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【性教育】“子どもとネット”危険度がMAX!親が把握するべき3つのポイント

とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事・のじまなみです。

 

スマートフォンや、ゲーム、パソコン、iPadなど、インターネットに接続できる機器が普及したことによって、インターネットはますます私たちの生活に身近になりましたよね。いや、なくてはならない必需品といっても過言ではありません。

 

コロナ禍で自粛していたこともあり、買い物も、調べ物も、趣味や娯楽も、そしてコミュニケーションも……今ではネットを利用することが当たり前となりました。

時代の移り変わりとともに、子どもたちにとっても社交や娯楽の必需品としてネット利用が増加している今、スマホをおねだりする子も多いのではないでしょうか?

1月だと、進学や進級、塾などの習い事をきっかけに、子どもにスマホを持たせることを検討している親御さんもいらっしゃいますよね。おのずと、子どもたちをスマホやネットとどう向きあわせればいいのか?といった悩みは増えているようで、私への相談件数も増えてきています。

 

内閣府が行った調査(※「令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」)によれば、小学生で4割、中学生では8割、高校生になると9割の子供たちがスマホを持ち、平均ネット利用時間も2時間を超える子が6割以上を占めているとか。

そこで今回は、子どもをネットの危険から守るために親や大人がすべきことについてお届けしていきたいと思います。

 

ネットの世界にはアダルト画像や暴力的な表現など、子どもたちに悪影響を及ぼしかねないものが溢れていますが、逆に役に立つ情報、わくわくする娯楽も多数存在しています。だからこそ、使いたい気持ちは大人と同じくらいに持っているものです。

ただ『使ってはダメ!!』では、むしろ子どもとの溝を深くし、何かトラブルがあった時も問題が大きくなってしまいがち。

まずは、お互いの価値観を共有していきましょう!

 

◆ポイント1:子どもたちがネットを使うメリットとデメリットを把握しておきましょう!

<メリット>

  • スマホの普及の一つに、【親との緊急連絡用】としての側面があり、共働き世帯の増加、子どもの夜間の塾通いなどライフスタイルの変化にスマホの利便性がマッチ。
  • スマホの位置情報を保護者が知ることで、万が一、犯罪や非行に巻き込まれたときなどの【防止ツール】として活用できる。
  • 部活や仲間との連絡手段にスマホ利用が必須の場合もある。
  • 学習アプリなどの増加で隙間時間や移動時間を勉強に使える。

 

<デメリット>

  • 一歩間違えば個人情報が流出してしまう危険性、逆にお友だちの個人情報を流出させてしまう危険性がある。
  • コミュニケーションツールとして使う場合も多いため、簡単に悪口などを書いてしまい、誹謗中傷、いじめの原因にもなりがち。
  • SNSを利用して出会った人から、誘い出しによる性的被害が増加している。ゲームやインスタグラム、TikTokなどのダイレクトメッセージで知り合った大人と仲良くなり、そのまま会いに行ってしまう子や、中にはマッチングアプリを利用して年齢を偽って会いに行ってしまっている小学生もいる。
  • 依存傾向から睡眠不足の子どもたちも増加している。

 

様々なトラブルがありますが、これからの子どもたちはそれを使いこなしていかなければいけない世代です。だからこそ、メリットもデメリットもわかったうえで、大人の意見をただ押し付けるということにならないよう、ネットリテラシーを持つべく、普段の会話の中で子どもたちと話し合っていけるといいですね。

 

 

◆ポイント2:ペアレンタルコントロールやフィルタリングを活用しましょう!

ペアレンタルコントロールとは、子どもたちのスマートフォンの利用状況、プレイする長さ、時間帯、課金の制限を親が行える機能のことです。

iPhoneでもアンドロイドでもこの機能はありますので子どもたちと相談し、使用状況に応じてうまく活用していきましょう。

また、子どもがよく見るYouTubeなどにも制限付きモードがありますので、各ブラウザ(YouTubeを視聴できる機器)ごとに制限付きモードを有効にしておくことをお勧めします!

小学生もネットでアダルトサイトを検索している子も多いので、うちの子は大丈夫だろう……はNGですよ。

 

 

◆ポイント3:子どもたちと一緒に家庭のルールを作りましょう!

スマホやネットの使い過ぎで学業に悪影響が出ては本末転倒。また、ネット上のマナーやルールも教えないとネットリテラシーは育ちません。

 

例えば……

深夜は使用しない、高校を卒業するまでアプリと課金は保護者の同意があってから、誹謗中傷は書き込まない、個人情報は流出させない、SNSで知り合った人には会いに行かないなど、各家庭の守るべきルールを約束しておくといいでしょう。

 

普段から、このようにネットについて子どもたちと話し合いを重ねることは、何かが子どもたちに起こった時にすぐに親に相談できる関係へとつながる土台作りだと考えてくださいね。

 

 

ちなみに、前回の性教育コラムでお話しした『小2の子どもの筆箱にSEXと書いてあったらどうする?』ですが、こちらも同級生のお友だちがネットで我が子に調べるよう促したトラブルでした。

では、こんな時親はどうすべきか。反響も大きかったので私の一例を挙げますね。

 

私なら子どもに明るく尋ねます。

『ねーねー、これどうしたの?意味は知ってる?』

『では、SEXってなんでしょ~うか?』

こんな風にどんどんクイズ形式で子どもたちがどれくらいの情報を知っているのか、その事をどんなふうに感じているのか、尋ねます。頭ごなしに怒るより、なぜそこに興味を持ったのかを知ることの方がよっぽど大切なのです。

その中で子どもが何を知りたいのかを話し合い、知っていることは包み隠さず伝えます。子どもたちは自分が受け取れる範囲のものを受け取り、命の仕組みや、相手と自分の違いをその時に学ぶことになります。

 

次回も、お楽しみに!

 

▶︎▶︎バックナンバーを読む

第5回【性教育】への不安が消える3つの効果!コロナ禍こそ子どもたちを守れ

 

▶︎あわせて読みたい

・性教育に抵抗を感じる初心者ママたちへ。今すぐはじめたい大切な理由【VERY2月号別冊付録】

・「ママ、不純異性交遊って?」ピンチこそチャンスだ!【性教育】

 

性教育アドバイザー のじまなみさん

◉のじまなみさん

性教育アドバイザー。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師としてのキャリアを経て、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】」を設立。夫と3人の娘の5人家族。著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)がヒット中。

『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』のじまなみ/著 おぐらなおみ/イラスト(辰巳出版)¥1,400

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