れ、かわいいおもちゃがくるくると回るベッドメリー。赤ちゃんの五感を刺激するのはもちろん、寝かしつけにも役立つアイテムです。
フランスで創業70年の歴史を持つ、赤ちゃんのためのインテリアブランドSAUTHON(ソトン)は、良質で流行に左右されないデザインが人気。ペールトーンやグレイッシュカラーのモビールは男女問わず使えるのも◎。
ソトン ミュージカル・モビール リリベル¥9,900
ふんわりした雲がもくもくと宙に浮き星や月がキラキラと煌きます。ベビーベッド期が終わっても、子ども部屋のインテリアとして使えそうなデザイン。お手頃価格も嬉しい。
クラウドメリー スター&ムーン¥2,980
「ベビーベッドガード」で可愛く赤ちゃんをガード
寝返りを打ったときなど、ベビーベッドの柵に赤ちゃんの頭や手足が当たるのをやさしくガード。ベッドを開閉したときも邪魔にならない作りのものを選んで。
最近人気の三つ編みデザインのマルチクッションをベッドガードに。丸めてクッションとしても使え、ベビーフォトに活用する人も。
2m ユニコーンカラー 4つ編みマルチクッション ベビー プロテクト ロープ¥8,200
可愛い雲型のベッドガード。四隅がスナップボタンですべて取り外せる設計になっています。例えばベッドの柵を上下に開けて赤ちゃんのお世話をするときに、開けるほうのガード面だけを外して使用することができます。ミニベッド用のサイズもあり。
ベビーベッドガード クラウド レギュラーサイズ¥5,490
ワニ型のロングピロー。子ども部屋のデコレーションはもちろん、185cmとたっぷり長さがあるので、ベビーベッドのぶつかり防止にも使えます。
ワニさんクッション¥5,400
憧れの「天蓋」でベビーベッドを仕上げて
天蓋があれば可愛いベビールームが完成するのはもちろん、余計なものが視界に入らないのでぐっすり眠れる効果も。ベビーベッドを卒業したら、キッズスペースのキャノピーとしても活躍します。
コットン素材のロング丈。オシャレなくすみカラーが8色も揃っているので、部屋の雰囲気に合わせて選べます。
くすみカラーのモスキートネット・ハングドームネットカーテン¥5,280
レース付きの天蓋で一気にプリンセスベッドに。出産祝いにも喜ばれそう。余計なものが視野に入らずゆっくりぐっすり眠れること間違いなし。
レースシフォンベッドカーテンドーム¥6,280
天蓋、星形クッション×1、Jフックの3点セット。天蓋とクッションは麻レーヨン素材&ナチュラルカラーで部屋になじみやすいのも◎。キャノピーはサークル型のワイヤー枠にリボンで結ぶだけの簡単に着脱できます。
Angeliebeベビールームインテリア3点セット¥12,980
イケアにもさまざまなキャノピー(天蓋)がありますが、ベビー用は壁に沿って取り付けるタイプのこちら。布を被せるタイプではないので左右の視界を遮ってはくれませんが、真っ白なテキスタイルが部屋を明るい印象にしてくれる、あると嬉しいアイテムの1つです。
イケア LEN/レーン ベッドキャノピー, ホワイト ¥3,999
まとめ
ベビーベッドは大きな家具であるものの、赤ちゃんによってはすぐに使わなくなることもあり購入を悩みがちです。また、住宅事情や親の生活スタイルによっても必要なタイプが変わってきます。価格を抑えたものにするか、レンタルにするか、はたまた値は張っても長く使えるものにするか。先輩ママたちの声を聞きながらご家庭に合うものを選びましょう。
取材・文/井上さや
公開日:2021.03.21
*本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。
*掲載中の情報は最終更新時のものです。商品は販売終了している場合があります。
よくある質問
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ベビーベッドって、どうして必要なの?
首の据わらない赤ちゃんが落下するのを防止したり、寝ている時に親が赤ちゃんにぶつかってけがをするのを防いでくれる役割もあります。
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ベビーベッドはいつまで使えるの?
取扱説明書には大体生後24カ月までと書かれていますが、赤ちゃんにもよります。
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ベビーベッドを選ぶときに必要なポイントは?
国の定める技術上の基準に合格した製品に付けられる「PSCマーク」と、製品安全協会が定める基準に合格した製品に付けられる「SGマーク」の両方が付いているものを選びましょう。
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ベビーベッドって大きいものだけしかないの?
最近では折り畳みのものも登場しているので、ライフスタイルにあわせて選んでください。
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