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遅れすぎだよ、日本の性教育!海外はこんなに進んでいた【性教育】

VERYweb読者の皆様、こんにちは。
とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事・のじまなみです。

 

「性教育をもっと全国の保護者の方に広めるためには、どうしたらいいんだろう?」

 

年間1万人のお母さんをサポートする中で、悩めるお母さんたちから寄せられるエピソードの数々に、性教育の必要性をありありと実感していた私は、自身が育てる3人の娘のドッキリヒヤリな経験も踏まえて、2018年、とある大きな決断をしました。

 

それが、
『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)という、ド直球なタイトルの本を執筆して世の中に発表したこと。

 

1人でも多くの方に性教育のきっかけになりますように、そう願いながら発売したこちらの本は、想像以上に売れに売れ、驚くほどの大ヒット。子育て中のお母さんたちの不安要素の核たる部分に刺さったのだと思いますが、7万部の異例のベストセラーとなっています。

 

親はいつも子どもたちを危険から守ってあげたいと思うもの。
だからこそ、子育ての常識が新たなステージに来ている今、親の知識もアップデートする必要があり、その大きい一つのジャンルがやはり【性教育】ではないでしょうか?

 

世界に目を向けると、
実は日本は先進国の中で一番性教育が遅れており、世界中から『性教育後進国』という恥ずかしいレッテルを貼られていることをご存じでしたか?

 

2009年にユネスコが世界保健機関(WHO)などとともに作成した【国際セクシュアリティ教育ガイダンス】では『性教育の開始年齢』がなんと5歳となっています!
日本とは裏腹に、世界中のほとんどの国が、このユネスコのガイダンスを参考に性教育に積極的に取り組んでいます。

 

例えば、イギリスでは、未就学の子どもたちでも分かりやすいように、かわいい恐竜をモチーフに性犯罪予防のアニメが作成されていたり、お隣の韓国では、小学校5年生の保健科で性暴力についての対応や被害に遭った時の相談先を教え、中学生でコンドームの装着を教えています。

 

また、フィンランドでは中学校の授業でペニスの形は様々であることや、高校では不妊治療やLGBTQについても学びます。
ドイツでは小学校5年生で避妊などを生物の授業で習います。

 

ですが、そんな世界の性教育を尻目に、日本の性教育の現状は30年前とほとんど変わっていないといっても過言ではありません。

 

子どもたちにはまだ早い。寝た子を起こすな!的な風潮が、まだまだ根強く教育界に残っているからです。
学校の先生も、子どもたちの現状をご存じなので、どうにかしようと頑張ってくださっていますが、国の指針がなければ動けないのが教育界。

 

日本は性について本気で学ぶ機会が高校生になってからしかないこと。またその教育は不十分であることがあげられますが、どこの国よりもインターネットに簡単に触れることができ、ゲームやスマホ、パソコンの技術が進歩している日本で、性教育のこの遅れが、子どもたちにどれほど影響をおよぼすか、答えは明確なはずです。

 

イラスト/おぐらなおみ 出典:『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)

 

タブー視したままで本当にいいのでしょうか?
うちの子に限って、が今の子どもたちの子育てには、本当に起こります。

 

ネットを見ていたら、アダルトサイトに飛んでしまった2歳児。
タンスの中で性器を見せ合いっこしてしまう6歳児。
自分の裸の写真をほかの人に送ってしまった7歳児。
お友達とチューしちゃった8歳児。

 

上記のことは、どこのご家庭にも起こりうることです。
でも、子どもたちだけに責任を問うことはできませんよね?
なぜなら、それをやってはいけないことだと子どもたちは教わっていないからやってしまうのです。

 

そこにどんな危険があるのか、どれくらい人を傷つけてしまうのか。子どもたちはただ知らないのです。
学校で教えてくれるようになるまでには、まだまだ時間がかかります。

 

子どもたちに愛や命のすばらしさを伝えるのも、教育のメリットですが、もう一つ大切なことは、性の加害者にも、被害者にもならないための防犯教育ができること!

 

子どもたちとかかわる時間が一番多い親だからこそ、そして、我が子を愛してやまない親だからこそ、子どもたちに性教育を伝えていき、10年後、20年後の子どもたちの笑顔を守っていきましょう!

 

次回からは、いよいよ実践編。性教育を子どもに上手に伝えるためのファーストステップをお伝えしますね!

 

 

▶︎第3回「ママ、不純異性交遊って?」ピンチこそチャンスだ!【性教育】」

 

▶︎あわせて読みたい

SHELLYさんと考える「日本の性教育が遅れている理由」

 

性教育アドバイザー のじまなみさん

◉のじまなみさん

性教育アドバイザー。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師としてのキャリアを経て、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】」を設立。夫と3人の娘の5人家族。著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)がヒット中。

『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』のじまなみ/著 おぐらなおみ/イラスト(辰巳出版)¥1,400

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