VERY October 2021
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October 2021

2021年9月7日発売

890円(税込)

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子どもの“性の話”を避けると二度と相談してくれなくなるホントの理由【性教育】

VERYweb読者の皆様、改めましてこんにちは。
とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事・のじまなみです!

 

性に関する質問をド直球でぶつけてくる子どもたち。皆さんも、

 

『赤ちゃんはどこからくるの?』
『なんで私にはオチンチンがないの?』
『僕はママから生まれたのに、どうしてパパに似ているの?』
『コンビニのHな本買ってもいい?』

などなど、あたかも『どうして飛行機は空を飛ぶの?』と同じテンションで聞いてくる子どもたちに、ドキッとしたことがある方も多いかと思います。

 

でも、これ序の口ですよ(笑)。
私をはじめ、子育て中ママたちは、実際、ここには書ききれないくらい超度肝を抜かれるような質問を何度も何度も経験しています!
ウェブ上なので、あまり詳しくも書けず自粛しておきますが…(笑)。

 

本来、性はとっても身近なものですよね。
だからこそ、自分の体のこと、命のこと、日常の中にある性を知りたいと子どもが思う気持ちは、
『飛行機が空を飛ぶのはなぜ?』と同じくらいに、日常の中のありふれた疑問のひとつであり、そこにアダルトな感情は一切ありません。

 

また、インターネットを当たり前に使う現代の子どもたち。
楽しみなサイトの中にはアダルトな性を表現する単語が流れてくることも多数あるでしょう。
今まで文字ベースだと読めずに済んでいたそれらの単語も、音として耳にしてしまうため、文字が読めなくてもアダルトな性の単語は容易に入手可能なわけです。

 

で、その際に大人は、
『そんなこと知らなくていい!』と叱ったり、無視したり、逃げたり、戸惑ったような表情をどうしても見せてしまいがちですが、実はこれ、一番やってはいけないNG行為だとご存じでしたか?

 

というのも、子どもはとても敏感で繊細なので、「この手の話を親に聞いたらダメなんだ」と解釈し、次に何かを聞いても、疑問に思っても、第二次性徴に戸惑っても、そして、性的なトラブルにあったとしても、二度と親に質問や相談をしてくれなくなってしまうのです。

 

この現象を私は「一度きりルール」と呼んでいます。

 

私たちも、小さな頃に家族で団らん中、テレビでキスシーンやベッドシーンが流れると、金縛りか?と悩むほど、大人が発する緊張に、いたたまれない気持ちになったこと、一度ならず二度三度とありますよね?
その時に思ったはずです。この手の話は絶対に親にしないでおこうって。

 

子どもたちはね、ママが大好きです。親が大好きです。
大人に質問や相談をしないでおこうと思うこと。これはひとえに、親に嫌われたくないという子どもたちの、親に対するスキの裏返し。
そう思うと、ちょっとだけ切ないですよね。

 

保育園や幼稚園児でも、年中さんくらいになると集団生活の中で自分と異性の体の違いに気づいたり、お友たちにきょうだいが生まれることで、命の誕生について不思議に思ったりするものです。
もちろん、最初から上手に答えられる人はいませんのでご安心くださいね。
受け止めよう、その気持ちが子どもたちに伝わります。

 

ということで、もし、ドッキリ質問に出会った時に使える魔法の言葉を今回はご紹介しますね!

 

それは、どんな質問が来ても
『いい質問だね』と答えてあげること。

 

これだけで、子どもたちは「受け止めてもらった安心感」を得ることができ、大人は「なんでそう子どもたちが質問してきたのか」、「相談してきたのか」、その原因にアプローチすることができますよ!

 

イラスト/おぐらなおみ 出典:『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版

 

大切なのは、その質問や言動の裏側にあるものにフォーカスすること。
案外、
『学童のお兄ちゃんがセックスって知ってるか?って聞いてきた』
『お友だちの妹が生まれたから、どうやって赤ちゃんができるのか気になった』など、お友だち経由で知ったことなども多数あったりします。

 

素直に知りたいと思う気持ちに答えてあげることで、子どもたちは自分のことを知るチャンス、他人をいたわるチャンス、身を守るための知識を学ぶチャンス、これらのことを得ることができるのです。

 

まずは、子どもの気持ちを受け止めてあげること。
『知識はお守り』です。
このコラムを読んでくださっている皆さんは、ドッキリな質問をされたとき、どう答えていくのでしょうか?頭の中でいろいろなシミュレーションをしておくと、いざというときに焦りませんよ!

 

次回は、子どもが覚えてきた“ある言葉”にまさにドッキリさせられたお話です。チャンスはピンチの顔をしてやってきます!

 

▶︎第1回「【性教育】は3歳から!小学生からではもう遅い理由」

 

▶︎あわせて読みたい

SHELLYさんと考える「日本の性教育が遅れている理由」

 

◉のじまなみさん

性教育アドバイザー。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師としてのキャリアを経て、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】」を設立。夫と3人の娘の5人家族。著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)がヒット中。

『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』のじまなみ/著 おぐらなおみ/イラスト(辰巳出版)¥1,400

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