ママやパパが子どもと一緒に楽しめる“おうち遊び”を毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」。
今回は、子どもと遊ぶのが苦手なママ、パパでも気負わず挑める「ティッシュ遊び」。 ティッシュがもったいない!なんて言わないで、無限に広がるティッシュの可能性を、ぜひ親子で確かめてください。
「赤ちゃんから小学生まで楽しめるティッシュ遊び」
今日はティッシュペーパー(以下、ティッシュ)1枚でできる遊び。お座りができるくらいの赤ちゃんから小学生まで楽しめる遊びを、幅広くご紹介します。
そもそもティッシュには子どもの五感を刺激する要素がたくさん。箱から引き出す「シュッ」と言う音や感触、柔らかな質感、ビリビリとちぎる感覚、落とせばひらひらと宙にまい、どれもそのままでも楽しい遊びになります。
1.「ティッシュひらひら」
赤ちゃんと遊ぶのならば、1枚のティッシュを頭の上に落として、ひらひらと顔や体に落ちてくる様子を楽しみましょう。お座りが上手にできて、両手が使えるのであれば、キャッチするのも楽しめると思います。ティッシュは2枚1組になっていますが、1枚ずつに分けるとより一層ひらひらします。
2.「ティッシュビリビリ」
上手にキャッチできたら、手でビリビリとちぎってみたり、クルクルと丸めてみてみださい。手や指先を使う遊びになります。指先を使った遊びは脳に対する刺激もたくさん。手先の器用さだけではなく、脳の発達にも寄与しますから、運動能力はもちろん、考える力なども育むといわれています。
3.「ティッシュの紙吹雪」
ビリビリになったティッシュは、頭の上に紙吹雪のように放るととっても楽しいです!後片付けの余力がある方は、お試しください。大人も思わず楽しくなります。
赤ちゃんと遊ぶ際は目を離さないでくださいね。誤ってティッシュを口に入れないように注意してください。
ティッシュを箱から出すのも楽しいのですが、無駄遣いも気になるところです。箱から出すのは大人がやるか、枚数を決めてやらせてあげてください。
4.「ティッシュでいないいないばぁ」
他にも両手でティッシュを垂らして、赤ちゃんの顔の前でママやパパがふーっと息を吹きかければ「いないいないばぁ」にもなります。ぬいぐるみの顔にティッシュをかぶせて、「いないいないばぁ」でティッシュをめくることでも、同様の遊びになります。大人にとってはそこに「顔」が隠れていることは当たり前のことですが、赤ちゃんにとってはそれも新鮮な出来事です。「顔」が出てくれば嬉しくて笑ってしまいます。
5.「ひらひらティッシュをキャッチ」
3〜4歳以上の子どもであれば、先ほどのひらひらと舞い落ちるティッシュを、両手で落とさずキャッチできるか?というチャレンジにしても楽しいです。予測不能な動きをするティッシュをキャッチするのは、意外と難しいはず。子どもの発達に応じて2枚1組のままでやったり、1枚ずつにバラしてやってみたりと調整してください。
6.「こより相撲」
また、ティッシュのキャッチに飽きたら、「こより」を作って再利用します。こよりを2つ作ったら、親子でどっちが強いこよりを作れるか競争です。お互いのこよりを交差させたら、引っ張り合います。これはオオバコという植物を使ってやる遊びの応用。オオバコ相撲と呼ばれたりします。
1枚の半分でやってみたり、もっと細くちぎってやってみたり、どうしたら破れないだろう?と、考えながらやるのも楽しいです。大人が必ず勝てるものでもありません。
割り箸やストローなどもそうですが、日用品を用いる遊びや工作は多々あります。子どもたちはなんでも触れて、遊んでいくことで学んでいると思います。そこから柔らかな紙の質感を知り、破れやすい素材は、優しく丁寧に扱うということを学びます。力のコントロールにもつながることかもしれません。
ティッシュがもったいないと感じるかもしれませんが、これも子どもたちが成長する機会につながるのだと思います。たまには大目に見て、一緒に遊んでみてはいかがでしょう?
遊んでみた様子を、ぜひ#takeruide #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!
\教えてくれたのは/
◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide