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プログラミング的思考を育む「おうちで宝探し」が楽しい!

ママやパパが子どもと一緒に楽しめる“おうち遊び”を毎週金曜日にご紹介している「VERYこども遊び研究所」
今週は、井出武尊さんによるパパ遊びです。2020年度から小学校で“プログラミング教育”が必修化されましたが、今回はそのプログラミング的思考をゲーム感覚で育める遊び。未就学のうちからぜひチャンレジしてくださいね。

 

 

VERYこども遊び研究所 Vol.23
<今週のパパ遊び> 

「プログラミング的思考で宝探し」

 

今年度から学校教育課程におけるプログラミング教育が必修化されました。小学生はもちろん、これから小学生になる子どもたちにとっても、プログラミングは身近なものになっていきます。自分の生活を見回せば、あらゆる場所にコンピュータが介在しているわけですから、必修化というのもうなづけます。

 

プログラミング教育の目的は「プログラミング的思考」を育むこと。つまり、プログラミングのスキルを学ぶことではありません。そして、プログラミング的思考はコンピュータを使わずとも学ぶことができます。

 

今回は遊びながら、プログラミング的思考に触れる「宝探し」をしてみます。

 

準備するのは、紙と鉛筆、宝にする物、それといくつかのおもちゃなど。おもちゃは宝物へと通じる目印として、家の中のあちこちに置きます。紙と鉛筆は宝物のありかを示す「暗号カード」を作るのに使います。

 

 

まずは宝物を家の中のどこかに隠します。そして、宝探しに出るスタート地点を決めます。今回はパパが宝物を隠す役割。目印は進行方向が変わる場所に置きます。

 

 

宝物を隠したら、暗号カードを作ります。
4歳の娘はまだ文字が読めないので、絵文字と矢印のみにしました。 宝の場所と暗号カードの関係はこんな感じ。例えば、暗号カードにある「象と矢印」は、“象の目印を左に曲がる”という意味。

 

 

この暗号カードを書くことがまさにプログラミング。暗号カードはいわばプログラムです。プログラミングとは、プログラムを作ることであり、コンピュータが仕事をするための手順を書いたものがプログラムです。運動会とか入学式のプログラムも、やることが順番に書かれてあるわけで、あれと同じです。

 

暗号カードができたら宝探しにいざ出発!暗号カードがプログラムならば、この通りに動けば宝物にたどり着くはずです。

 

 

そして、宝物探し当てました!
この遊びの醍醐味は、難しい場所に隠した宝物であっても、「暗号カードの通りに動けば簡単に見つけることができる」という、スルッと感。スルッと見つかって気持ちいい。

 

 

今度は暗号を少し複雑にしました。絵文字の種類を増やして、目印だけではなく、アクションを加えます。
今度も宝探しに出発です。暗号の最後の部分までたどり着いて、このマークは矢印の方向が上だから、「上を見て」ってことかな?と、目線をやると…。

 

 

あったー!やっぱり気持ちいい〜。

 

 

今回の暗号カードの内容と全体像を地図に描くとこんな感じ。暗号の通りに動くと目印があるというわけです。目印は「探す」必要はありません。わかりやすい場所におきます。

 

 

慣れてきたら、役割を交代して子どもが暗号カードを作ります。難しいようであれば、親子で一緒に暗号カードを作って、別の家族やお友だちに宝探しに挑戦してもらいます。

 

どうやったら、ゴールまでたどり着けるか?想像してみて、手順を考え、暗号を書く。この一連の思考プロセスがプログラミング的思考ということ。

「最短ルートで行くにはどうしたらいいかな?」
「右に曲がる(→)は使わずにゴールまでいけるかな?」
といったことを、親子でたくさん話し合いながら楽しんでください。

 

例えば小学生くらいの子どもたちならば、将棋などの盤と手持ちの駒を使って、 より本格的なプログラミングあそびもできます。盤に置かれた障害物を避けながら、ゴールを目指すあそびです。こちらの暗号カードは矢印と数字のみ。数字が進むマス目の数を示しています。

娘は4歳ですが、操作側は楽しくできました。数遊びにもいいですね。

 

遊んでみた様子を、ぜひ#takeruide  #VERYこども遊び研究所 のハッシュタグをつけてInstagramにアップしてくださいね!

\教えてくれたのは/

◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、学校教育以外の選択肢を構築するべく広く活動中。2020年4月現在、4歳3ヶ月の“姫”と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。Instagram:@takeru_ide

写真・文/井出武尊

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